2017年09月24日

破綻


今日は、久しぶりに、元銀行員らしい話題をひとつ……

国の一般会計予算は、数字がでかすぎて、なかなかピンと来ないというか、身近に感じられません。
そこで、ざっくりですが、この一般会計を家計に置き換えてみましょう。

月収 40万円 の世帯で、
支出は、
・家計費 59万円(うち田舎への仕送り 14万円)
・ローンの支払い 19万円
となり、不足する38万円は、更なる借金でまかないます。
そして、ローン残高は7,382万円。(残高は増え続けます。)

ローン返済するために、新たなローンを組むことを“自転車操業”といいますが、もはやここまでになると、この家の家計は破たんしていると言っていいでしょう。
自己破産するしか残された道はありません。


これが日本の予算だと思うと空恐ろしくなります。
では、家庭では破たんしている家計が、なぜ国だと破たんしないのでしょう。

それは、国の借金が「国債」でまかなわれているからです。
日本国債といえば、その保有者はあらかた日本人。
日本人は日本国債を売らないから、政府はいくら国債発行残高が膨張しても大丈夫。
そして日本銀行が日本国債の事実上の「買い取り機構」と化して、市場に出てくる国債を買い込み続けています。(なんと年間60兆円ペースの買い入れを続けています!)
結果、日本国債の保有構造は日銀に偏り、市場は“死に体”となっています。


kokusai01.jpg

nihonkokusai保有者比率内訳.jpg


そして、ここからが、今日の本題。
実は、今、財務省が必死になって、日本国債を海外投資家に売り込んでいるんだそうです。
その狙いは、日銀に偏った保有構造を改善することと、市場の活性化にあります。


でも、これは両刃の剣でもあるんです。

市場の活性化によって、利回りの低い国債が魅力的な商品に化けるかもしれません。

逆に日本のリスクが高まった場合(例えば、北朝鮮からミサイルを撃ち込まれるなど)、海外投資家が一斉に日本国債を売りに出し(到底、日銀では買い支えることはできません)、金融危機に陥ります。
そして、デフォルト(債務不履行)。日本という国は“破綻”します。
そう、まるで、ギリシャのように――。

もしかしたら、財務省が日本の財政を破綻させるかもしれない、、、、(なんて、皮肉で、シュール!!)



「財務省 日本国債の販売促進 海外向け87%増」
先月、こんな見出しが、小さな新聞記事として載っていました。



たとえ小さな記事でも、これって、こんなにも恐ろしい記事なんですよ!!


posted by るしあん at 06:09| Comment(0) | 日記