2018年03月14日

酔っ払いオヤジ、焼鳥屋でラオスを思う


昔、まだ私が若かったころの話。
東南アジアが好きで、何度も訪れていました。
ラオスとベトナムには行ったことがなくて、いつか行きたいとずっと思っていました(未だその夢は叶っていません)。


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ミャンマーに医療ボランティアで訪れた時のこと。
偶然にも私たちのお世話をしてくれたユニセフの方が、直前までラオス事務所で働いていた方でした。
「ラオスってどんな国?」
私が訊くことに丁寧に教えてくれました。

「私がいた街では鳥が飛んでいなかったんですよ。
スズメやインコはどこにもいそうな気がしますが、貧困のために野鳥を焼鳥にして食べちゃうんです。
ヤンゴンの事務所に転勤になって、まず空を見たんです。スズメが元気にたくさん飛んでいたんで安心しました。(笑)」

ラオスはいつもベトナムを兄貴分のように、その後ろを追随してきました。
戦争を経て社会主義になったベトナムに遅れること4カ月、ラオスにも社会主義政権が誕生。
ドイモイと呼ばれるベトナムの市場開放政策の時にも、ほどなくラオスも市場開放政策を実施しました。
しかし、産業、インフラ、教育など、すべての面で近代化に成功したベトナムに対して、ラオスは相変わらず貧しい――

というのが、私がミャンマーにいた頃の話しです。

なぜ、成長に転換したベトナムに対して、ラオスは“野鳥を食べて”いたのでしょう?
実は、ラオスもベトナムもフランスの植民地だったのですが、フランスはラオスをイギリス植民地の緩衝地帯と位置付け、資本をベトナムに集中しました。
その影響で、ラオスは教育が遅れ識字率が低下。

ベトナム戦争の時は、武器・弾薬・兵士を運ぶホーチミンルートがラオスに作られていました。
そのため、戦争当事国でもないのに、アメリカ軍から爆撃の雨を浴びたのです。
その結果、いたる所で不発弾が残されました。
ラオスではいつ不発弾が爆発するかわからないので道路の舗装すら命がけ。

これが、ラオスが経済発展から遅れてしまった理由です。


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さて、先日のこと。
二十年ぶりくらいになるのか、、、、 ユニセフの彼女から手紙が届きました。
今また、ラオスの事務所にいらっしゃるとのこと。
私とのやりとりを覚えていてくれて、ラオスの成長ぶりが書いてありました。
現在、ラオスは内陸で山、川が多いことを利用して、水力発電を中心に発展を遂げているとのこと。
国内電力は安価な水力発電で賄え、余った電力はタイ、中国に輸出。
不発弾処理が進み、旧ホーチミンルートは、周辺5国をつなぐハブの役目を担い、インドシナ広域経済圏の発展の中心となっています。
「ワット・シエントーン」などで有名な「ルアンプラバン」にはたくさんの外国人観光客が訪れているそうです。
そして、“空にはたくさんのスズメが飛んでいます”とのことでした。


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実は、ミャンマーで彼女の話しを聞いてからというもの旅行先では、まず空を眺めて鳥が飛んでいるかを見てしまうクセが付いてしまいました。

ドッグランには毎日、スズメなどの野鳥がたくさん遊びに来ます。
これって、すごく幸せなことなんだなあ。



焼鳥屋で美味しい酒を呑みながらラオスに思いを馳せる。
焼鳥を頬張りながら空飛ぶ鳥に幸せを思う。

酔っ払いならではの不条理な思考だなあ〜。



頭の中は、ラオスではなく、カオス――


おあとがよろしいようで!!!




posted by るしあん at 20:04| Comment(0) | 日記