2018年08月22日

生きがい


昨日の続きで今日は『生きがい』について。

リンダ・グラットン教授は『生きがい』を下図のようなMAPで表わしています。


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このように、“生きがい”は意欲(Will)と能力(Can)と役割(Must)が重なるところに生じます。
矢印に示したように、3つの円を広げることで重なる面積が増え、人生百年時代の生きがいを増やすことができます。
では、その円をひとつずつ見ていきましょう。


まず、意欲(Will)。
意欲を広げる試みは、エクスプローラー(探索者)と呼ぶことができます。
エクスプローラー(探索者)は生涯を通じて探索と旅を続け、新しい経験を追求する人です。
周囲の世界を探査し、何があり、どのように世界が動き、自分は何を好み、何が得意かを発見していきます。
定年後に、“自分探しの旅”など、新しいものを発見する喜びを味わうために旅にでる冒険者もいます。
多様な経験や人的ネットワークが、個人の多様性を増やしていきます。


次に能力(Can)。
能力を広げる試みは、インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)と呼ぶことができます。
インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)とは、組織に雇われずに独立した立場で生産的な活動に携わる人のことです。
あえて“起業家”と呼ばないのは、起業家は金もうけを目的にしているのに対し、インディペンデント・プロデューサーは成功よりもビジネスの活動そのものを目的としています。
事業を始めることにより有意義で充実した経験を積むことに重きを置いています。
金銭的資産を蓄えることよりも、知識や経験などの無形の資産を築き上げることに関心があります。


最後に役割(Must)。
役割を広げる試みは、ポートフォリオ・ワーカーと呼ぶことができます。
ポートフォリオ・ワーカーとは、異なる種類の活動を同時に行う人のことです。
所得の獲得を主たる目的とする活動に加えて、地域コミュニティーと関わる活動、趣味を究める活動など様々な活動をバランスよくこなしながら生きようとする動きです。
金銭のみならず、社会貢献や学習、活力や刺激を得ることそれ自体が動機になります。




さて、私の場合、、、、
私は自分のことは、インディペンデント・プロデューサー(独立生産者)と思っています。
起業家とは思いません。
なぜなら、ドッグカフェの経営は、金もうけすることよりも、経営やお客様との交流を通じて、知識や経験などの無形の資産を築くことができ、そのことに喜びを感じているからです。
お客様には「ドッグカフェなんて儲からない商売は、犬が好きじゃなきゃやってられないですよ」なんて冗談めかして話していますが、あながちウソじゃないんです。
やりがいのある仕事だからやっており、それが「生きがい」だと感じています。
私の場合は、金儲けだけを目的にしたら続かないと思い、子ども達が独立し、住宅ローンが終ってから、喫緊のお金が必要でなくなってから、ドッグカフェを始めました。



さてさて、話しを戻します。

「定年退職したら、起業したい」という元同僚に反対したわけは、“生きがい”を見いだせないまま起業したら続けられないよ、ということなんです。
一時の熱病のように定年起業に夢を膨らませば、確かに起業できると思いますが、果たして続けていくことができるでしょうか!?
大事な退職金をドブに捨ててしまうことになりませんか!?



3日に亘って、定年起業について書きましたが、参考にしたリンダ・グラットン著『ライフシフト 人生100年時代の人生戦略』(東洋経済新報社)は、若い世代の人にも大変参考になる本です。
若くして独立を考えている人は是非、ご一読を!






posted by るしあん at 18:08| Comment(0) | 本日のメニュー