2019年06月16日

人生の時計


私が大好きな作家の一人、高橋源一郎さん。

十数年前、私がまだサラリーマンをしていた頃、社内報にちょっとしたコラムを書くことになりました。
文才などある訳も無く、順番で押し付けられただけなので、全くもって迷惑な話しだったのですが、、、
参考書でも探そうと頭を抱えて入った本屋で見つけたのが、高橋源一郎さんの『一億三千万人のための小説教室』(岩波新書)でした。

読んでみると、高橋さんの小説に対する思いや、読者に何をどのように伝えるかが綴られていて、実に面白い。
高橋さんのやさしい人柄が文字に表れていました。
小説といっても純文学作家を目指す方には大変参考になるものでしょうが、残念ながら私が書こうとするちっぽけなコラムにはあまり役に立ちませんでした (~_~;)

とはいえ、おかげで作家・高橋源一郎を知り、ファンになったのだから“結果オーライ”になりました。

私のコラムの方は、体験談をちょっぴり楽しく盛って、新入社員への応援という体裁に、、、
手前味噌ですが、結構上手に書けたと思います(ほめてくれる人は一人もいませんでしたが…)。



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さて、そんな高橋源一郎さんですが、今日の新聞で、読者の人生相談に回答する高橋さんの文章が目に留まりました。
その言葉がとても優しく、示唆に富んでいて面白い。

人生の時計は、年齢を3で割ると良いのだとか。
例えば二十歳の人は、20÷3=6.66だから、午前6時40分。
そろそろベッドから起き上がって、楽しい1日を期待して顔を洗う頃でしょうか。

人生設計を思い悩む21歳の女性の相談に、
「人生の午前7時にいる貴方はやっと朝になり一日が始まったばかり。
起きたばかりなのに1日の予定ばかり考えている貴方は生真面目なんですね。
色々なことが未経験の貴方は、知らないことだらけなのに綿密な計画を立てようとする。
そんなことは、もう少し日が高くなってから考えればいいんじゃないですか?」



私は今月、間もなく58歳を迎えます。
人生の時計でいうなら、午後7時20分になります。
1日の仕事を終え、家でのんびり晩酌をしている頃、、、

いやいや、るしあんの借金を返すためにヒ〜ヒ〜言ってる私は、未だ「残業中」だなあ (T_T)トホホ、、、



72歳を超える方は、神様からの贈り物の時間。
健やかに、穏やかに過ごして下さい。




さて、あなたは今、何時何分を生きていますか?




posted by るしあん at 22:30| Comment(0) | 日記