今日は農業の話題。
みなさんは標題の“チリカ”と“ハミネ”って言葉、聞いたことがありますか?
チリカとは窒素(N)・リン酸(P)・カリウム(K)のことで、ご存知、野菜や植物の3大栄養素のことです。
かたや、ハミネは、葉肥(はごえ)・実肥(みごえ)・根肥(ねごえ)を指しています。
窒素は葉に効き、リン酸は実や花の栄養になり、カリウムは根の成長を助けるのです。
これを知っていれば、例えば、家の花壇の花が病気がちで元気がない時などは、カリウムの追肥で根の抵抗力を上げるなどの治療ができます。
また、小さなつぼみが付いたらリン酸の追肥で花を大きく育てられます。
ホームセンターでは、いろいろな総合化学肥料が販売されていますが、どれも同じではなく成分量が「○:○:○」と表示されています。
今、自宅の花壇や菜園には、どんな栄養が必要かを知ったうえで、肥料選びをすることをおすすめします。
是非、“チリカ”と“ハミネ”を順番を間違えずに覚えておいてください。



ところで、或る稲作のじいさん、「俺は○個の苗箱で○俵も獲るんだ」が口グセ。
いつも屁理屈をこねて延々と自慢するものだから、近所の農家もうんざりしています。
「こんなに獲れるのに誰も俺の農法をマネしねえんだよなあ!」
って、当たりめえじゃあねえか。
だってこのじいさん、追肥にリン酸を投入して稲穂は大きく育つものの茎が青々と伸び根が張らず、毎年必ず倒伏させるのです。
倒すと稲穂が水に浸かったり、発芽しないように早めに落水しなければならず、コメの味が極端に悪くなります。
まさに「味より量」のやり方。
こんな不味いコメがライスセンターの乾燥機で他の農家と混じってしまうのだからホントいい迷惑です。
そんなこともあって、私はライスセンターを利用しないで、自分の作ったコメに他のコメが混じらないように個別乾燥をしています。
その方が「味」に責任を持てますし、努力と工夫を怠らなければちゃんと美味しいおコメに育ってくれますからね。
あっ、ちなみにこの嫌われ者の屁理屈じいさん、例のクレーマーです (`ヘ´;)bu-bu-
とはいえ、やはりコメにも野菜にも一番必要なのは“お天道様”です。
あまり化学肥料には頼らず、光合成と糞肥料などの自然由来のもので美味しく育てたいものですね!!