今日は半夏生(はんげしょう)。
昔から、田植えは半夏生までに終わらせろと言われています。
この日より後に植えると秋の収穫量が減ってしまうというのが理由のようです。
去年のブログで、群馬県の田植えが全国で一番遅いということを紹介しました。
それは古くから群馬は粉文化が進んだ地域で、麦を生産する農家が多く、二毛作のために田植えが遅くなるのです。
こんな群馬にあっても、さすがに半夏生までにはどの農家も田植えを完了させます。
そして、この半夏生は農家にとっては“骨休めのための大事な休息日”という側面もあるのです。
機械に頼らない昔は、田植えは、親戚、近所が互いに助け合って行う一大イベントでした。
夏至の頃からこの半夏生までの10日間前後が忙しさのピーク。
たまった疲れを癒すための休日で、今日ばかりは一切の百姓仕事を休んで、身体をいたわるんです。
地方によってはご馳走を食べてみんなで慰労するところもあるようです。
今は機械化が進み、農業も助け合うことより“個”の作業ばかりになって、古き良き風習も廃れてしまいました。
半夏生なんて言葉も知らない農家も多くなっています。
文化、風俗が消えていくのはさみしい、、、、

半夏生の花。
この半夏生の咲く頃なので、夏至から11日目を半夏生と呼ぶとも言われているようです。