2021年07月06日

見える景色


もう40年近くも昔の話し……

勤務していた銀行の入社式での理事長の訓話―――
今日から貴方たちは“銀行のお客様”に戻ることはできません。
自行ではカウンターの内側から銀行を見ます。
他行に行っても、競合商品の動向、行員の動きなどに目が行き、結局は内側に視線が向かうのです。

退職して10年以上経つ今でも、銀行に行くとカウンターの向こう側の動きが気になってしまいます。
これからもずっと、お客様目線には立てないんだろうなあ。



先日、梅雨をもて余しネット映画を観ました。
ちょっと古い映画ですが、『オンリー・ザ・ブレイブ』という作品。
2013年のアリゾナ森林火災で消防隊員19人が犠牲になった悲劇を描いています。
その中で、森林消防隊の隊長が新米隊員にこう言うのです。
緑一面に折り重なる山々を前にして、、、
「この美しい景色を胸に刻め!
一度、火災を経験したら、この緑の山は、ただの“燃料源”にしか見えなくなるのだから!」



目に見える景色は、その人の経験やアイデンティティーによって、それぞれ違う景色なのかもしれません。





土石流にのみ込まれて命を落してしまった熱海の方々のご遺族には、これから山はどのように見えるのだろう、、、

ご家族の悲しみや悼みは想像もつきません。


お亡くなりになられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げます。


―― 合掌 ――



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posted by るしあん at 21:18| Comment(0) | 日記