「まだ準備できてないの!」「早くしないと遅刻だよ!」
私の朝は、女房の孫を叱りつける怒声で目が覚めます。
そういえば、うちの女房殿は四六時中イライラして怒ってばかり、、、
最初は更年期に起因するものかとあきらめていましたが、よくもここまで毎日怒りが続くもんだと、、、 或る意味、すごい持続力だと感心してしまいます。
脳科学的には、怒りは「自分には対応できない」という脳の悲鳴だそうです。
脳がパニックになって理解できなかったり受け入れられなくなったりしているのだそう。
脳にはそれぞれ番地があって、そこでのストレスが感情系を通じて怒りとして表に出てきます。
各脳番地と、怒りの要因は
○思考系…考えられない
○伝達系…伝えられない
○理解系…理解できない
○運動系…動けない
○聴覚系…聞こえない
○視覚系…見えない
○記憶系…思い出せない
男女で脳に違いがあるので、怒りの表出も違うんですって。
例えば、聴覚は男脳より女脳の方が優れていますので、男性は言葉の誤解から怒りが生じやすく、女性は相手が言った言葉に敏感になりがちです。
自分の怒りの原因をいちいち分析していたら、それこそ、それがストレス原因になってしまいますので、とりあえず運動系番地を使って気を鎮めるのがコツだとか。
例えば、自分の顔を両手で軽くパンパンして怒りを抑えるとか、クレヨンしんちゃんのネネママのようにぬいぐるみにボフボフとパンチするとか、あるいはバスタオルに顔を埋めてワーっと大声を出すとか、、、
自分なりの“切り替えスイッチ”を見つけておくといいようです。
怒鳴りたくなったら、目をつむって心の中で「12345」と数える、スーハーと深呼吸するなどの行為で、ブチキレるのを防げるそうなので、是非、お試しを。

そして、四六時中怒っている人に特に注意したいのは「怒りは伝播する」ということです。
脳は相手の真似をするという性質があります。
そう、イライラは周囲に伝染するんです。
だからしょっちゅう怒っている人が周りにいると、その人までが怒りを感じやすくなってしまうのです。
ということで、育児に疲れを感じ怒りやすくなっているママさんは、要注意ですよ。
愛犬と散歩するなどの気分転換をして、感情のまま怒りを爆発するのだけは避けてくださいね。
脳が成長するということは、神経細胞同士のネットワークを強化していくことです。
そして、その強化には「できた!」という経験が必要なのです。
そのため、「できない!」というストレスで怒ってばかりいる人は脳の成長チャンスを逃すばかりでなく、伝染して子どもの脳の成長さえ阻害させてしまいます。
子どもは皆、「誉められて成長する」んです。
ママが仏頂面をしていると、大切なお子さんまで仏頂面に育ってしまいます、、、
そんなの、お子さんにとって不幸この上ないですよ。

脳番地の存在を知っていれば、「怒り」は自分の苦手に気付く学びの機会になります。
自分の苦手を知れば、むやみに怒りを爆発させて周囲を傷つけることもなくコントロールできるようになりますよ。
うちの孫たちもきっと、怒ってばっかのばあばより笑顔のばあばの方が好きだと思うんだけど、、、
願わくば、このブログを読んだ女房が私に対して怒り狂いませんように ((+_+))
(参考:脳内科医・加藤俊徳先生のコラムより)