るしあんの田んぼは中干し(水を一旦きって根に酸素を供給する作業)の真っ最中。
稲作の達人の指導で今年は初めて2週間干しに挑戦しています。
例年だと4〜5日ほど水を切るのですが、、、
「つい水を流し入れたい気持ちに駆られると思うけど、絶対、我慢してね」と言われています。
収穫量や味にどんな変化が現れるか今から楽しみです。
あと半月もすれば稲苗に花が咲き、穂を付けるようになります。
8月上旬は花水といって実を大きくするために、田んぼに満々と水を湛えるのです。
朝に晩に水量を見に行くのは大変なんですが、反面、目覚しい生育を見られるので楽しみでもあります。



このように田んぼをヒビだらけにします
かつて、漫画『美味しんぼ』の一場面で、こんな話しがありました。
食通の実業家が白米を一口味わうと、
「ササニシキやな。それも宮城のやない、庄内米や!」
銘柄と産地を言い当て、周囲を驚かすのです。
この回の掲載は1985年頃で、国民一人当たりのコメ消費量は年間74.6s。
ピークは過ぎていますが、それでも結構な量を食べていたのです。
その後は右肩下がりが続き、2018年度は53.5sと、3割近くも減ってしまいました。
そこに今度は新型コロナが追い打ちをかけて、外食需要の急減、、、
米価も下降続きで泣きっ面なところにもってきて、今年に入り、ウクライナ戦争の煽りを受け化学肥料が高騰し、正にハチが飛んで来たような有様です。
先だっての参院選では、誰か米価について言及する候補者がいるかなあと、政見放送を見たのですが、物価高騰全般や肥料購入補助について触れても米価まで踏み込む人はいませんでした。
ウクライナ戦争で明らかになったように自給割合を上げていくことがいかに大事か皆気づいているだろうに、、、
政治家のみなさんには、稲作農家の未来についても十分に語ってほしいものです。