2022年07月30日

土手の上から徒然なるままに


るしあんの田んぼは中干し(水を一旦きって根に酸素を供給する作業)の真っ最中。
稲作の達人の指導で今年は初めて2週間干しに挑戦しています。
例年だと4〜5日ほど水を切るのですが、、、
「つい水を流し入れたい気持ちに駆られると思うけど、絶対、我慢してね」と言われています。
収穫量や味にどんな変化が現れるか今から楽しみです。

あと半月もすれば稲苗に花が咲き、穂を付けるようになります。
8月上旬は花水といって実を大きくするために、田んぼに満々と水を湛えるのです。
朝に晩に水量を見に行くのは大変なんですが、反面、目覚しい生育を見られるので楽しみでもあります。



nakabo02.jpeg

nakabo03.jpeg

nakabo01.jpeg

このように田んぼをヒビだらけにします




かつて、漫画『美味しんぼ』の一場面で、こんな話しがありました。
食通の実業家が白米を一口味わうと、
「ササニシキやな。それも宮城のやない、庄内米や!」
銘柄と産地を言い当て、周囲を驚かすのです。
この回の掲載は1985年頃で、国民一人当たりのコメ消費量は年間74.6s。
ピークは過ぎていますが、それでも結構な量を食べていたのです。
その後は右肩下がりが続き、2018年度は53.5sと、3割近くも減ってしまいました。
そこに今度は新型コロナが追い打ちをかけて、外食需要の急減、、、

米価も下降続きで泣きっ面なところにもってきて、今年に入り、ウクライナ戦争の煽りを受け化学肥料が高騰し、正にハチが飛んで来たような有様です。

先だっての参院選では、誰か米価について言及する候補者がいるかなあと、政見放送を見たのですが、物価高騰全般や肥料購入補助について触れても米価まで踏み込む人はいませんでした。
ウクライナ戦争で明らかになったように自給割合を上げていくことがいかに大事か皆気づいているだろうに、、、




政治家のみなさんには、稲作農家の未来についても十分に語ってほしいものです。





posted by るしあん at 15:28| Comment(0) | 日記

2022年07月28日

Choice & Concentration


先週の松野官房長官の会見で、シオノギが開発していた新型コロナの飲み薬「ゾコーバ」の緊急承認が見送られることが発表されました。
「BA.5」が猛威を振るう中、万全を期して“慎重な承認”を求めていくことにしたそうです。
第7波の渦中にあり残念な結果でしたが、政府はやはり「薬害訴訟」の悪夢が頭をよぎったのでしょうか!?



zoc01.jpg



「選択と集中」(Choice & Concentration)という言葉をよく耳にするようになりましたが、もともとは経営用語。
多角経営もいいが、まずは赤字事業を整理して、強くて得意分野の事業に経営資源を集中すべきだ――、こんな意味合いの用語です。
私たちのような個人事業主や民間企業なら一定の役に立つ教訓には違いありません。

ところが、国がこの方針を大学などの研究に当てはめたら、どんな結果を招いてしまうのでしょうか。
日本が将来、自然科学分野でノーベル賞が取れなくなると言われるのも、この「選択と集中」のためらしいです。

京都大でウイルスを研究している宮沢孝幸准教授によると「日本の感染症研究は層が薄い」(『Voice』202107)のだそう。
選択と集中で予算が削られ、そして「多くのマイナーなウイルス研究者が絶滅してしまい…(略)…」
絶滅したかは定かではありませんが、ウイルス専門家が少ないのは事実のようです。

そんな状況下で新型コロナウイルスに襲われ、残念ながら日本では「国産ワクチンが作れない」ということが露呈してしまいました。
政府はあわててワクチン基金や大学ファンドなどを新設し、科学技術立国を目指すと言いますが、まさに「泥棒を捕えて縄をなう」有様。
つくづくあの時の「2位じゃダメなんですか!」のおバカ政治が悔やまれます。

メッセンジャーRNAの研究者カタリン・カリコさんは、故国ハンガリーで研究費を打ち切られ、アメリカの大学に活路を求めたと話されていました。
そこでの研究がコロナワクチンを生む母体のなったのですから、ハンガリーにとって大きな損失でした。
同じように日本でも優秀な頭脳がアメリカに流出してしまっています。



どんな研究がどんな成果を生むかは誰にもわかりません。
そう、、、
研究に「選択と集中」は似合わないのです。









posted by るしあん at 19:19| Comment(0) | 日記

2022年07月26日

映画館も夏休みモード


以前ブログに書きましたが、私はナタリー・ポートマンの大ファン。
スターウォーズのアミダラ女王の美しさに魅了され、マーベルのソーでは物理学者ジェーン・フォスター役がなんとも知的で、今や美しき大女優の風格さえ漂っています。
今回のMCU『ソー:ラブ&サンダー』では、なんと“レディー・ソー”になるということで公開を楽しみにしていました。

YouTubeなどでは考察好きがあれこれ語っていますが、細かい事はどうでもいいんです。
ナタリーの美貌と演技力を堪能できれば、、、
私には、今回の主役はクリス・ヘムズワースのソーではなく、ナタリーのジェーンが主役でした!!



sob01.jpg



マーベルなどアメコミ映画を観たことのない人でも十分楽しめますので、夏休み、お子さんと一緒にいかがですか?
「ミニオンズ」「キングダム2」「ゴーストブック」「仮面ライダーリバイス」「アイカツ!」などなど、シネコンでは夏休み映画が真っ盛り。
そして、29日(金)にはいよいよ「ジュラシック・ワールド」が封切りです。
消毒の徹底やファミリー席などもあるので、新型コロナが気になるところではありますが、涼を求めて映画館に足を運ぶのもいいかも。

先日紹介したシネマテークたかさきの『夏休みの映画館』も7月29日(金)から始まりますので、そちらも是非どうぞ!
私は宮沢賢治の童話を高畑勲監督が映画化した「セロ弾きのゴーシュ」を観たかったのですが、残念ながら31日(日)なのであきらめました。
さすがに日曜日にカフェを休んで映画に行ったなんていうんじゃお客様に申し開きできませんので、、、



natsueiga01.jpg




そうそう、知性と美貌を兼ね備えた女優といえば、ジョディ・フォスターもそのひとり。
「ソー」の中で、ナタリー・ポートマン演じるジェーン・フォスター教授に向かって「ジョディ・フォスターさん」と呼び間違えるシーンがあって思わずクスッとしてしまいました。
そういえば二人が醸し出す雰囲気、なんとなく似てますよね。
なかなか秀逸なギャグでした (^O^)









posted by るしあん at 20:05| Comment(0) | 日記