2022年08月31日

アイドルは問う


最近、テレビのバラエティや音楽番組を見なくなったせいなのか、若い歌手の事が全然わかりません。
ジャニーズのグループなんて読み方も分からないし、なんとか坂とAKBの違いも分からないのです。
孫たちに訊くと「じいじ、また〜? このあいだも同じこと訊いてたよ」なんて言われる始末。

そんな私が先日、たまたまカーラジオで聴いたのが「欅坂46」の「サイレントマジョリティー」という歌。
「へえ、すごい題名の歌を歌ってんだあ」と感心してしまいました。

サイレントマジョリティーとは「物言わぬ多数派」という意味で、ニクソン大統領が演説に使って一気に有名になった言葉です。
時は1969年、ベトナム戦争が泥沼化し、即時撤退を求める反戦運動が盛んな時代でした。
――声高にデモを繰り広げているのは少数にすぎない。
多くの国民は静かに国の方針に賛成している。――
愚かなニクソンはそう判断し、戦争を続ける決意を表明するのです。

物言わぬ多数派はベトナム戦争に本当に賛成していたのだろうか?

「声を上げない」ことは為政者にすべてを委任してしまうことになる危険性をはらんでいるんです。



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欅坂の歌詞は「選べることが大事なんだ 人に任せるな」と、自分の意思を持つことの大切さを歌っています。
ラジオパーソナリティーは、今年からこの歌が高校の歴史総合の教科書に載ったことを紹介していました。
教科書を開く高校生に民主主義の意味を考えさせる材料に、身近なアイドルの楽曲を用いるのは大変いいことだと思います。



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一昨日、アベさんの国葬の費用が2.5億円との発表がありました。
これには外国要人の宿泊やその警備や経費は含まれていませんので、実質的にはもっと大きな金額が必要になるのでしょう。
私は国葬そのものには反対ではありませんが、その決定過程には疑問がありとても納得できるものではありません。
与党保守派においても、内閣支持率低下が明らかになるにつれ、国葬もその要因のひとつになったと焦りが出始めた、との報道がありました。
ここまできたら国葬を強行したのちに、統一教会問題も含めて、世論の分析を行おうということなのでしょう。

キシダさんは保守派に気を使うあまり、「国葬反対のデモはごくごく一部の人で、国民の大部分は賛成するだろう」と、サイレントマジョリティーを読み間違えたのかもしれません。




欅坂46の楽曲は、
「Yesでいいのか? サイレントマジョリティー」
で締めくくられます。



アイドルたちの問いは、意思表示をしない我々大人にも向けられているのです―――





posted by るしあん at 14:02| Comment(0) | 日記

2022年08月29日

ギター(左)


昨日に続いて、今日もギターの話題をひとつ。

と、その前に和太鼓の枕から、、、
私達が公演の時、よく叩いていた曲に「三宅太鼓」というものがありました。
三宅島に伝わる勇壮な曲で、浜辺に和太鼓を横置きして、1つの太鼓を左右両方から打ち込むのです。
ステージの上では十数センチの低い台座に横置きし、伝統の形を守って演奏しました。
ところがステージでは太鼓の向かって右側を叩く人が観客にお尻を向けてしまいます。
そこで、お客様に失礼のないように前を向いて叩こうとすると、右と左を逆に打ち込む必要があるのです。
腕の上げ下げや、重心移動をトイ面の奏者の「鏡」に映った姿みたいにしなければなりません。
元々、左利きなら苦労はないのですが、普段から右打ちが左打ちに変えるのはチョー大変なのです。



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鼓童:私たちは鼓童研修生に技術指導を受けました




るしあんに「LACCO TOWER(ラッコタワー)」のサイン色紙やサイン入りポスターが貼ってあるのをご覧になったお客様も多いのではないでしょうか。
本県伊勢崎市出身のバンドなのですが、娘の知り合いの方がマネージャーを務めている縁でデビュー当時から応援しています。
ドラゴンボール超のエンディング主題歌を歌ったり、FMぐんまで冠番組を持つなど、精力的な活動と努力によってメジャーになって、私もホントうれしいです。



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そんなラッコですが、ギター担当の細川大介さんが今、ある病と闘っています。
先日の上毛新聞でも取り上げられていたのでご存知の方もいらっしゃると思いますが、その病とは「局所性ジストニア」というもの。
身体に異常はないのに、ギターを弾こうとすると、指や手首が動かなくなってしまうのです。
NHK朝ドラ「カム・カム・エブリバディ」でオダギリジョー演じるトランペッターの大月錠一郎が原因不明の病でトランペットを吹けなくなってしまいましたが、あれが正に「局所性ジストニア」というものなのです。
細川さんの場合は、左右逆にすると手が動くことが判りました。
そこで、なんと彼は右利きなのに、左弾きに挑戦したのです。
ただバチを振り下ろす和太鼓さえ、左右逆転は大変難しく、一筋縄ではいかないのに、それを繊細なリードギターでやろうというのだから。

ものすごい努力と並大抵ではない精神力が必要なのは想像に難くありません。
その“すごいこと”を彼は見事にやり遂げたのです。
幸いだったのはバンド・メンバーの理解と協力があったこと。
メンバーの友情と包容力があったからこそ、血のにじむ練習に耐えられたのかもしれません。
知らずに彼のステージを観た人は、きっと「元々、レフティーのギタリスト」と思うのに違いないのではないでしょうか。
それほど素晴らしい演奏をするんです。




私の偏見ですが、、、
ジミー・ヘンドリクス始め、カート・コバーン(ニルヴァーナ)など、レフティー・ギタリストは超一流が多い気がするのですが、、、
フレディー・マーキュリー追悼コンサートで、ブライアン・メイと競演したトニー・アイオミ(ブラック・サバス)なんて、チョー格好いいんです。
右のトップ・ギタリストと左のトップ・ギタリストがリードギターで丁々発止する画は、トリハダものです!



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私、最近、歳のせいなのか、腰痛のせいなのか、何をするにも億劫になってしまってます。
じじいなのに更年期障害なのかなあ!?
もう既に、「余の辞書には“努力”の文字は無し」のグータラな私。



100分の1でも彼の努力を見習わねば……







posted by るしあん at 18:46| Comment(0) | 日記

2022年08月27日

ギター


夏休みももうすぐ終了。
新学期が始まるまでに第7波が収まってくれたらいいなあなんて思っていましたが、残念ながら高止まりの中での学校再開になってしまいました。

サラは夏休み前に「ギターを弾きたい」と思い立ち、夏休みの間に弾けるようになることを目標にしました。
ママ:「アコギとリード、どっちにする?」
サラ:「何、それ?」
ママ:「あいみょんとブライアン・メイ、どっちになりたいの?」
サラ:「あいみょん!」

ということで、夏休み初日にアコースティック・ギターを買いに島村楽器へ。
初心者向けにしては、ちょっと上クラスなのですが、ネックが少し細めで小さい手でもコードが楽に押さえられるタイプをチョイス。



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ギターを担いでショッピング・モールを颯爽と歩く姿はすでにあいみょん。
ママ:「サラも形から入るよね。じいじと同じじゃん。」
サラ:「へへ、、、」

実は私も高校時代にエレキギターを持っていたのです。
持っていただけで、全然、弾くことはできなかったのですが、、、
バンドをやってた同級生が新しいリードを買いたいので今使ってるものを売りたいというので、当時1万円で譲ってもらいました。
エピフォンのエレキでしたが、本家ギブソンには手が届かない高校生には人気のモデルでした。
リッチー・ブラックモアを目指したのですが、早々に挫折。
ギターは部屋のインテリアとして飾られることになったのです。
その後、太鼓仲間の娘さんがバンドを始めることになって、プレゼントしてしまいました。



さてさて、サラですが、私の失敗を繰り返さないように、最初からプロの指導を受けることにしました。
渋川でギター教室を開いている先生に教えてもらいながら、家でも一生懸命練習しています。
何事にも集中するサラは、たちまちコードをマスター。
課題曲を『Stand by me』にして練習をしていたのですが、夏休み中頃には弾けるようになりました。
早々に夏休みの目標をクリアしたので、誉めてあげたら、
「じいじに似なくて良かったよね〜!」だって (^O^)



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次の曲はスピッツの『空も飛べるはず』だそうで、、、
ジョン・レノンの歌に涙し、「白線流し」に夢中になってた私。
まるで私のために選曲したんじゃないかと思えるほどの先生のチョイスに、
「サラの先生ってじいじと同じ世代のひと?」
「先生に悪いよ〜。じいじみたいな年寄りじゃないよ。」とのこと。
とはいえ、私世代の曲を孫が弾いているのが、なんとも不思議な気持ちになります。

これで、コード進行に合せて自分の歌声を被せられたら、あいみょんもイケルんじゃね!?



和太鼓を叩きながらもドラムに憧れていた私。
六十の手習いで、私もドラムを始めようかなあ。
ただ女房が猛反対するのは火を見るより明らか。
ミラをそそのかして「ミラもドラム教室に通いたい」とでも言わせて、ドラムセット買っちゃおうかなあ〜。



まずは、映画館に行って「異動辞令は音楽隊!」を観ることから始めるかあ (*^^)v





posted by るしあん at 17:48| Comment(0) | 日記