今日、27日は例の日。
地元の役場のそばを通りかかったら“半旗”が掲揚されていました。
世論では国葬反対が過半数に達しているのに、町としては賛成を示したようです。
19日までの上毛新聞アンケートによると、群馬県内では吉岡や桐生など14の市町村が半旗を上げる一方、高崎・伊勢崎・太田のように「国会での議論がなく、法的根拠もない」と理由を明らかにして掲揚を見送った自治体も13市町村あって拮抗していました。
先週の時点では、前橋など9の自治体が未定でしたので、結果は明日の紙面で確認したいと思います。
イギリスでは、女王の逝去を悼み国民すべてが悲しみを共有することで国民がひとつになりました。
勿論、国を代表する王家トップと、ひとりの政治家では比べるべくもありませんが、残念ながら日本ではひとつにまとまるどころが、意見の違いから国民を二分してしまいました。
そして、こんな小さな町でも町民のコンセンサスが得られているわけではありません。
フクダ系の地元県議センセイに忖度したのか、県・イッタ知事との関係をこじらせたくないとの思惑があったのか、チョット意地悪な妄想をするだけで一介の町民の私が町長の真意を知る由もありません。
もしかしたら、うちの首長はアベさんのことを「稀代の大政治家で、その功績に全町民が哀悼の誠を捧げるにふさわしい」と心から敬愛しているのかもしれませんしね。
まっ、教育現場に弔意の強制をしたわけじゃないから、半旗掲揚ぐらいの小さなことはどうでもいいや。
明日からの世論調査や内閣支持率に注目しよっと!

今日の吉岡町役場の半旗掲揚
さて、今日は、せっかくですので、イギリスの2人の学者の“政治家に関する考察”を紹介したいと思います。
政治学なんて、ちょっと面倒くさいでしょうけど我慢して読んでみて!
19世紀の法学者ジェームス・プライスは政治腐敗を5つに分類しています。
@贈収賄による利得
A私有財産取得に関する優遇
B援助に対する政治的な見返り
C利己的な官職任命の乱用
D政治家としての誠実さの欠如
この5つを見ると、カネだけが問題ではないことがよくわかります。
公益よりも私益を優先する不誠実な振る舞いすべてが腐敗の原因となるのです。
だからこそ、政治家や首長は、その倫理と責任が問われ過ぎることはないのです。
それじゃあ、政治家や首長に必要な資質は何なのか?
哲学者ジェレミー・ベンサムは次のように挙げています。
@腐敗に陥らない道徳性
A公益を見極める知性
B適正な判断に基づく遂行力
さて、アベさんという政治家は果たして国葬に見合う「資質」を有していたのだろうか?
あなたはどう思いますか?
そして、あなたは、あなたの住む県や街の首長のふるまいに賛成できましたか?
答えはいずれ歴史が教えてくれるでしょう―――