2022年09月27日

資質


今日、27日は例の日。
地元の役場のそばを通りかかったら“半旗”が掲揚されていました。
世論では国葬反対が過半数に達しているのに、町としては賛成を示したようです。
19日までの上毛新聞アンケートによると、群馬県内では吉岡や桐生など14の市町村が半旗を上げる一方、高崎・伊勢崎・太田のように「国会での議論がなく、法的根拠もない」と理由を明らかにして掲揚を見送った自治体も13市町村あって拮抗していました。
先週の時点では、前橋など9の自治体が未定でしたので、結果は明日の紙面で確認したいと思います。



イギリスでは、女王の逝去を悼み国民すべてが悲しみを共有することで国民がひとつになりました。
勿論、国を代表する王家トップと、ひとりの政治家では比べるべくもありませんが、残念ながら日本ではひとつにまとまるどころが、意見の違いから国民を二分してしまいました。


そして、こんな小さな町でも町民のコンセンサスが得られているわけではありません。
フクダ系の地元県議センセイに忖度したのか、県・イッタ知事との関係をこじらせたくないとの思惑があったのか、チョット意地悪な妄想をするだけで一介の町民の私が町長の真意を知る由もありません。
もしかしたら、うちの首長はアベさんのことを「稀代の大政治家で、その功績に全町民が哀悼の誠を捧げるにふさわしい」と心から敬愛しているのかもしれませんしね。


まっ、教育現場に弔意の強制をしたわけじゃないから、半旗掲揚ぐらいの小さなことはどうでもいいや。
明日からの世論調査や内閣支持率に注目しよっと!



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今日の吉岡町役場の半旗掲揚




さて、今日は、せっかくですので、イギリスの2人の学者の“政治家に関する考察”を紹介したいと思います。
政治学なんて、ちょっと面倒くさいでしょうけど我慢して読んでみて!

19世紀の法学者ジェームス・プライスは政治腐敗を5つに分類しています。
@贈収賄による利得
A私有財産取得に関する優遇
B援助に対する政治的な見返り
C利己的な官職任命の乱用
D政治家としての誠実さの欠如

この5つを見ると、カネだけが問題ではないことがよくわかります。
公益よりも私益を優先する不誠実な振る舞いすべてが腐敗の原因となるのです。
だからこそ、政治家や首長は、その倫理と責任が問われ過ぎることはないのです。



それじゃあ、政治家や首長に必要な資質は何なのか?
哲学者ジェレミー・ベンサムは次のように挙げています。
@腐敗に陥らない道徳性
A公益を見極める知性
B適正な判断に基づく遂行力



さて、アベさんという政治家は果たして国葬に見合う「資質」を有していたのだろうか?
あなたはどう思いますか?

そして、あなたは、あなたの住む県や街の首長のふるまいに賛成できましたか?





答えはいずれ歴史が教えてくれるでしょう―――







posted by るしあん at 14:04| Comment(0) | 日記

2022年09月25日

具体的に


私達、飲食業に携わる者には食中毒に注意するのは年間を通して常時のことですが、一般家庭では今の時期、特に注意した方がいいようです。
月別の発生件数でみると、夏場の暑い時期より9月・10月の方が多く発生しています。
特にこの1〜2年は家庭での発生が増えていて、発生原因も変化しているようです。
コロナ禍で手洗いなどが徹底されたことはプラス要因ですが、レジ袋有料化に伴うエコバッグの普及により、エコバッグに付着した食品ドリップからの食中毒菌(ノロやカンピロバクターなど)の発生が急増しています。


当時、セクシー大臣が鳴り物入りで始めた有料化ですが、その効果はどうだったのか全く示されていません。
どのくらい環境が改善されたのかちゃんと調べているのかなあ!?
小売店の経費が少なくなっただけの効果じゃお粗末過ぎて、、、



環境保全は大事だけれど、自分たちの取り組みが果たしてどれくらい地球の役に立っているかはわからないものです。
そんな疑問に応えるかのようなもののひとつに「New York City Street Tree Map」があります。
直訳すれば“ニューヨーク街路樹地図”ということなのですが、これがとても面白い取り組みなのです。
市内にある街路樹の種類や植えられた路地、本数などがすべてデータ化されて地図に落し込まれています。
そして、その樹木がどれだけ空気汚染やCo2を軽減しているか、水害防止や年間のエネルギー節約に効果があるかを数値化しています。
加えて、その木による経済への貢献度合いが金額で示されます。
「年間1,022㌎の雨水を貯水するこの木は年間10j分の価値がある」という具合に。
また、樹木ケアイベントのスケジュールなども記載されているので、思い立ったら木の保護活動にも参加できる仕組みになっています。

たとえ小さな事でも、自分がかかわったことに意味があると分かれば、「あれもやってみよう」「これも頑張ってみよう」「続けてみよう」となり、次の取り組みにもつながっていくのです。



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レジ袋有料化も、その効果について、目に見える形で示してほしいものです。
「有料化により、レジ袋使用料が○○d減り、海洋流出・海洋投棄されたプラゴミは○○d減らすことができた。
これにより、誤食誤飲で亡くなる海洋生物は○○d相当が減ったと推測できる。」
ってな感じで具体的な数字で。

レジ袋有料化の取り組みがプラスチックによる海洋汚染問題を啓発し、人々の意識が環境保全に向いたという点では意味があったと思います。
とはいえ、その価値がいま一つ判然としないのは残念なことです。



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当時、セクシー大臣の説明は意味不明のことが多かったなあ



プラスチックのカトラリー(スプーン・フォークなど)の有料化についても、
「生産・廃棄時に排出するCo2が○○d減り、石油資源の消費も○○d抑えられた。
あなたが1回プラカトラリーを辞退すれば、○rのCo2が減るんですよ。」
と、具体的数字でわかりやすく効果を示してくれないかなあ。

「環境のために良いからプラ製品を有料化するゾ」と言われても、私みたいなヘソ曲がりには「チビチビ小銭をむしり取って、まるで増税と同じじゃねえか」と思ってしまいます。




国葬の問題然り。
政治家のセンセイ達って、なんで具体的にわかりやすい説明をしたがらないのだろう?

それとも何かい!? 「馬鹿な国民に説明するだけ無駄だ」なんて、なめてんじゃあねえだろうなあ?









posted by るしあん at 22:53| Comment(0) | 日記

2022年09月24日

お米の話し


先日、JAから150円の振り込みが、、、
うん!? 何だこれ?
と思っていたら、肥料の補助金(購入額割合)で、国の営農家への“ウクライナ戦争による急激な肥料高騰”に対する援助でした。
私みたいなミニマム農家で、肥料は有機肥料を使い化学肥料をほとんど使っていない栽培では、肥料の値上がりは財布には痛いけど家計を直撃するまでではありません。
百姓仕事の合間に「JAさん、いただきます」といいながらペットボトルのお茶を1本買いました (^_-)-☆

しかし、農業で生計を立てている方には笑い話では済まされません。
肥料の高騰、農機具やハウス用の燃料の高騰などは死活問題です。
補助金は有難いのですが、微々たる額じゃ焼け石に水です。
1日も早く、ウクライナやロシアからのリン酸アンモニウム、塩化カリウム、尿素等の輸入が元に戻らないと、、、




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意外と知られていないのですが、かの宮沢賢治は、岩手県南部の「東北砕石工場」という会社で技師として働いていたことがあるのだそうです。
製品は農業用肥料の炭酸石灰。
賢治は営業マンも兼ねていたので、東北各地を巡回してセールスをしていました。
ところが、文才はあっても口ベタなのか、会社の報告書には
「一つも売れず空(むな)しく帰郷」
と残されています。

当時(1930年代)の東北はいもち病と冷害にたびたび襲われていました。
訪問先で賢治は肥料の大切さを訴えて回ったそうです。
そして、同時に農民に栽培を奨めたのが寒さに強い稲の『陸羽132号』。
賢治が立ち寄った陸羽支場で、訪問の10年前に生まれた稲種ですので、満100歳を迎えた品種ということになります。
賢治が推進したということもあって、東北では『陸羽132号』は岩手県で生まれたお米と思っている人も多いようですが、れっきとした「秋田県生まれ」。
「日本初の人工交配品種」で、この成功があったからこそ、今、私達は美味しいお米を食べられるようになったと言っても過言ではありません。
ちなみに、『あきたこまち』は『陸羽132号』の“玄孫(やしゃご)”なんですよ!

賢治の詩に「いかにも強く育っている」と生育ぶりを喜ぶ一節があるのですが、これは『陸羽132号』を称えている詩だと言われています。
昭和東北大凶作では被害が少なく「東北の救世主」と呼ばれましたが、今では酒米として栽培されるだけになってしまいました。
しかし、うれしいことに生誕100年を記念した『サキホコレ』が新たに誕生しました。
秋田に旅行した際は、『陸羽132号』の日本酒を呑み、『サキホコレ』の新米を堪能してみてはいかがでしょう!!!


『サキホコレ』も100年語り継がれる稲として名を残してほしいなあ!



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そう言えば、十数年前に義父が吉岡の地で『あきたこまち』を作ったのですが、期待したほど美味しくできずガッカリしたことがあります。
『あきたこまち』の美味しさは東北秋田の気候の下で栽培してこそあの味になることを実感しました。
あれ一度だけで、実家も『コシヒカリ』一本でやっています。
やはり、ここ吉岡では気候的に『コシヒカリ』が一番合っているようです。

東毛地区では群馬県品種『ゴロピカリ』が美味しくできるようですので、機会があれば県産米『ゴロピカリ』も是非、召し上がってみてください!!










posted by るしあん at 19:01| Comment(0) | 日記