秋深き隣は何をする人ぞ
この句は松尾芭蕉が大阪で最後の句会に出た夜に作られたそうです。
旧暦元禄7年9月28日のこと。
芭蕉は翌日から床に伏し、2週間後に死去しました。
旧暦の9月28日は今の11月15日に当たります。
今日は、間もなく秋の彼岸を迎えるのに残暑厳しく、気温30度に達しました。
同じ9月でも旧暦と新暦では随分趣きが違いますね。
芭蕉がこの句を詠んだ頃は晩秋、まさに「秋深き」季節だったのです。
通説では芭蕉は赤痢で体調を崩したといわれています。
季節の移ろいの中で、秋の夜長に「人恋しさ」を感じていたのかもしれません。
人生の晩秋を迎えた私。今なら、そこはかとなく「孤独感」が漂う物悲しい句だと噛み締めることができます。
中学生の頃は、近所からサンマや栗を焼く匂いでもしてきたか、隣んちの生活音が聞こえてきたのか、ただ日常の一コマを切り取って詠んだ句だと思っていました。
歳を重ねた今、昔読んだ小説や詩、俳句などを読み返してみるのも面白いかも、、、
新しい発見や、感情の機微がわかるかもしれないですもんね。

今朝は、前の畑のお宅から“栗の渋皮煮”をいただきました。
毎年、頂戴するのですが、おかげさまで栗で秋の到来を実感しています。
サラ・ミラは栗の渋皮煮が大好物で、早速、笑顔で頬張っています。
二人っ子は料理上手な奥さんの事を敬意を込めて“マンジャーレさん”と呼んでいるのですが、今年も「マンジャーレさんが作る渋皮煮は最高だね」と絶賛していました。
そして、栗をいただく頃に思い出すのがリンゴ。
食いしん坊の我が家は、秋といえばやっぱり“食欲の秋”となるようで、、、
「ぐんま名月の予約しなくっちゃ!」と慌てて電話する女房なのでした。
るしあんの畑ではサツマイモが収穫を迎えました。
今年は“紅はるか”を栽培しましたので、収穫後に3週間ほど登熟期間が必要となります。
そろそろ、わんちゃんランチに紅はるかを入れますのでお楽しみに!
そして、今月末から来月早々にかけて稲刈りが始まります。
「新米」も是非、お楽しみに!!
秋の味覚に舌鼓を打ちつつ、お気に入りの銘酒を傾ける、、、
う〜〜ん、実に贅沢な秋の夜長だなあ (*^^)v