買ってすぐ食べるのに、ついつい商品棚の奥に手が伸びてしまいます。
消費者庁などが展開した「てまえどり」キャンペーンもいつの間にか忘れさられてしまっているようです。
販売期間が過ぎて捨てられるのを減らすため一番前の商品を取ればいいのでしょうが、「せっかくなら新しいものを」という消費者心理がどうしても働いてしまいます。
いわゆる「食品ロス」は年間600万dに上り、深刻な問題です。
消費者庁の調査によると、この問題を認識している人は8割に達しているのに食品ロスは減らないのだそう。
頭では分かっていても、行動に移すのはなかなか難しいようですね。
原発事故の風評被害で食品ロス(とりわけ、食べられるのに廃棄される食品)を悲痛なまでに体験した福島市。
福島市では夏休みに、家庭で無駄になってしまった食品を記録してもらう日記「食品ロスダイアリー」を児童に配布しています。
子どもたちは買い過ぎや食べきれない量に気付き、生活の中の「もったいない」に目を向けました。
家庭で一緒に問題を考える良い機会になったことでしょう。
きっと福島市では、スーパーで買い過ぎるおかあさんを隣で子どもがたしなめる微笑ましい光景が見られたことでしょうね。

食品ロスに関連して、近年、「エシカル消費」という言葉を見聞きする機会が増えました。
エシカルとは「倫理的」という意味です。
ただ、倫理的消費とは食品ロスを減らすという意味合いではありません。
人や社会、環境に配慮した物やサービスを消費することを意味しています。
わかりやすい例で言えばこんなことです。
前段で福島の話しが出たので福島の例で、、、
あなたが桃を食べたくてスーパーに買い物に行ったとします。
棚には福島県産と他県産が並んでいます。
どちらを買いますか?
福島産を買えば(つまり被災地の製品を購入すれば)、あなたの消費が復興の後押しになるのです。
別の例で、、、
地産地消を心がけているあなたは地元の産品を買いました。
ただ郷土への愛着からする買い物であっても、あなたの消費は、地域の活性化に役立つことになるのです。
「エシカル消費」なんてあまり馴染みのない名称だから「とっつきにくい」と感じる人が少なくないのではないでしょうか。
ただ、実際は、古くから人々に根付いている思いやりの心や郷土愛から生まれる行為と変わらないのです。
まっ、そういう意味では「エシカル消費」なんて変な横文字を使わないで、『思いやり消費』といえばいいんです。
多くの人が「思いやり消費」を実践することで、地域の活力の衰えや、資源の無駄遣いなどの課題解消につながります。
持続可能な開発目標(SDGs)の1つ「つくる責任 つかう責任」の達成にも貢献できるのです。
先週は、冷凍餃子の無人販売所から金も払わず商品を持ち逃げしたドロボーが逮捕されました。
倫理もクソも無いこんな最低の奴、窃盗罪でも一番重い罰を課してやればいいと思います。
そういえば、先日行ったりんご園のお姉さんが言うには、リンゴ狩りのお客さんの中で、木からもぎ取ったリンゴを一口だけ食べて投げ捨てる奴がいて何個も被害に遭ったそうです。
こんなクソ野郎ども、福島の子どもたちの爪の垢を煎じないで生の垢をイヤというほど飲ませてやりたいもんだ (`^´)
実りの秋を迎え農産物直売所やスーパーには、地元で採れたコメや野菜、果物が並んでいます。
実りに感謝し、作り手や豊かな恵みをもたらす大地に思いを馳せる、、、
ふるさとを大切にしようとする気持ちが高まれば、行動はおのずとエシカルになるのです。
「てまえどり」「買い過ぎない」「思いやり」
スーパーに行ったら、この3つを忘れずに買い物しましょう!!!