2022年11月28日

消費


買ってすぐ食べるのに、ついつい商品棚の奥に手が伸びてしまいます。
消費者庁などが展開した「てまえどり」キャンペーンもいつの間にか忘れさられてしまっているようです。
販売期間が過ぎて捨てられるのを減らすため一番前の商品を取ればいいのでしょうが、「せっかくなら新しいものを」という消費者心理がどうしても働いてしまいます。

いわゆる「食品ロス」は年間600万dに上り、深刻な問題です。
消費者庁の調査によると、この問題を認識している人は8割に達しているのに食品ロスは減らないのだそう。
頭では分かっていても、行動に移すのはなかなか難しいようですね。

原発事故の風評被害で食品ロス(とりわけ、食べられるのに廃棄される食品)を悲痛なまでに体験した福島市。
福島市では夏休みに、家庭で無駄になってしまった食品を記録してもらう日記「食品ロスダイアリー」を児童に配布しています。
子どもたちは買い過ぎや食べきれない量に気付き、生活の中の「もったいない」に目を向けました。
家庭で一緒に問題を考える良い機会になったことでしょう。
きっと福島市では、スーパーで買い過ぎるおかあさんを隣で子どもがたしなめる微笑ましい光景が見られたことでしょうね。



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食品ロスに関連して、近年、「エシカル消費」という言葉を見聞きする機会が増えました。
エシカルとは「倫理的」という意味です。
ただ、倫理的消費とは食品ロスを減らすという意味合いではありません。
人や社会、環境に配慮した物やサービスを消費することを意味しています。

わかりやすい例で言えばこんなことです。
前段で福島の話しが出たので福島の例で、、、
あなたが桃を食べたくてスーパーに買い物に行ったとします。
棚には福島県産と他県産が並んでいます。
どちらを買いますか?
福島産を買えば(つまり被災地の製品を購入すれば)、あなたの消費が復興の後押しになるのです。

別の例で、、、
地産地消を心がけているあなたは地元の産品を買いました。
ただ郷土への愛着からする買い物であっても、あなたの消費は、地域の活性化に役立つことになるのです。



「エシカル消費」なんてあまり馴染みのない名称だから「とっつきにくい」と感じる人が少なくないのではないでしょうか。
ただ、実際は、古くから人々に根付いている思いやりの心や郷土愛から生まれる行為と変わらないのです。
まっ、そういう意味では「エシカル消費」なんて変な横文字を使わないで、『思いやり消費』といえばいいんです。

多くの人が「思いやり消費」を実践することで、地域の活力の衰えや、資源の無駄遣いなどの課題解消につながります。
持続可能な開発目標(SDGs)の1つ「つくる責任 つかう責任」の達成にも貢献できるのです。



先週は、冷凍餃子の無人販売所から金も払わず商品を持ち逃げしたドロボーが逮捕されました。
倫理もクソも無いこんな最低の奴、窃盗罪でも一番重い罰を課してやればいいと思います。
そういえば、先日行ったりんご園のお姉さんが言うには、リンゴ狩りのお客さんの中で、木からもぎ取ったリンゴを一口だけ食べて投げ捨てる奴がいて何個も被害に遭ったそうです。
こんなクソ野郎ども、福島の子どもたちの爪の垢を煎じないで生の垢をイヤというほど飲ませてやりたいもんだ (`^´)



実りの秋を迎え農産物直売所やスーパーには、地元で採れたコメや野菜、果物が並んでいます。
実りに感謝し、作り手や豊かな恵みをもたらす大地に思いを馳せる、、、
ふるさとを大切にしようとする気持ちが高まれば、行動はおのずとエシカルになるのです。




「てまえどり」「買い過ぎない」「思いやり」
スーパーに行ったら、この3つを忘れずに買い物しましょう!!!







posted by るしあん at 16:08| Comment(0) | 日記

2022年11月27日

今宵は、、、


イギリスのシンクタンク「ニューエコノミクス財団」が発表している「地球幸福度指数」は、国民の生活への満足度や環境意識を国ごとに評価した世界ランキングとして知られています。
1位の常連が中米の小国コスタリカです。
太平洋とカリブ海に臨み、豊かな自然に恵まれ、「中米の楽園」と呼ばれています。
土地勘のない人は南米の多くと同じで貧しく犯罪の多いヤバイ国と思いがちですがさにあらず。
民主主義を大事にし、子どもは模擬投票で選挙を学び、住民が権力を監視する機関をもっています。
そして、常備軍を持たない平和国家なのです。

40年程前には、東西冷戦のさなかに「国際平和デー」を提案し国連で制定されるなど、国際舞台での活躍も目覚ましいものがあります。
国連人権高等弁務官の新設に尽力したのもコスタリカですし、核兵器禁止条約交渉も主導しています。

唯一の被爆国でありながら核の傘を理由に核兵器禁止条約に批准しない日本とは大違い。
コスタリカは正に地球幸福度指数1位にふさわしい国なのです。

そんなコスタリカですが、ここまでの歩みには紆余曲折がありました。
非武装に至る背景には激しい内戦があり、政治腐敗や環境破壊に悩まされながら復元力を発揮してきたのです。



ちなみに上位常連のコスタリカに対し日本は70〜90位と中の下に位置しています。
日本はコスタリカに学ぶことは多いのです。



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さてさて、今宵のワールドカップは“対コスタリカ戦”です。
予選リーグ突破には今日のゲームは大事な一戦。
スペイン戦を前に、絶対落すことのできない試合です。
FIFAランキングでは、日本24位に対しコスタリカは31位で、日本が上位に位置しているとはいえ、守備が固い強い相手であることには違いありません。
ドイツ戦の勢いそのままに、撃破してほしいと思います

がんばれ! ニッポン!!





※地球幸福度指数は、世界幸福度ランキングとは別のものです。
 基準となる項目の違いなど、気になる方はご自身でググッてみてください。






posted by るしあん at 18:08| Comment(0) | 日記

2022年11月26日

母性


先日、久しぶりに女房と映画を観てきました。
来月から大作が目白押しになるので、今の時期は映画館も比較的空いていて、のんびり観賞することができました。
チョイスしたのは『母性』。
湊かなえ原作の小説が映画化されたもので、戸田恵梨香、永野芽郁が母娘役でW主演しています。


“母を愛する娘”と“娘を愛せない母”の物語。
観る者の心にズーンと重く迫ってくる話しです。
『告白』のようなミステリー要素はないのですが、1つの事象を母の視点で見たものと娘の視点で見たものでは180度違っていて、「あなたにはどう見えますか」と、まるで傍観している私に問いかけてくるようで、巧みな展開は「さすが湊かなえ!」って感じです。


ネタバレしちゃうので、これ以上ストーリーについては触れませんが、気になる方は是非映画館へどうぞ。



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それにしても、戸田恵梨香と高畑淳子の演技は鬼気迫るものがあって、ホントすごい女優さんだなあと思います。

また、戸田・永野の母娘も本当の親子のように見えるくらい息がぴったり合っていました。
「ハコヅメ」コンビで共演したので息が合うのかと思っていたら、撮影は「母性」の方が先だったのだそうです。
「母性」での共演で仲良くなったので「ハコヅメ」が和気あいあいと進んだとのこと。

Youtubeに公開初日の舞台あいさつがアップされていますので、映画と併せて見ると面白いですよ (*^^)v




ところで、、、
戸田さんといえば演技も素晴らしくまさに“職人肌”の女優さんで、私もファンの一人。
その戸田さんがつい先日、名言を発しています。
それは、、、
「ヤクザがシートベルトをしますか?」

戸田さんは、TVドラマや映画で、コンプライアンスが過剰に求められていることに対し苦言を呈しました。
制作サイドが行き過ぎたコンプラを求めるせいでドラマにリアリティが無くなっていることを心配しているのです。
刑事ドラマで刑事がタバコを吸わない、銃を撃たないetc.
緊迫の場面で、車に乗り込むヤクザがわざわざ一手間かけてシートベルトをするetc.

私も戸田さんの意見には賛成。
特にTVではスポンサーに気を使い過ぎてコンプラにがんじがらめになっているように思えます。
まっ、大人の事情ってやつで仕方ないのかもしれませんが、昭和のドラマの方が明らかに面白かったよなあ……


あなたはどう思いますか?







posted by るしあん at 21:16| Comment(0) | 日記