マイナカードが届きました。
面倒臭くてこれまで作ってこなかったのですが、マイナポイントに目がくらんで、、、(+_+)
というのは冗談で、確定申告に間に合わせるために作りました。
おかげで、ポイントを利用して映画を観たりポップコーンを買ったりできて、ありがたく趣味に使わせてもらっています。
スマホ操作が苦手で、作る気にもなれなかったのですが、ドコモショップで申請の手伝いをしてもらえるということで訪ねたのです。
担当してくれた係の方がとても親切に教えてくれ、私でもどうにか申請ができました。
モタモタしながら、、、おしゃべりしながら、、、
私「ありがとね。娘に聞いても教えてくれないし、、、」
妻「うちの子もあなたみたいにやさしいお譲さんだったらよかったワ。」
担当の子も最初はお客様、奥さまなんて話していたのが、だんだん、おとうさん、おかあさんになって、、、
「じゃ、先におとうさんの写真を撮りますね。次におかあさんを撮ります」なんて具合。
きっと接客マニュアルには“お客様と声掛けするように”となっているのでしょうが、一生懸命対応するうちに自然に“おとうさん”“おかあさん”になっちゃったんだろうなあ (*^^)
胸に初心者マークを付け、懸命に説明する店員さんの姿がなんとも微笑ましかったです!
ところで、先日のこと、、、
映画の帰りに仕入れに寄った八百屋さんで、、、
「おとうさん、今日はイチゴが特売で安くなっているから買ってって!」
オイオイ、どう見たって俺より年上だろう。
じじいにおとうさん呼ばわりされる筋合いはねえよ、なんて心の中で思うのでした。
まっ、こっちはこっちで、いつもの酒屋をおやじさん呼ばわりしてるんだから他人の事は言えないんですけどね(^v^)
TPOで、同じ呼称でも受け取る側の気持ちは180度違うのですから、日本語はつくづくむずかしいですよね。

詩人の石垣りんさんにこんな詩があります。
『かなしみ』という詩ですが、書き出しは、
「私は六十五歳です」。
転んで骨折したと嘆き、亡き両親にもらった身体を傷つけてしまって
「ごめんなさい」
と謝ります。
そして、結びはこう綴ります。
「いまも私はこどもです /
おばあさんではありません」
石垣さんの『かなしみ』は共感を呼び、読者からたくさんの手紙が届いたそうです。
――他人から「母さん」「奥さん」と呼ばれることに違和感がある――と。
呼ばれる側が未婚、あるいは既婚でも子供がいない場合は嫌な気持ちになってしまうでしょう。
そもそも他人に見た目で勝手な判断をされる筋合いはないのですから。
秋田の地方紙が出版した『おばさん事典』には、「呼び方注意報」という読者の投稿が載っているのですが、やはり同じような違和感が綴られています。
「おばさん」「おばあさん」の呼び方に怒りをおぼえると。
「女性は自分では言うが他人にそう呼ばれるのは許せない」と実にきっぱりしています。
石垣さんの詩の「おばあさんではありません」には自身でも認めないという強い決意がにじんでいます。
自分が何者であるかは自分で決めるという決然とした思いが伝わってきます。
石垣さんは1920年生まれで、2004年に没しています。
『かなしみ』に寄せられた共感と、『おばさん事典』の「呼び方注意報」、時代は違えど“呼ばれ方に対する違和感”は同じようです。
私も銀行員時代は言葉づかいは丁寧だったのですが、今は普通に「そうだいのう」と相槌を打っています。
お客様の呼び方も気を付けなくっちゃ!
「垢ぬけたカフェの“オヤジ”」を目指して、親切・丁寧な言葉を使うようにするべえ!!