先日はお世話になっているディーラーの方が訪ねてきてくれました。
スタッドレス・タイヤの交換や保険手続きのお願いなどをしました。
半導体不足はどうなっているんだろうと思って尋ねてみると、ひと頃よりはだいぶ良くなっているけど世界的な不足はいまだ続いているそうです。
製造ラインがストップすることはないけど、新車納車待ちは結構あるようで、、、
プリウスなどは1年半も待たされる例もあるそうですよ。
それ故、中古車市場が活気を帯びているのですが、メーカーや大手中古車取扱店が車を抑えちゃうので、市中の小さな個人経営の中古車さんに回らず倒産するところも出てきているようです。
ところで、ここ数年、増えているなあと感じるのが家電の廃品回収業者。
この辺りでもよくチラシがポストインされています。
“○月○日○時に回るので使わなくなった家電を玄関先や門の所にこのチラシを貼って出しておいて”という内容。
家電以外の粗大ゴミは要相談、リサイクル家電は有料、とのこと。
以前、幼児用自転車とPC、プリンターをお願いしたら、アルバイトの外国人の兄ちゃんが喜んでトラックで運んで行きました。
「私たちがチラシを入れたとこを先に回って持ってちゃう悪い奴がいるよ。早く回らなくちゃ!」なんて言って、急いで積んでました。

レアメタルも使われていないこんな壊れた家電なんか集めて商売になるんだろうか。
そんな疑問を持っていたら、新聞によると、世界的な半導体不足を背景に、半導体リサイクルや中古半導体の市場が盛況とのこと。
ところが、正規のルートを外れて半導体をかき集める家電メーカーもあるそうで、、、
そこに本物を装う模造品や廃家電から抜き取った不良品が交じるのだとか。
えっ、もしかして、私が出した廃家電もそんな非正規ルートを扱う悪い奴らだった?
どこが正規ルートの会社か非正規かなんて一般の人にはわからないし、、、
知らず知らずのうちに悪い奴らに加担しちゃったかなあと心配になりました。
配布されたチラシにはきちんと古物商の認可番号まで記載されていたので大丈夫だとは思うけど、、、
何か見分けるいい方法はないのだろうか。

そんな半導体市場ですから、真贋(しんがん)を判定するサービスを始めた国内企業があるんです。
そこにメーカーの依頼が殺到したというのですから事態は深刻です。
真贋判定では3割超が偽物で、血圧計やドライブレコーダーに使われていたそうですよ。
新品か、中古か、家電を買うときに迷う時があります。
中古は安さが魅力だけど、すぐに故障するかもしれないし、、、
新品ならその心配がないから“安心料”込みの値段と割り切って奮発します。
それゆえ、メーカーは全力で新品の信頼性を守ってほしいと思います。
身の周りの製品に偽物が紛れ込んでいる恐れがあれば、私たち消費者は安心料を払う気になれません。

半導体は「産業のコメ」とは言い得て妙です。
今や幅広い製品に欠かせません。
広島ではマイクロンメモリジャパンが投資増強をしたり、米マイクロン社が新たにDRAM工場を作ったことが話題となりました。
熊本では台湾TSMCの工場建設が進んでいます。
日本資本の企業でないのは残念ですが、国内に生産拠点が増えるのは明るい話題です。
ミサイル、戦闘機、戦車などなど、軍需産業にとっても半導体は必要不可欠。
軍用品に回る分を減らせれば、どれだけ日常品に回すことができるのだろう。
大事な“コメ”を兵器に食べさせてはいけないのです!!