著名人の訃報に接すると、まだまだご活躍できるのに残念だなあ、なんて思います。
かく言う私も、若いころは自分がじじいになるなんて想像もできなかったけど、気が付けばすでに還暦を過ぎているんですもんね、、、ホント嫌になっちゃう。
もう一花咲かせようと思っても腰痛で体力もないし気力もないし、パーーッと遊びたくてもお金はないし、、、
999(スリーナイン)に乗って、機械の身体をもらいに行きたい……
先月、漫画家の松本零士さんが85歳でお亡くなりになりました。
私たち昭和に青春時代を過ごした年代は、なんといっても『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』ですよね。
みんなテレビにかじりついて見ていました。
この歳になってもヤマトのテーマ曲を聴くとゾクゾクして、心が躍ります。
そして、大学時代は『男おいどん』のような極貧生活でしたので、松本漫画にはとても親近感を覚えました。
文字通り「大宇宙から四畳半までの世界観」の松本零士ワールドに魅せられました。
松本漫画にはふたつの顔があると言われています。
それは「憧れの大人を見上げる少年」と「未完成の若者を見守る大人」。
私もそんな少年から若い人たちを見守れる大人へと成長できたかなあ!?

るしあんのカウンターには岩手ヘリオスビールの“メーテル缶”“ハーロック缶”“車掌さん缶”が飾られているのですが、お気づきになりました?
そして、お宝ビールの他に私のもうひとつのお宝がJR時刻表(JTB版)の999号。
999号を記念して表紙が銀河鉄道999デザインになっているんです。
発売日の朝、本屋さんに並んで買ったんですよ。
普通、記念号といえば1000のようにキリがいい数字なのに、さすが時刻表!
いつかこの表紙に松本零士さんのサインをもらうのが夢でしたが、、、残念です、、、

そして、心を悼む訃報がもうおひと方。
大好きだったボビー・コールドウェルさんが先日、71歳で逝去されました。
ボズ・スキャッグスにハマっている友人の影響でAORを知り、以来、AORが大好きになったのです。
ボビー・コールドウェルさんといえば「ミスターAOR」と呼ばれ、まさにAORの旗手でした。
AORとはアダルト・オリエンテッド・ロックの略。
ロックとはいえ、むしろ洗練された大人の都会的なR&B、フュージョンって感じかなあ。
振り返れば、私の場合、ゴリゴリのブリティッシュ・ロックばかり聴いていた中二病少年が、ちょっと大人の音楽に憧れたって流れだったかも。
クイーンばかり聴いていたのが突然、ボビー・コールドウェルやクリストファー・クロス、ボズ・スキャッグスに夢中になったんです。
今、YouTube動画がきっかけで日本のシティー・ポップが世界中でバズっているそうです。
懐かしの大滝詠一、山下達郎を始め大貫妙子、竹内まりや、稲垣潤一などが外国の若い人達に流行っているそうで、、、
逆に、日本の若者にもAORが再認識されないかなあ。
80〜90年代は洋の東西を問わず名曲ばかり。
埋もれたままにしておくのは、実にもったいない!
そんな私が、若者にオススメのCDがこれ。

『Melodies –The Best of AOR-』という2枚組CDです。
AORを代表する名曲が網羅されています。
これをBGMに飲む酒は格別おいしいんです。
もちろん、ボビー・コールドウェルの『風のシルエット』も入っています。
なんか、青春時代に憧れ、大好きだったアーティストが鬼籍に入られると心に穴が空いたような、、、なんとも寂しい気持ちになってしまいます。
まだまだ松本零士さんの新作を読みたいし、ボビー・コールドウェルさんの新曲を聴きたい……
天に召されたおふたりのご平安を心よりお祈り申し上げます。