2023年05月29日

脇のはなし


昔、アメリカの銀行に研修で出張していた時、現地スタッフと一緒にホワイトハウスの見学に行ったことがあります。
ちゃんとツアーになっていて、大統領執務室や会議室など決められた順路どおりに、秘書官の旗の後ろを着いて回るんです。
大統領はじめ要人たちが夏休みの間、ホワイトハウスが留守になるわずかな期間に行われるイベントなんです。
全米から観光客が押し寄せるので、夜明け前から隣のグランドに並んで整理券をゲットしなければならず、大変な思いをしてツアーに参加した覚えがあります。
玄関では厳重なセキュリティーチェックを受け、金属類はもちろん液体(ペットボトル)も持ち込めませんでした。
短い時間の中で、決められた場所で各自思い思いのポーズで記念写真を撮っていました。



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日本ではどうなんだろう?
首相官邸見学ツアーなんてものはあるのかなあ?
縁あって大学時代に福田宏一参議院議員(当時)(赳夫元首相の弟さん)に議員会館と議事堂を案内してもらったことがあります。
議員食堂でラーメンを一緒にすすったこともいい思い出です。
さすがに官邸は外から建物を見ただけでした。




さてさて、長い枕になってしまいましたが、私の思い出話しは脇に追いやって……
先日来、国会をにぎわしているのが、キシダ・ジュニア。
親戚縁者を首相官邸に招いて、大臣お披露目よろしく例の階段に並んで記念写真を撮っていたというのです。
週刊誌ネタになったことから、さっそく野党のセンセイたちが「公私混同だ」と批判しています。
首相外遊の時にも秘書の分際で公用車を使ってお土産を買いに行っちゃたもんだからバッシングを受けました。
そもそも秘書官に登用されたこと自体、キシダさんの身内びいきが批判されていたんだから、もう少し自覚を持って気を引き締めていればいいのに、、、
とことん脇の甘いお坊ちゃんなんだろうなあ。
私なんか「記念撮影ぐらいでそんなに叩かなくていいじゃん」と、少し気の毒な感じもしますが、、、
とはいえ、首相官邸はキシダさんち(私邸)じゃなく、“危機管理の最前線”の公邸であり、ましてや“思い出作りの場所”じゃないんだから批判も仕方ないか。



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世襲が当たり前の政治の世界では、いづれジュニアも国会議員となってとうちゃんの跡を継ぐのでしょう。
今のうちからせいぜいシャバの厳しさを経験するのもいいかもね、、、知らんけど――




しっかし、記念撮影のみならず公邸で忘年会とは開いた口が塞がらん (# ゚Д゚)



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posted by るしあん at 00:08| Comment(0) | 日記

2023年05月27日

映画のはなし


映画本編が始まるまでのひと時。
予告や特報を見て「次はこれにしよう」と胸躍らせたりするのも映画館ならではの楽しみのひとつです。
3ヶ月ほど前からずっと流れていた『緊急取調室THE FINAL』、、、 先日行った映画館では公開日が近くなっているのに予告編が上映されることはありませんでした。
天海祐希演じる刑事と対峙する内閣総理大臣役があの猿ちゃんなので、早々に東宝がストップをかけたということなのかなあ、、、
取調室の猿ちゃんがあまりにリアルすぎちゃうもんなあ。
女房と「田植えが終わったら“緊取ムービー”観に行こうか」と話していたのですが、果たして公開できるのだろうか。
ピーちゃんの時もそうでしたが、「映画に罪はない」と思うんだけど、、、



さて、先日は久しぶりにサラと一緒に映画館に行って来ました。
部活が始まってからは忙しい日々が続いていたのでサラもうれしそうでした。
サラの希望で『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』をチョイス。
全世代が楽しめる面白い映画だと思います。
ピーチ姫やきのこ、ペンギンなど登場するすべてのキャラクターがすっごく可愛くて、、、

初期のゲームに夢中になった私たちジジイ世代をくすぐる場面もあり、私なんぞカートを飛ばすシーンのBGMにa-haの「テイク・オン・ミー」が流れた時には、青春時代を思い出して思わず涙が出てしまいました。
サラたちはもちろん“ニンテンドースイッチ”でマリオカートやマリオメーカーを遊んでいますから、映像はすでに3Dの高画質。
ゲームの世界がそのまま映画になっているんですから夢中になるはずです。

特に意味はないのですが、アベさんにもこの映画、見せてあげたかったなあ――



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そして、先日は『ワイルド・スピード・ファイヤーブースト』を4DXで観てきました。
座席がガンガン揺れるだろうなあと想像はしていたのですが、イヤ〜、まいった、、、
なんと、映画で車酔いをしてしまいました。
映画館での車酔いなんて人生初の出来事 (+_+)
『トップ・ガン・マーベリック』の時は戦闘機の揺れにも平気だったのに、まさか車で酔うとは、、、
まっ、いわば、それほどすごいアクションシーンが連続する面白い映画ということなんでしょうけど。

実は私、1作目からワイスピのファンなんです。
相棒のブライアン役のポール・ウォーカーが事故死した時などマジで泣きました。
今回の『ファイヤー…』では冒頭から回想シーンでポール・ウォーカーが登場するもんで思わず涙が…。
生きていればもっともっと活躍してスゴイ役者さんになっていたろうに、、、

ストーリーの方は“そんなこと絶対できないだろう”というツッコミを入れたくなるアクションばかりですが、それがワイスピなんです。面白いんです。許せるんです。
今回の敵役はあのアクアマンのジェイソン・モモアで、チョー格好いいです。
キレ方もぶっとんでいて、今作の主役は間違いなくジェイソン・モモア!!
そして、今回もガル・ガドット(ワンダーウーマン)やドウェイン・ジョンソン(ブラックアダム)がちょこっと顔を出しているもんだから“おいおいDCかよ!”って感じ。
シャーリーズ・セロンもイーオン・フラックス当時のまま相変わらず美しくて、、、
元プロレスラーのジョン・シナのジェイコブおじさんもいい味。
他にもジェイソン・ステイサム、カート・ラッセルなどなど脇を固める俳優の豪華さも必見です。

私的にはシリーズ1番の出来だったと思います。
ハラハラドキドキで次回作に続く……って感じ!


これまで、「え〜、ただの暴走族の話しでしょ」とワイスピを観てこなかった食わず嫌いの人は、是非、4DXで観てみて!
10作目ともなると、もはや“アトラクション”です



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posted by るしあん at 20:00| Comment(0) | 日記

2023年05月21日

世界は広いな、大きいな


ウクライナのゼレンスキー大統領が来日しました。
22年2月の侵攻から間もなく1年3ヶ月が経ちます。
最初の頃はこんなにも長引くとは思わず、心のどこかで“遠い国の出来事”のような感覚でした。
ところが、日が経つにつれ、日本でも小麦などの食糧やエネルギーの高騰によって経済に大きな影響を被ることで、決して他人事ではないことを実感するようになりました。


そして、今日のゼレンスキー大統領の演説は日本人に直接訴えかけているようでもありました。
実際、日本は北方領土をロシアに侵略されていますし、狭い海域をはさんで国境を接していることを考えれば、地勢的にはウクライナに近いことをあらためて認識しました。
大統領の「武力によって侵略されるのはウクライナを最後にしなければならない」という言葉は心に重く響きました。



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侵攻から15カ月、支援に関し西側諸国の間には温度差が生まれているといいます。
アメリカが発表している公式統計によれば、侵攻から1年間でアメリカがウクライナに対し行ってきた支援額は約781億ドル。
次いでイギリスが89億ドル、ドイツ66億ドル、ポーランド38億ドル、フランス18億ドル、オランダ15億ドル、ノルウェー13億ドルとなっています。
こうして見ると、アメリカの支援はEU加盟国の合計をはるかに上回っています。

ゼレンスキー大統領はこのG7で直接訴えることで温度差を埋められるのか正念場です。
アメリカ議会では共和党が「ビジョンのないまま闇雲にカネをばらまいている」との批判をしており、昨今ではアメリカ世論の支持後退につながっています。
こうした背景もあって、アメリカ軍用機やフランス政府専用機が用いられゼレンスキー大統領を迎えに行ったのかもしれません。



先々月、米ニューズウィーク誌が「ウクライナ侵攻から1年、世界の半分以上はウクライナを支持していない」と題する記事を配信して話題となりました。
刺激的な見出しですが、注意しなければいけないのは、“だからといって半分がロシアを支持している”ということではないのです。
記事によれば、世界はグローバルノース(欧米諸国)とグローバルサウス(途上国の大半が位置する南半球)とに大別されるが、両者の間には、今回の戦争に対する受け止め方に大きな隔たりがあるというものです。

グローバスサウスの人々にとっては、自国の経済発展や気候変動、移民、テロの方が大きな問題。
ウクライナなんて遠い国のことなんかかまってる余裕無いよ、ってことなのでしょう。
そもそもウクライナでの戦争は食糧の枯渇と食糧価格の高騰を招いていて、彼等にとってはどんな形にせよ1日も早く終わってほしいというのが本音といったところなのでしょうね。

日々の暮らしにも事欠くような発展途上国の人々にとっては、ウクライナとロシアの間に起こっていることは悲しいけれど“対岸の火事”にすぎないのでしょうね。



このような世界情勢を鑑み、今回のG7に、グローバルサウスの代表格のインド・ブラジル・インドネシアが招待されました。
中国がカネに物を言わせてグローバルサウスに接近していることに対抗するため、あるいは西側諸国と一緒にロシア・中国に対する包囲網を形成するためには有効なのでしょう。
ただ、先程から書いているようにグローバルサウスは“実利主義”なのです。
そう簡単に思惑通りに進むかどうか、、、





世界は広いのです、、、

私たちは世界の広さに思いを馳せつつ大局的に物事を理解しなければなりません。



核兵器廃絶までは長い長い道のりでしょうが、「核を使わない」「核で脅さない」を盛り込んだ『G7:広島ビジョン』が採択されたことは素晴らしい成果だったのではないでしょうか。

議長国としての任務は広島サミットが終わればそれでおしまいということではありません。
今年いっぱい議長国なのです。
これからが、ウクライナ和平の正念場なんです。



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ところで、キシダさん。
くれぐれも「いい流れができたから、ここいらでイッパツ、(衆議院)解散しちゃうかあ」なんて変な考えは持たないでね。
G7のあとは国内の山積する重要な課題について、ちゃんと国民の方を向いて議論してくださいナ!!









posted by るしあん at 22:52| Comment(0) | 日記