昔、アメリカの銀行に研修で出張していた時、現地スタッフと一緒にホワイトハウスの見学に行ったことがあります。
ちゃんとツアーになっていて、大統領執務室や会議室など決められた順路どおりに、秘書官の旗の後ろを着いて回るんです。
大統領はじめ要人たちが夏休みの間、ホワイトハウスが留守になるわずかな期間に行われるイベントなんです。
全米から観光客が押し寄せるので、夜明け前から隣のグランドに並んで整理券をゲットしなければならず、大変な思いをしてツアーに参加した覚えがあります。
玄関では厳重なセキュリティーチェックを受け、金属類はもちろん液体(ペットボトル)も持ち込めませんでした。
短い時間の中で、決められた場所で各自思い思いのポーズで記念写真を撮っていました。

日本ではどうなんだろう?
首相官邸見学ツアーなんてものはあるのかなあ?
縁あって大学時代に福田宏一参議院議員(当時)(赳夫元首相の弟さん)に議員会館と議事堂を案内してもらったことがあります。
議員食堂でラーメンを一緒にすすったこともいい思い出です。
さすがに官邸は外から建物を見ただけでした。
さてさて、長い枕になってしまいましたが、私の思い出話しは脇に追いやって……
先日来、国会をにぎわしているのが、キシダ・ジュニア。
親戚縁者を首相官邸に招いて、大臣お披露目よろしく例の階段に並んで記念写真を撮っていたというのです。
週刊誌ネタになったことから、さっそく野党のセンセイたちが「公私混同だ」と批判しています。
首相外遊の時にも秘書の分際で公用車を使ってお土産を買いに行っちゃたもんだからバッシングを受けました。
そもそも秘書官に登用されたこと自体、キシダさんの身内びいきが批判されていたんだから、もう少し自覚を持って気を引き締めていればいいのに、、、
とことん脇の甘いお坊ちゃんなんだろうなあ。
私なんか「記念撮影ぐらいでそんなに叩かなくていいじゃん」と、少し気の毒な感じもしますが、、、
とはいえ、首相官邸はキシダさんち(私邸)じゃなく、“危機管理の最前線”の公邸であり、ましてや“思い出作りの場所”じゃないんだから批判も仕方ないか。

世襲が当たり前の政治の世界では、いづれジュニアも国会議員となってとうちゃんの跡を継ぐのでしょう。
今のうちからせいぜいシャバの厳しさを経験するのもいいかもね、、、知らんけど――
しっかし、記念撮影のみならず公邸で忘年会とは開いた口が塞がらん (# ゚Д゚)
