2023年05月14日

心配性な私


私は空が落ちてくることを心配しているのだろうか?


「平和主義を捨て去り、自国を真の軍事大国にすることを望んでいる」。
誰の事?
まっ、すぐにキシダさんを思い浮かべた国民は少なくないことでしょう。
米誌『TIME』の表紙をキシダ首相が飾るそうです。
見出しは「JAPAN’S CHOICE(日本の選択)」。
記事の内容は、「(キシダ氏は)世界3位の経済大国に見合った軍事的影響力を持つ国にしようとしている」。
一方で、「“核兵器のない世界”を目指すキシダ氏の理念と防衛力強化が矛盾するとの意見がある。」と指摘もしています。

これに、すぐさま外務省が過敏に反応。
すぐに訂正させました。
ゲラ段階での見出しが「岸田首相が平和主義だった日本を軍事大国に変える」だったのが、
印刷されたのは、、、
「平和主義だった日本に、国際舞台でより積極的な役割を与えようとしている」に差し変わったそうです。

中国を不用意に刺激してくれるな、ということなのでしょうか。
G7でのイメージ戦略が崩れてしまうということなのでしょうか。
しかし、世界の見方はきっと最初の記事の様なものなのでしょうね。
外務省の素早い抗議は政権の意向があったからなのでしょう。
政府関係者は、
「修正を求めたわけではないが、見出しと記事の中身があまりに違うので指摘した。
どう変えるかはタイム誌の判断だ。」
このように説明しています。
まっ、シンプルに「いくらなんでも“軍事大国”はマズイから、変えてくれよ。」ということだったのは想像できますけどね、、、知らんけど、、、


G7では、議長国の首相として夫婦揃って、各国代表を“広島平和公園”で出迎えるそうです。
せっかく平和をアピールするためのセレモニーに、平和主義を捨てたとの記事はイメージ戦略上うまくないということなのかなあ。
核兵器を巡って「矛盾」を指摘されているので、このセレモニーまで矛盾を突かれるのは避けたいんでしょうね、、、知らんけど、、、



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自分の国を守るためによそからとやかく言われる筋合いはないし、政府がたかがアメリカの一メディアに神経質すぎやしないかとも思います。

そもそも、日本国内でさえ「国防」について十分議論されていないし、、、
復興支援税を軍事費に充てることも満足いく説明と議論が尽くされてはいません。
首相のまるで“国会軽視”のような姿勢が、余計にタイム誌のような論調を招いているのではないでしょうか。



国会の議論がきちんと尽くされているかが一番の問題なのであって、私は政権の独断専行をこのまま許せばいつか大本営化してしまうんじゃないかと一抹の不安を覚えます。
還暦を迎えた私は戦争を経験しない人生を送れる幸せな世代かもしれません。
だからこそ、子どもたちや孫たちにも戦争のない時代を生きて欲しいのです。

私の不安などただの“杞憂”に過ぎないのかもしれません。
しかし、空が落ちることはなくても、空からミサイルが落ちてくることはあるのです。

“右”も“左”も、“与党”も“野党”も、そして“鷹”も“鳩”も、本気で議論を進める時なのではないでしょうか。
「核」もタブー視することなく、あらゆる角度から「国防」について意見を戦わせることが真の民主主義です。

首相は国会を軽んじないで、国会は国民を軽んじないでほしい―――









posted by るしあん at 23:12| Comment(0) | 日記