2023年09月30日

稲刈りA


今日は玄米になった新米を引き取りに行ってきました。
義弟の同級生がオペレーターと乾燥を生業としているので、いつも彼にお願いをしています。
JAライスセンターは、大型乾燥機械に大量に籾(モミ)を入れてしまうので、結果、仕上がったコメは自分で作った物ではなくなってしまうのです。
他の田んぼのコメと混ざってしまうという表現の方が正確かな!?
そんな理由から、私はJAを使わず、義弟の友人にお願いしているんです。



自分の田んぼで刈り取り脱穀した籾は、それだけで乾燥する。
他の田んぼのコメは絶対に混入させない。
自分で作ったコメを自分で食べる――
これって、意外と重要なんですよ。

美味いコメにするのも、不味いコメにするのも、「自己責任」で作らなければなりません。
だから、美味しくするための努力を惜しみません。
量より味に軸足を置くのです。
そして、無農薬農法、省農薬農法で作ったコメに、他のコメが混ざらないから「安心・安全・美味」を自信を持って提供できるのです。



な〜んて偉そうに屁理屈を書きましたが、そんな難しい話しじゃないんです。
私なんぞ極めて単純な動機、目的でコメ作りをしています。
ただ、この2点がすべて。
・孫たちに安心して食べさせられる。
・孫たちが「おいしい」と言ってくれる。
これだけです。

でも、たったこれだけのことを達成するためには、けっこう努力は必要なんですよ。
ホントなら刈り取った稲をそのまま田んぼで天日干し(はざ掛け)したいのですが、さすがに狭窄症の私の腰ではムリ…
自分のできることを、できる範囲内で最大限、頑張るのみです。



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ところで、今年の出来栄えですが、株が太く粒が大きく育ったいう実感はあったのですが……
脱穀、籾すりをしてみないことには、“捕らぬ狸のなんとか”なんてこともありますしね。

結果、昨年比で4袋(2俵)、重さで約120sの増産となりました(*^^)v
新しい田んぼになってこの5年で一番の豊作になりました。

味の方は、、、
精米していないので、じつはまだ食べていないんです。
開花期から穂ばらみ期まで充分な日光を受け、掛け流しで登熱障害も防ぎつつ受粉を促したので、味の方も期待できると思います。

私が食べるのは、神様のあと。
明後日、神社に行き、初穂を奉納し精米した新米を氏神様に上げてから、ゆっくり味見をしたいと思います。
私が子どもの頃は新嘗祭(にいなめさい)と称して、田植え・稲刈りを手伝ってくれた親戚縁者と酒盛りしたものです、、、なつかしい、、、



るしあんの新米切り替えは、10月6日(金)からを予定しています。
併せて、新米の店頭販売も始める予定です。



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豊作のため、米びつに入りきらない分は玄関先に山積み。
ボロ屋なので、床がギシギシ鳴ってますヽ(・∀・)ノ






posted by るしあん at 22:35| Comment(0) | 日記

2023年09月29日

稲刈り@


今日は稲刈り。
10月に収穫の予定でしたが、暑い日が続き稲の実入りが良く急きょ今日の稲刈りとなりました。
以前、5月中に田植えをしていた頃は9月下旬の稲刈りもありましたが、6月の田植えに変えてからは初めてのことです。
ホント、今年は異例の暑さだったんですよね。

一般的に、稲刈りは出穂をしてから毎日の平均気温の累積が950℃〜1,000℃に達した時が適期と言われています。
とはいえ、農家のみなさんは長年の経験則から稲穂の大きさや色(籾黄化率)から判断して刈るんですが、さすがに今年はどこのうちも10日ほど前倒して始めています。
うちは利用していないのですがJAライスセンターは、急きょ稼働を早めて籾(モミ)の乾燥作業をフル回転させているそうです。

こんな異常ともいえる気象が頻発すれば、これまでの経験で培ってきた“百姓の勘”もアテにならなくなります。
来年からは、きちんと毎日、気温の累積を記録しなければならないかなあ!?



ところで、今年はたっぷりの日差しを受け、水をガンガン引き込み掛け流しを続けたので、稲茎の分げつが進み粒が大きく育ちました。
相当な豊作になったと期待しています。


明日の乾燥、籾すり後、何俵になるのかチョット楽しみです(^O^)



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posted by るしあん at 20:38| Comment(0) | 日記

2023年09月15日

映画(マナー)のはなし


昔の映画館といえば、今と違って客席の傾斜が緩く、前の席の人の座高が高いとスクリーンの下の方が見えなくなってしまいました。
そこで、字幕は画面の下ではなく右側に出たのです。
だから字幕の洋画の時は右側のシートが人気でした。
指定席なんてなかったので早い者勝ちで席取りしたもんです。

キャパを超えてチケットを売っていたので、通路に座る人や一番後の通路で立ち見する人もいて、、、
ただ、一旦映画館に入ってしまえば一日中館内にいて何回も観ることができました。
そうそう、2本立てが当たり前で、メインの作品とB級が抱き合わせになっていました。
タバコもOKでしたので、映像を映す光が煙によって頭上に走るのが見えて、それも含めて映画館の風景でしたよ。
面白い場面ではみんな声を出して笑ったり、ハラハラドキドキのシーンでは歓声を上げたりして、、、
今では考えられない「映画の昭和遺産」ともいえる映画館の景色でした。

今は、前の人を気にすることなく画面全体が観えて、しかも大きくて明るくて。
音響もクリアで立体的、なにより大音量で、すっごい迫力です。
画も音も観客に迫って来るようで、映画の世界の中に飛び込むような感覚さえ覚えます。

マナーが厳しくなった分、観客は快適に過ごすことが出来、物語に集中して作品を楽しむことができるのです。



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さて、前回のブログでは山田洋次監督の最新作の『こんにちは、母さん』について書きました。
一昨日13日に、東京のスクリーンで公開記念イベントがありました。
出演者や監督が舞台あいさつに登壇したのですが、山田洋次監督が展開した映画観賞マナーについての持論が物議を醸しているそうです。
監督のあいさつの要旨はこう、、、
コロナ禍で映画館に足を運ぶ人が減ってしまったことに言及して、この映画をきっかけに「やっぱり映画を観るのは楽しいな」と思ってくれたらいいと思って撮ったのだそう。
そうして、映画はみんなで楽しむものという思いから、こう話したのです。
「大声で笑うなとか、やたら物を食べちゃダメとか、席を蹴るなとか、僕は本当にあれ(観賞マナー)が好きじゃない。
お金を払って楽しみに来ているのに、なんで“あれしちゃいけない”“これしちゃいけない”なんて言われなきゃいけないんだ。
僕は大いに笑ってほしいと思う。座席だって蹴っ飛ばしたっていいし。
ビール飲んだり、煙草を吸ったっていいじゃないかと思う。」

SNSでは「監督、よく言ってくれた」と賛同が寄せられた一方で、反対の意見がかなり多かったとのこと。
「昭和かよ!」
「お金を払って楽しみに行くのだからこそ、マナーを守ってみんなが快適に観られるようにすべき!」
「スマホの光だって気になるのに、後を蹴られるなんて、ますます映画館から足が遠のく!」
「監督、変なこと言わないで!」
などなど、、、

どうも、、、“お金を払っている”の価値観は、山田監督と観客側では“乖離”があるようです。



昭和の映画館を知る私でも監督の意見には大反対。
っていうか、昭和でも前の席を蹴っ飛ばして楽しんでいる奴なんていなかったですよ。
映画をみんなで楽しむために守ろうと決めたのが“観賞マナー”であって、みんながマナーを守るからこそ一人ひとりが映画を楽しめるのです。

偶然にも、前回ブログで『こんにちは、母さん』の感想の枕に“マナーを守らないおしゃべりばばあ” に腹を立てたことを書いたところでした。
まさか山田洋次監督作品を観に行った映画館でマナー違反に立腹し、その監督自身が舞台挨拶で観賞マナーについて好きじゃないと言うなんて、、、 なんか不思議な巡り合わせ。

映画に登場する寺尾聡演じる牧師さんなら、
「あのおしゃべりばばあは、あなたがマナーについて考えるきっかけを与えるために、神様が使わした天使なのかもしれませんね。」
なんて言うのだろうか!?




監督! みんなで映画を楽しむということは私も大賛成。
でもマナーを破ったら、楽しんでいるのは違反した奴だけで、きっと周りは大迷惑なのでは!?


やっぱ明治・大正・昭和を力強く生き抜いたうちのばあちゃんが言ってた
「他人様(ひとさま)に迷惑をかけるな」「お天道様が見ている」
の方が正しいと思いますよ!!!




あなたは、「映画の鑑賞マナー」、どう思います?









posted by るしあん at 22:58| Comment(0) | 日記