2023年12月25日

ダイバーシティ(多様性)のはなし


先日のダイハツといい、記者会見というと言い訳がましい情けない謝罪会見ばかりが思い出されますが、その昔、「かっこいい!」と感心したものがあります。
それは、群馬の誇り、宇宙飛行士の向井千秋さんの発した言葉、、、
「女性飛行士としての抱負をお聞かせください。」
行く先々で繰り返されるこの質問に辟易していた向井さんはちょっとムッとした表情で、記者にこう切り返したのです。
「では、先に、毛利さん、土井さんに男性飛行士として何がしたいのかを聞いてください。」

当時は、男女平等が言われていたとはいえ、今ほど性差別やマイノリティー差別が意識されてはいませんでした。
ジャーナリストさえ性別の枠にとらわれていたのです。
向井さんは、見事に日本社会の後進性を突いたのです。



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今、地元紙「上毛新聞」の「心の譜」で向井千秋さんの自伝が連載されていて、毎日、楽しみに読んでいます。
先日、件の記者会見の話題が綴られおり、当時の向井さんの心の内を知ることができて、大変興味深く読みました。

向井さんがコロンビア号で最初に宇宙に飛び立ってから来年でちょうど30年。
この30年の間に、日本はどれだけ変われたのだろう?
相変わらず、「女医」「女性弁護士」「女性警官」「女性ドライバー」などなど、女性を冠に杯し職業を呼んでいます。

かつて私が勤務した職場は、リベラル・差別撤廃などを標榜していましたが、その実、、、
「人間平等なのだから天皇制反対」など極端に偏った事を言っているくせに、役員や管理職には女性は一人としていませんでした。
既得権益を手放したくない天下り役員はずっと役員の椅子に居座っていたのです。
職場結婚の夫婦は、旦那が管理職昇進と同時に妻の方が退職するという慣行もありました。
パワハラも当たり前、気に入らない奴は遠くに飛ばして単身赴任、、、
このダブルスタンダードに本当に嫌気が差していたものだから、辞表を叩きつけた時の爽快感といったら、ホント、最高の気分でした。
退職後さっそく“皇室カレンダー”を買ってきて、玄関に飾りました。
祝日には日の丸を掲揚しています。

スミマセン、書いてるうちに興奮してきてついつい話しが脇の方にどんどん脱線してしまいました。
元に戻します。



本当に、性による差別の撤廃などを始めとしたダイバーシティの理解は進んでいるのだろうか。
表面的に言葉だけが躍っているだけではないのだろうか。
偉そうな事を言っている私自身、家庭では女房に甘えて(依存!?して)ばかりで反省しきりなんですが、、、
もしかしたら、「かかあ天下」の上州は昔から働き者の女性が多く、男女の区別なく養蚕や稲作に出ていたので、奥に居た他県よりは、社会進出の土壌があるのかもしれませんね。
農村の榛東村の首長が若い女性なのも、古くから女性が働く風土があったからなのかなあ!?
隣町のジジイにも大いに刺激を与えながら、益々、ダイバーシティを推進してください。



あなたはダイバーシティを理解し、それをちゃんと受け入れていますか?



サラは年明けに校内弁論大会があるそうで、その原稿書きが冬休みの宿題だそうです。
テーマを「LGBTQ」に決めて主張をまとめる計画なんだとか。
どんな事を訴えるのか、聞いてみたいものです(*^_^*)



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posted by るしあん at 18:28| Comment(0) | 日記

2023年12月24日

だいちゃんのおはなし


大(だい)ちゃんのお父さんの豊(とよ)さんは、時間に厳格なそれはそれは厳しい方でした。
ある日のこと。
「おい、大。この宿題、いつになったら出来るんだ?
受験勉強もちゃんと進んでいるんだろうな。
家の手伝いもしっかりやれよ。」
大ちゃんには親からのプレッシャーがヒシヒシと伝わっていたのでした。
そんな時でした。
大ちゃんは頑張っているのに、同じクラスの鈴(すず)ちゃんに期末テストでトップの座を奪われてしまったのです。
豊さんの目が気になり、鈴ちゃんに負けるわけにはいかない重圧の中で、大ちゃんはいよいよ入試本番を迎えるのでした。
受験会場は国交(こっこう)大学です。
ところが、会場に入ると試験官がいないのです。
会場アナウンスが放送されました。
「国交大は、人手不足で全部の試験に立ち合うことができません。
みなさん、カンニングしないでね。
後で、自己採点して国交大に提出してください。」
その時でした。
悪魔が大ちゃんにささやいたのです。
「立ち合い人がいないんだしさあ、前にやった模試の点数が合格点だったんだからそのままあの点数を提出しちゃえよ。」
「でも課題の柔道の受け身はやってないんだゼ。」
「そんなもん、時計を見ながら投げられる瞬間に手を広げりゃそれらしく見えるじゃねえか。」
「そうだよなあ、、、ヨシっ、それじゃ、その手でいくかあ。」
こうして、プレッシャーと悪魔のささやきに負けた大ちゃんは、不正をして国交大の試験を無事に突破したのでした。

ところが、やっぱり悪事はお天道様がお許しにならなかったのです。
大ちゃんの不正は世間さまに知られることになったのです。
結果、大ちゃんはすべての授業に出席禁止、自宅謹慎を命じられたのです。
大ちゃんは言い訳します。
「本番の入試は誤魔化したけど、俺、模試ではちゃんと合格点をとっているんだし大丈夫だよ!」



この物語、一体誰が一番罪深いのでしょう?
プレシャーをかけていた親の豊さんなのか。
はたまた、人手不足を口実に試験に立ち合わない国交大なのか。
もちろん、ズルをして一番大事な事(ひと様の命を守る使命)をないがしろにした大ちゃんの過ちは絶対に許されません。




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るしあん1号:ダイハツ「ハイゼット」

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るしあん2号:スバル「サンバー」(ハイゼットOEM)




私は、昔からダイハツの大ファンで軽トラはいつも「ハイゼット」に乗っていました。
今乗るるしあん仕様のピンクの軽トラは「サンバー」ですが、ダイハツがOEMで製造したもの。
いわば、「ハイゼット」にスバル「サンバー」のエンブレムを付けた軽トラなのです。


(T_T) 裏切られた気持ちです。
すっげー腹が立ちますが、それでも、私はダイハツ車が大好きなのです!


職場風土の改善に努め、どうかゼロからの再出発を頑張ってほしい!!



応援しています!!









posted by るしあん at 20:32| Comment(0) | 日記

2023年12月23日

リセット


「人間関係リセット症候群」が増えているのだそう。
あなたは、突然、誰かからLINEを外されたりした経験はありますか?
また、逆に、削除したことはありますか?

終活を考える年齢にさしかかっている私は、そろそろ携帯の電話帳を整理すべきなのでしょうが、何分、面倒臭がりなのでず〜っとそのままになってます。
銀行員時代に担当していた客先企業、かつての同僚、宴会に使っていた飲食店。
脱サラ後のバイト先、などなど、、、
この先、もう絶対連絡することのない番号や友達登録が山のようにあります。
機種変更した時、データ移管しないで、必要なものだけ後から手入力すればよかった……



さて、「人間関係リセット症候群」は私のような老齢の話しではなく、若い人達に広がっている現象なのです。
人づきあいに疲れてしまうと簡単に電話やLINEの登録を消してしまいます。
単なる行き違いや意思疎通不足を修復しようとすることなく関係を一方的に切ってしまうのです。
まるで、ゲームのリセットのように“無かった事”にして、、、
SNSなど簡単に人の輪が広がる反面、その関係はごく薄いのかもしれません。

私は一昨年、ある方からリセットされたようで、突然、LINEの登録が消えていました。
同時期に退職して、るしあんにも度々訪ねてきてくれてうれしかったのに、、、
私より2つ年上の人なので、リセット症候群というより終活なんだろうなあ。
まっ、でも、やっぱり突然、関係をブチッと切られるのは、けっこう寂しいものです。



また、このリセット症候群、近頃では若い世代だけでなく中高年にも広がり始めているそうで、、、
親の葬儀を期に親戚付き合いを一切絶つといったケースなど、やはり、面倒を嫌う風潮なのだろうか。
あるいは、新型コロナが流行した3年間で、他人(ひと)との関わりが煩(わずら)わしく感じるようになったのだろうか。

いずれにしても、老若男女問わず、情報があふれる毎日の中で“取捨選択”が自己防衛のために自然と身に着いてきたのかもしれません。



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ただ、いじめ自殺などの悲しい事件が報道されるたび、「加害者どもと関係を切れなかったのかなあ」と残念な思いがします。
LINEなどの通信アプリが恐喝や脅迫に使われるケースも多いようです。
子どもたちにとってグループLINEは「ムラ社会」になっているのだろうか!?
「村八分」にしていじめたり、大戦中の隣組のように相互監視したり、「ムラ」を抜け出すことは許されず、、、

いじめを受けている子に言いたい!
つらい気持ちを押し殺してまで学校なんか行かなくていいんです。
通信アプリをブロックして、家に居ればいい。
つらかったら逃げちゃえ。
関係をリセットしちゃえ。
絶対に自ら命を断つなんて考えちゃいけません!!

かつて、パワハラのクソ職場に辞表を叩きつけた私からのアドバイスです。




これから、社会はどう変化していくのだろう?
そして、他人との付き合い方はどう変わっていくのだろう?



あなたは、「人間関係リセット症候群」、どう思いますか?






posted by るしあん at 21:55| Comment(0) | 日記