2024年01月21日

黄色いペンキ


あれから30余年、今回もまた検察庁の石看板に黄色いペンキがかけられるのだろうか?
あの時は、東京佐川急便事件を捜査した東京地検特捜部に不満を抱いた男の犯行でした。
故金丸信・元自民党副総裁が5億円の闇献金を受けたにもかかわらず、検察が金丸氏を取り調べずに上申書の提出で略式起訴したことなどへの反発でした。
決して許されない蛮行なのですが、国民の「政治とカネ」への不信感・怒りが頂点に達していたので、ホントのところ溜飲を下げた人も少なくなかったのではないでしょうか。
ただ、この一件は、“政治に向けられた怒り”を“検察特捜に向けた怒り”に変質させてしまうことにもなって、“しめしめ”と胸をなでおろしたセンセイもいたようです。



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さて、今回の資金集めパーティーを隠れ蓑にせっせと貯め込んだ「裏金事件」。
会計責任者の逮捕という形で一つの区切りを迎えました。
結局、派閥幹部は“会計責任者との共謀を立証することが困難”との理由から逮捕には至りませんでした。
勘定奉行は捕まえられたけど悪代官に逃げられる、、、なんともまあ情けない結果になってしまいました。

キシダさんは早速、「派閥解散」を表明して一件落着を図っています。
しかし、私には「論点をズラして国民をだまそうとしている」としか思えません。
今回の一件、派閥が無くなれば裏金作りが無くなるわけではありません。
ザル法の規正法をそのままにしては、いつまでたっても同じ事が繰り返されます。
・企業団体献金をさせない、許さない。
・献金はすべて振り込みにして、現金授受は裏金とみなす。
・資金集めパーティーそのものを禁止する。
などなど、いっくらだってセンセイたちの悪事を阻止する規制はできると思うのですが。
そして、もうひとつ、、、「裏金17億円が何に使われたか」を明らかにすること。
それこそが「諸悪の根源」なのですから。

この時期、私のような自営業者は確定申告と納税準備でヒーヒー言っているんです。
税務署に問いたい!「政治家の裏金って“非課税”なの?」



いずれにしても、問題の根っこは「派閥」じゃなくて「政治家本人」にあるんです。
“論点ずらし”に誤魔化されないように、今後の推移をきちんと見守っていくことが肝要です。
今後、国民をなめきっているセンセイ達は「派閥は解散するけど政策集団を新しく作ろう」とか、悪代官は「党の役職辞任で責任取ったんだから、離党なんかしねえよ。議員辞職なんか絶対するもんかい」ってなことになるんでしょうね、、、アホくさ、、、




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“あんなセインセイ”や“こんなセンセイ”を選んだのは私たち有権者なのです。
国会に黄色いペンキを投げつけたくなるほどの怒りや失望は、投票行動で示せばいいのです。


私たち国民が民主主義をあきらめてはいけないのです――











posted by るしあん at 21:29| Comment(0) | 日記

2024年01月20日

三代目のはなし


先週は近所のお寺さんの縁日でした。
娯楽の乏しかった昔は、境内にいろいろな屋台が並ぶのが嬉しくて、新年の初縁日が待ち遠しかったなあ。
私が小学生の頃は、「男はつらいよ」の寅さんみたいな啖呵売りの人も店を出していて、口上が滅茶苦茶面白かったのを今でも覚えています。
袋の中に白へびが入っていて(中身はきっと普通のヘビ)、中を見せることは決してしないのだけど、口八丁でお客を引き付けて、そして最後に何にでも効く軟膏を売り付けるのです。
ホクロも取れるなんて言ってたなあ。
1個500円の缶が、最終的に3個で500円くらいになっていたと思います。
寅さんの大ファンの私は今ディアゴスティーニのDVDで映画を見返しているのですが、遠いあの頃の縁日を思い出しノスタルジーに浸っています。



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縁日では、毎年、唐辛子を買うのですが、今年は若いお兄ちゃんなので「?」。
訊けば、唐辛子屋を継いで、世代交代したのだそう。
数十年前にも「跡を継いだ」っておじさんが言っていたから、私の知るオヤジさんのお孫さんってことなのかあ。
いやあ、、、私も歳とったもんだなあ、、、

「毎度ありがとうございます。インスタ、フォローしてもらえれば瓢箪をプレゼントします」って、、、
いやはや、なんとも、今時の“若え衆(わけえし)”だなあ〜。

でも、口上も素材を混ぜる手際も良く、頼もしい三代目でしたよ。



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そうそう、私の大好きな酒の肴なのですが、、、
サンマの刺身を、大量の七味を入れた醤油で食べるのです。
見るからに激辛そうなのですが、新鮮な混ぜたての七味だと旨味が勝って、それほど辛くならず刺身の美味しさを引き立てるんです。

新鮮な七味が手に入った時は、是非、お試しください。
おすすめです!!!



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posted by るしあん at 22:09| Comment(0) | 日記

2024年01月19日

最優先すべきこと


昨年末に南アフリカが国際司法裁判所(ICJ)(オランダ・ハーグ)へ「イスラエル軍によるパレスチナ自治区ガザへの大規模攻撃はジェノサイド条約違反だ」として提訴しました。
先週、11日に審理が始まりました。
初日は南ア側、翌12日にイスラエル側が出廷して弁論が行われました。
審理終結には数年かかることになりますが、「作戦停止を命じる暫定措置」が早い段階に出れば、イスラエルによるパレスチナ人虐殺が止められるのではとの期待が持てます。
ただ審理が開始されてからも大規模攻撃は続いており、今のところ残念ながら、戦況に影響を及ぼす可能性は極めて低いのでしょうね。



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ジェノサイド条約は、ジェノサイドを「人種、民族、宗教集団を全部または一部破壊する意図で殺害すること」と定義しています。
そもそも、この条約はナチス・ドイツのユダヤ人大量虐殺(ホロコースト)への反省から1948年の国連総会で採択されたものです。
ジェノサイドを国際法上の犯罪として、各国に防止と処罰を求めています。

今回の裁判は、いわば、ホロコーストの被害者が加害者となって行っている虐殺行為をアパルトヘイトを乗り越え平和を希求している国が提訴しているということ。
一昔前では想像すらできないことが起こっているのですから、ホント歴史ってすごい、、、
この裁判もいずれ歴史の1ページとして語られる時がくるのでしょうね。

南アについては、アップルタイザー不買やクイーンのライブなどなど書きたいことはたくさんあるのですが、いづれまた別の機会で、、、
話しをイスラエルに戻します。



イスラエル側の弁論の要旨は、「軍事行動はテロ組織(イスラム組織ハマス)のみに実施している。民間人被害を最小限にし、人道支援にも努めている」としています。
しかし、事実として、ガザでは戦闘で2万3,000人以上が死亡し、うち7割強が女性と子どもなのです。
テロに対する攻撃というより、まるでパレスチナ殲滅がオペレーションの目的の様相を呈しています。

南アは「イスラエルは集団としてのパレスチナ人破壊を意図している」として、条約義務違反に当たると宣言するよう求めています。
停戦の暫定措置が1日でも早く出ればたくさんの市民の命が救えるのです。



ただ今回の提訴について、イスラエルの軍事作戦がジェノサイドにあたるかは専門家の間でも見解は割れています。
イスラエルの国際法学者、アミハイ・コーヘン氏は「軍は国際法に従って作戦を展開している」と主張し、「南アには悪意を感じる」となじっています。
かたやレバノンの国際法学者、ダニア・コレイラト・ハティーブ氏は「政治家が、ガザ住民の外国移住の話しをしている」と主張しており、「土地を奪う行為もジェノサイド」と強調しています。
国際法の学者でさえ、出自がユダヤかアラブかで見解が対立してしまい、そこに政治が複雑に絡んでくるのですから、一筋縄では行かない裁判になることは明らかです。



大方の見方として、ICJが「作戦停止を命じる暫定措置」を出すのは難しいようです。

しかし、それならそれで、せめて「人道支援物資のさらなる搬入を承認をさせる」ことくらいのことは早急に進めなければ。
今も「武器が隠されているかも」と難癖を付けて、荷物検査のため必要以上にトラックを留め置き、難民に対して水や食料、毛布などが充分に届いていません。



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「人質の解放」と「停戦」って、そんなに難しいことなの?

愚かな指導者達はどうして「市民の命を最優先」に考えられないのだろうか?










posted by るしあん at 15:57| Comment(0) | 日記