2024年02月06日

ブロッコリー


昨日は、昔を思い出しコメを取り巻く時代の変化について書きましたが、今日は「野菜」の話題でチョット書きます。

さて、みなさんは「指定野菜」というものをご存知でしょうか?
指定野菜とは1966年(昭和41年)に制定された「野菜生産出荷安定法」によって指定された野菜のことです。
野菜の種別や産地が国によって指定されているのですが、種別は特に消費量の多いもの、産地は作る規模の大きな場所が選ばれています。

安定した供給の確保、生産者の保護という目的は、「食管法」と似ていますが、この法律は管理が前提になっているわけではありません。
この制度が定められた理由は、「野菜の価格変動の激しさ」にあります。
野菜は、天候の影響をもろに受けて、市場への供給量が大きく変化します。
誰もが、スーパーや八百屋で、猛暑や長雨の影響で野菜の値段がバカみたいに高くなったなんて経験をしていると思います。
しかし、高くなったとはいえ、その野菜が消えてしまうことはありません。
例えば、キャベツが不作で流通量が極端に減った場合でも、産地の群馬県民が食べられて、東京の人が食べられなくなることはありません。
これは、同法において、「野菜指定産地制度」が設けられているからなのです。

指定産地には、指定野菜の出荷数量における2分の1を指定された消費地域に出荷する義務があります。
半分は自分達で好きに売っていいけど、半分は必ず決められた所に出荷しなければならないのです。
一方で、出荷価額が一定以下に下落した場合は、補給給付金が支給されるので生産者は安心して野菜作りができるのです。

消費量が多いものが「指定野菜」に選ばれていると前述しましたが、言い換えれば「国民生活に欠かせない野菜が指定されている」ということなのです。
その種類は以下の通りです。



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この一覧を見ると、みんなメジャーな野菜ばかりですから指定されていることに納得です。




さて、そこで、本日の標題の「ブロッコリー」の登場です。
実は、先日、農林水産省は「2026年度から、ブロッコリーを指定野菜に加える」ことを決定しました。
これでやっと、ブロッコリーもメジャー入り。
国民生活に欠かせない野菜だと認められたことになります。

意外に感じるかもしれませんが、これまで指定野菜の最も新参者だったのは“ジャガイモ”だったんですよ。
ジャガイモが指定されたのは1974年のことでしたから、実に“52年ぶり”の追加となるのです。

私も店で使う分と家事消費する分くらいのブロッコリーを栽培していますが、ご近所さんの畑はシーズンになると2反全部がブロッコリーになります。
みなさんのご家庭でも一昔前からみれば食卓に上がる回数は相当増えているんじゃありませんか?
コンビニサラダの彩りに使われることも消費が伸びた要因かもしれません。
実際、総務省の家計調査によると、2人以上の世帯が2022年に購入したブロッコリーは平均4,850グラムで、12年に比べ29%増えているのです。
生産者側で見ると、22年産の出荷量は15万7,100トンとなり、こちらも同じく10年前より3割多くなっているのです。

ちなみに、この22年産ブロッコリー出荷量を都道府県別にみると、、、
トップは北海道の2万6,200トン。
愛知の1万4,100トン、埼玉の1万3,300トンと続きます。
私の感覚だと本県もブロッコリー農家が増えたように思いますが、群馬は10位で5,640トンでした。


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指定野菜がメジャーリーグだとすれば、マイナーリーグにあたるのが「特定野菜」です。
今回のブロッコリーも特定野菜から指定野菜への昇格でした。
特定野菜には、カボチャ、ゴボウ、アスパラガス、カブ、コマツナ、ニンニクなどなど現在35品目(26年にはブロッコリーが移籍するので34品目)があります。
カボチャ、ゴボウ、ニンニクなんて、メジャーリーグでもいいと思うんだけどなあ、、、


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今度スーパーの野菜売り場に行ったら、並ぶ野菜たちをいつもと違う視点で見てください。
「おっ、こいつはメジャーか。やっぱマイナーはすみっこだなあ。
アイランド陳列で客寄せの中心のこの野菜は大谷ってとこかあ。」
なんて思い描きながら眺めてみるのも面白いですよ!











posted by るしあん at 17:33| Comment(0) | 日記