昨日はどこに行っても外国人観光客が多かったなんて書きましたが、、、
この外国人観光客のことを昨今では「インバウンド」と呼んで、マスコミでも多用するものですから広く一般に使われるようになってきました。
私の記憶が確かなら、東京五輪招致に先じんて日本を観光立国にしようと外国人を呼び込む政策が論議されていた頃に使われ出したような、、、
あの頃から“インバウンド”という言い方には何となく違和感があって、今でも私は「訪日外国人観光客って言えばいいじゃねえか」と思ってしまいます。
コイケ知事などはキャッチーな物言いが万人受けするとお考えなのか、訳の分からん造語や横文字を乱用するので、私なんぞ「何が言いてんだ。きちんと日本語で言えよ」と感じることがしょっちゅうです。
“インバウンド”然り。
うろ覚えですが、学生の頃、内側に向かう意味の形容詞と習った記憶があるんだけど、、、
“船が入る”とか“飛行機が到着する”とかに使うんじゃなかったっけ!?
決して、“訪日観光客”なんて教そわらなかった、、、

旧軽銀座で話したゴールデン連れの老夫婦は白人の方でしたが、日本語がペラペラで、20年以上東京で暮らしているとのこと。
愛犬と一緒に避暑にやって来たと話していました。
この老夫婦の場合は、外国人観光客ではあっても観光のため訪日したわけではないのでインバウンドにはカウントされません。
反対に日本人であっても居住が海外にあって、里帰り観光で日本にやってくればインバウンド扱い。
こうやって考えてみると、観光目的で日本に入国する(内側に入ってくる)人の数を数えるのには、インバウンドなんて変な言葉も案外、統計上便利な単語なのかもしれませんね。
違和感を感じる英語も「日本で造られた英語由来の新しい単語」と割り切ってしまえばいいのかなあ〜 (―_―)?

そうそう、先日、大谷選手の応援に行った日本人がテレビのインタビューを受けていました。
某局の女子アナの問いに、観光客は「SNSが通じなくて困った」とのこと。
観光客の方は「SNSという言葉が通じないので写真のアップの仕方を教えてもらうのに苦労した」という内容を話しているのに、女子アナの方は「スマホの回線が通じなかった」と思って、インタビューがちぐはぐになっていました。
会話が成り立たないのが面白くて、テレビを見ながら思わず笑ってしまいました。
SNS(ソーシャル・ネットワーク・システム)とはそもそもインバウンドと同じで日本で造られた英語由来の新しい単語です。
アメリカ人には当然、通じません。
英語では「ソーシャル・メディア(social media)」が一般的。
この事をインタビュアーが知らないからトンチンカンな会話になっちゃったんでしょうね。
言葉・会話を生業にしているアナウンサーは、言葉の意味や背景にもっと注意を払うべきだし、安易に“正確ではない英語”をテレビで話さない方がいいと思うのですが、、、
ほんと、私の歳になってくると新しいカタカナ語はつらい。
リスケ、タイパ、アジャイル、オンスケ、、、もう、何が何だか (T_T)