2025年06月02日

コメ騒動に狂乱物価を思う


今朝はいつものスーパーで麦茶のペットボトルが特売ということでサラ、ミラと買い物に出かけました。
1人1箱の制限があるので3人で行ったのです(*^_^*)
夏の部活で2人っ子がガンガン飲むので3箱くらいすぐに終わってしまうんですけどね。

開店前だというのに入口には行列が、、、
「ここは小規模なので備蓄米は扱わないはずなのに何だろう!?」と思って、外にいた店員さんに尋ねたら、パンが全品半額になっているのだとか。
オープンと同時に皆一斉にパンコーナーに足早に向かって、ドリンクコーナーに行くのは私たちだけ。
おかげで、ゆっくりカートに積み込むことができました。
私たちがレジに歩き出す頃に、パンを持った人たちがたくさんドリンクコーナーに流れてきたので、早々に会計を済ますことができました。

前の晩のニュースで備蓄米に行列を作る人々と販売員の模様が紹介されていました。
早朝から並んで待つ人も多く、コメ不足の深刻さが伺えます。
コメの高騰、品不足が続く中、その代替としてパンが売れているのでしょうね。



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私のようなコメを作っている者にとって、古古米や古古古米(3年古米)は煎餅などの加工品や家畜の餌になる物というイメージが強くて、、、
テレビではシンジローセンセーのお手柄のような報道ばかりですが、この有様の元凶は政府の農政の失敗ですからね、、、なんだかなあ、、、
挙げ句、某ワイドショーではいつも重箱の隅を突くような反対意見ばかり言ってるコメンテーターが、3年古米のご飯を食べて「美味しい。新米と比べても遜色ないですよ」なんて言い出す始末。
ウソつけ! 古古古米が美味いわけあるかい!
なんか、まるで政府とテレビがグルのように見えて、、、
予定調和を気持ち悪く感じてしまうのは私だけ!?



さて、古いコメを炊く際のちょっとしたアドバイスを。
コメの劣化は、表面の酸化と乾燥(水分の抜け)に起因します。
玄米のまま保管の方が酸化と乾燥を防ぐのにはいいのですが、反面、古古米ともなると表皮の油分がコメに浸透して嫌な匂いが残ります。
そこで、一工夫するのですが、、、
ほとんどの方は、精米した状態で袋詰めされて売っている物を買うと思います。
まず、備蓄米を炊く分だけ金網のボウルに入れます。
コメを研ぐ要領で、水をかけずにガシガシ金網にこすりつけるようにコメを回します。
すると白い粉状のものが網からこぼれてきますので、それを吹き払いながら4〜5回繰り返します。
実はこれ手動の精米。
精米してあるものを更に少し削って、不味い部分を削ぎ落してしまうのです。
家庭用の精米機をお持ちの方は、「再精米」というボタンがあれば、これを利用してください。
この一手間をやってから、いつもの研ぎをするんです。

次に、炊く前に水に5時間ほど浸します。
オススメは夜のうちに炊飯器にセッティングして、早朝に炊き始めるようにタイマーをセットします。
(某料理研究家が言うには、冷水に浸けて2時間冷蔵庫に入れてから炊くのが良いそうです。)

この2つをするだけで、だいぶ味は向上すると思います。
とはいえ、不味い米が少しマシになる程度。
食感に粘度を加えたい場合は、切り餅を賽の目に切って一緒に炊くのがいいかもしれません。



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その昔、狂乱物価(福田赳夫元首相が命名したのですが)というのがあって、トイレットペーパーが店頭から消えたのです。
うちなんか田舎家のボットン便所でしたので、いわゆる“チリ紙(ちりし)”を使っていたんです。
ある時、ばあさんが、病院の帰りに寄ったスーパーでトイレットペーパーを買って、意気揚々と帰宅したのです。
なんでも、たまたま棚に出す瞬間に遭遇し、他のお客さんと争奪戦の末にゲットしたとのこと。
もう、、、家族中、呆れて、、、
「ばあさん、うちはトイレットペーパーなんか使わねえじゃあねえか!
そんな丸っちいもん、どこに置くんだ。
蹴っ飛ばして、穴ん中に落とすのが関の山だ!」
私の父親に怒られていました。

ばあさんにしてみれば、連日、トイレットペーパーのニュースばかり見せられているわけで、、、
「見つけたら買わなきゃ」ということが刷り込まれてしまって、冷静な判断ができなかったんでしょうね。

昨夜のテレビニュースでは、備蓄米の売り切れにブチ切れ店員さんに詰め寄る爺さんが映っていましたが、、、
おじいさん、それ、怒る相手、間違ってますよ。



なんか、テレビのせいで情報に溺れてしまっていないだろうか。
心理学的に言えば“集団ヒステリー”?


こんな時だからこそ、、、
少し冷静になって、俯瞰で世の動きを見るように心がけましょう―――












posted by るしあん at 18:43| Comment(0) | 日記