2019年04月24日

高齢者の交通事故に思う@


昨今の相次ぐ交通事故報道。
特に、高齢ドライバーによる人身事故のニュースには、高齢者の家族を持つ私にとってゾッとさせられます。

「運転は俺の生きがいだ。俺は運転うまいんだ。俺から車を取り上げないでくれ!」
何度運転するなと言っても、認知症が始まった父親には暖簾に腕押しで、私達夫婦の目を盗んでは乗り出してしまいました。
ある日のこと、底意地の悪そうな中年女が家に来て「ドアを交換したから代金を支払え」と要求してきたそうです。
スーパーの駐車場で父親がドアを開けた拍子に隣に駐めてあったその女性の車のドアにぶつけたとのこと。
どうも「弁償するから元通りになるように直してくれ」と約束したらしく、その強欲ババアは相手が年寄りだから足元を見て、板金塗装しないでドアを交換したらしい。
領収書はディーラーのものではなく地元の修理屋のもの。
修理屋と結託して板金だけでドア交換との差額を詐取したかは不明、、、、

私達が事の顛末を母親から聞いて知った時には、すでに時遅く、父親がお金を渡してしまった後でした。
「だまされたのではないか」という疑念は残ったものの、正直、「よかったあ。人を轢き殺したんじゃなくて、、、」と安心感もありました。
これを機に私達の車を廃車し、カフェに来る時は私が軽トラ、女房が父親の車を使い、家に車を置くことをしなくなりました。
父親から相当恨まれたけれど、そうでもしないと運転を止めらませんでした。

当時、前橋市で通学途中の女子高生が高齢ドライバーの事故で命を落とすという事件がありました。
高齢者の家族が保護責任を追及され責められる姿を見るにつけ胸が痛みました。
家族がどんなに運転を止めても年寄りは目を盗んで乗り出してしまいます。
あるいは家族に罵声を浴びせてまでも車に乗り込むんです。
まさか縄で縛りつけおくわけもいかず、家族の悩み、怒り、困惑、葛藤など、他人事ではなく解りました。


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父親はその後、認知症が進み、現在、老健施設に入所しています。
今も車に乗って外に行きたいと口にします。
そこで、家族で相談して、父親の運転免許の返納手続きをしようということにしました。

地元警察署に行くと、「本人がいないならここではできない。県の運転免許センターに行け」とのこと。
次にセンターに行くと「委任状に記入して、本人に一度、ここに来てもらってくれ」。
老健施設に入院している旨を説明すると、「認知症は病気ではない。来なくていい理由にはならない」。
一日駆けずり回って、結局、とうとう返納手続きは不可能でした。
この日の収穫は「次回の書き換えまで放っておいて免許が失効するのを待つしかないことがわかった」ということだけ。

口には出さずとも、役人の心の中は、
“入院させっぱなしにしとけば運転しないんだから、失効するまで一時帰宅もさせるな”
ということなのでしょう。

マスコミは高齢ドライバーの危険性をあおり、行政では免許返納を奨める。
しかし、警察や行政は“典型的なお役所仕事”。
決して、家族の悩みに寄り添うことはない <(`^´)>



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こんなふうに、ネットで、「家族はなんで年寄りの免許をとりあげないんだ!」と批判するのは簡単です。
しかし、家族も思い悩んでいるのもまた事実なのです。

これからも高齢ドライバーの重大事故は続いていくのでしょう、、、、
加害者家族の懺悔とともに、、、、

そして、被害に遭われた遺族の悲しみ、怒りも、また、続いていくのでしょう、、、、




posted by るしあん at 11:22| Comment(0) | 日記
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