2020年04月16日

疫病の世界史


映画『アウトブレイク』がヒットしたのは25年前のこと。

アフリカから持ち込まれたサルが致死性の高いウイルスに感染していて、全米にアウトブレイクを起こすというサスペンス映画でした。
ダスティン・ホフマンとレネ・ルッソ演じる細菌学者がワクチンを開発するために宿主であるサルを追いかけながら、蔓延する疫病と戦うスリリングな物語は、「エボラ出血熱」を連想させすごく怖かったことを覚えています。

実際のエボラ出血熱は強力ゆえに致死率があまりに高く、人が移動する前に感染者自身が死んでしまうので世界に広がることなく、コンゴ(旧ザイール)の風土病として定着しています。
最初にエボラが発生した原因は、ジャングルを開拓し人間が未踏の奥地に入り込んだためにコウモリから感染したと言われています。



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そもそも人類と感染症の関係は1万年前にさかのぼるそうです。
動物を家畜化したり、農耕のために人類が生態系に介入したことで、動物由来の病原体が人に移ったり、水田開発で蚊が感染症の媒介役になったりしました。
人の移動も狭く時間もかかるため、風土病の域は出ませんでした。

時は下り、文明が起こり、都市化が進んだことで感染症は広がりをみせます。
モンゴルの世界帝国化でヨーロッパにペストがもたらされ、ユーラシア大陸が疫学的に統一されました。
次に、コロンブスが新大陸を発見。
これにより、貿易に伴い、ユーラシア大陸と新大陸の間で病原菌の交換が進んで世界が統一されました。



1817年にパンデミックを起こしたコレラは、もともとはインド・ベンガル地方の風土病でした。
これはイギリス帝国がインドを植民地化したことにより世界に広がったといわれています。
しかし、一方で、このコレラ流行により、水道事業が必要になり、近代国家が生まれたというのも皮肉なものです。



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新型コロナウイルスのパンデミックは、世界史的(人類史的)にも、ペスト、コレラ、スペイン風邪(20世紀初頭のインフルエンザ)の大流行と並ぶ位置付けをされると見る専門家も少なくないそうです。

さてさて、新型コロナウイルスのパンデミックは人類史においてはどんな意味を持つのでしょう。
人工知能(AI)やスマホなどの最新情報技術を用いた対策が普遍化していくのだろうか。
はたまた、都市伝説が大好きな陰謀論者に言わせると、人類選別による新時代の幕開けの始まりなのだろうか?



いずれにしても、この新型コロナウイルスとの戦いは、やがて歴史に刻まれるのでしょう。
国家間のマスクの奪い合い、大国のなじり合い、などなど、、、
後世の人に恥じないふるまいをしたいものです。



posted by るしあん at 17:34| Comment(0) | 日記
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