2020年07月20日

Wife Beater


えっ、ワイフビーターだなんて、“妻を殴る人”ってこと?

いえいえ、実はアメリカのスラングで、タンクトップ(袖なしシャツ)のことをワイフビーターと呼ぶんです。
アメリカ人は何故か白いタンクトップが大好き。
昔観た『ダイ・ハード』ではブルース・ウィルスがナカトミ・プラザ・ビルの中を白タンクに裸足で駆け回っていましたが、女房に愛想を尽かされた飲兵衛刑事の役柄に、見事にこの白タンクがハマっていました。
また、ラッパーの多くがスリーブレスから見える腕のタトゥーでデザイン性を競っています。
ただの下着なのに、細マッチョの人が着れば格好いいですよね。
私が着てもただの“ランニング姿の百姓のおっちゃん”だもんなあ。


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ところで、なんでこの便利アイテムをアメリカではワイフビーター(妻を殴る人)なんて名付けたのでしょうか?
答えは単純、、、
「酔っぱらって妻を殴りそうな低所得階級のダメ親父が着ていそうだから!」
なんともひどい偏見と思い込みで名付けられたもんです。
ただ、語源を紐解くと1947年デトロイトで起きた“妻撲殺事件”の夫(犯人)が着ていたのが白いタンクトップだったことに由来しているらしいとのこと。



さてさて、そのアメリカでは、ミネアポリスの白人警官が黒人のジョージ・フロイドさんを殺害したことによって沸き起こった黒人差別撤廃運動が未だ勢いを失っていません。
『Black Lives Matter』のムーブメントは今や世界に広がりを見せています。


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先日、毎日新聞コラム「金言」に、アフリカ系(黒人)米国人の青年のことが紹介されていました。
彼は、幼少のころから母親から“命を守るルール”を教え込まれたんだそう。
@運転する時はワイフビーターを着ない
Aマスクで顔を隠さない
Bポケットに手を入れない
Cパーカのフードをかぶらない
D遅くまで外出しない
E買わないものに手を触れない
Fレシートやレジ袋なしで店を出ない
G身分証明書を持たずに外出しない
H大きな音で音楽をかけて車に乗らない
I白人女性をじっと見ない
J警官の職務質問には反論せず、ただ妥協する
K車を停止させられたら両手をダッシュボードに置き、免許証と登録証を出してもいいか尋ねる
などなど……

これらを見ると、普段から黒人がいかに白人警官を恐れているかが垣間見えます。
お母さんの子どもを思う悲痛な気持ちが痛いほど伝わってきます。


実際、アメリカの黒人人口は13.4%なのに、警官に殺害された割合は23.4%になります。
そして人口当たりで見ると、警官に殺された黒人は白人の約2.5倍!!!


自由の国アメリカでは、タンクトップを着ることに悩む、、、
これって、やっぱりどこか間違っているよなあ……



みんなで想像してみよう!
これってアメリカだけの問題? 日本には関係のないこと?

もしかしたら、日本だって、多数派が気が付かないうちに少数派を抑圧していないだろうか。
強者が弱者を抑圧していないだろうか。
時には、不安を抱きながら暮らしている人がいることに思いを巡らせてみよう!!!



posted by るしあん at 22:31| Comment(0) | 日記
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