2020年11月15日

自分の弱点を知る


あなたならどちらを選びますか?
A:無条件で100万円差し上げます。
B:コイントスで表が出たら200万円差し上げます。裏なら1銭ももらえません。
数学は得意ではありませんが、たしか確率上の期待値はどちらも同じだったと思います。

私ならやっぱり確実にもらえる100万円を選択するなあ。
女房もA。
博打文化の色濃い群馬県人でもきっとAを選ぶ人が多いんじゃないでしょうか。


では、次の質問。
あなたならどちらを選びますか?
X:あなたの200万円の借金。無条件で100万円を棒引きします。
Y:コイントスで表が出たら200万円の借金は無かったことにします。裏なら1銭も減りません。

こうなると、私は、やっぱYだな!
借金がチャラになるなら、一発、勝負に打って出ると思います。
外れたって、どうせもともとの借金だし。


Aを選ぶ人でも、シチュエーションが借金に変わるとYを選ぶ人が多くなります。
実は、これ、行動経済学に出てくる心理実験で、ほとんどの人がAとYを選択するそうですよ。
もらうと払うとでは反対の選択になるのだから面白いもんです。

ちなみに、女房はXを選びました。
「いつまでも借金が残るのは嫌だけど、でも確実に半分に減る方がいいじゃん。」
へえ、意外と堅実派なんだ、、、



さて、行動経済学の話しに戻しますが、Aの人でもYを選ぶことは「人間は損失の回避にはリスクをいとわない」表れとされています。

小難しい理論の話しは脇に置いておいて、まっ、平たく言えば、人間誰しも
「自分が被害をこうむるとなれば、それを避けることで頭がいっぱいになっちゃう」
ということなんです。



昨今の特殊詐欺犯罪を見ると、犯人グループの中には行動経済学を学んだことがあるキレ者がいるんじゃないかと思えてきます。
「あなたの口座にお金が振り込まれますので、口座番号を教えて下さい」と言われても教える人はまずいないでしょう。
ところが、こう言われたらどうでしょう。
「今、金融犯罪が多発しており、あなたの口座も犯罪にあっているようです。至急、確認を取らねばなりませんので、口座番号を教えて下さい。」

高齢者を電話で動揺させ、キャッシュカードを搾取する事件は、後者の言い回しで始まっているのです。
「私はだまされない自信がある」という人ほど、動揺に弱く冷静さを失いやすいものなのです。

私のようにもらう時にはAを選ぶ堅実派でも、払う時にはリスクを取ることを厭わないYを選ぶ人は、オレオレ詐欺には特段の注意を払いましょう!



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もうすぐ年の瀬。
犯罪が増える季節です。
自分の思考の弱点を知り、犯罪者に付け入るスキを与えないようにガードを固めることが大事!

あいつらは頭いいゾ〜〜!!!





posted by るしあん at 21:55| Comment(0) | 日記
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