自由律俳句と言えば、やはりなんといっても、尾崎放哉(おざきほうさい)。
誰もが知る名句が、、、
咳をしてもひとり
たった9音の中に言いようのない孤独感、寂しさがひしひしと伝わってきます。
孤独の静寂の中では、咳をしてもただただ己の咳の音が響くだけ。
きっと誰しもそんな寂しさを味わったことがあるからこそ、この句が心に響くのかもしれませんね。

さて、コロナ禍の令和の時代にあっては、、、
咳をするならひとり (詠み人知らず)
テレビでは連日、やれ最多だの、医療崩壊だのと不安感を煽られ、どことなく心が不安定になってしまいます。
私なんぞ東京とは無縁の群馬県人なのに、毎日、芸人顔負けの“フリップ芸”を見せられて「こいけ鬱(うつ)」になっちゃいそうです。
ついさっき、都内の30代女性がコロナ感染に悩んで自ら命を絶ってしまったというニュースが流れていました。
“心のつながり”が必要な人が、“孤立”してしまう、、、 なんともやりきれない、、、
電車の中では、咳ひとつで周囲の乗客からにらみつけられるとか。
せめて、心のギスギスは無くしたいものです。

さて、最後に私の自由律の拙句をひとつ
席は今日もひとり (るしあんジジ)
飲食店を狙い撃ちの今回の緊急事態宣言。
政治家のセンセイ達は、居酒屋のみならず、ランチまでも悪者にして不要不急の外出はするなとおっしゃいます。
「会食中毒のジジイ達のどの口がそんなこと言えるんだ!」と心底、はらわたが煮えくりかえります。
深夜営業の飲食店の時短には協力金を出すけど、昼間営業の飲食店は対象外。
昼飯を食うことが不要不急というなら、せめて居酒屋以外の飲食店にも何らかの公助をしていただけないものか (T_T)
センセイ方、無責任な言動で、我々の息の根を止めないで!
1日中店を開けていても、来客ひとりじゃ、もうもたない……