2021年02月06日

真の姿


ある国のお話――
その国には、「鏡」というものがありませんでした。
ある日、おじいさんが裏の畑で百姓仕事をしていると、、、
カツンッ! 鍬(くわ)に何かがぶつかりました。
「おや、何か落ちてるゾ!」
拾い上げてみると、それは「手鏡」でした。
のぞきこんだおじいさんは、

「たまげたあ! こんな所にじいさまの写真が落ちとったあ!!」

おじいさんは、手鏡を持ち帰り、大事にお仏壇の引き出しにしまいました。
その様子をおばあさんは障子の陰からこっそり見ていました。
「おじいさん、いったい何を大切そうにしまっておったんじゃろう?」
おじいさんの留守に、おばあさんは、、、
「おじいさんったらいい歳こいてどこぞに女でも作ったんじゃろか?」
そして、お仏壇から「手鏡」を探し出したのでした。

「やっぱり女の写真じゃあ! それにしても、やけに歳くったしわくちゃばばあに手を出したもんじゃ!!」



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はからずも我々は新型コロナウイルスという「鏡」で日本の真の姿を見せつけられることとなりました。


前回のブログに書いたように、群馬知事の不用意な発表により差別と偏見があらわになってしまいました。
外国人労働者が多い本県にあっては「共生」ができていると思っていましたが、そこに映った真の姿は単なる「共存」にすぎませんでした。


日本の医療体制は先進国の中にあってもトップクラスだと思っていました。
ところが、新規感染者・死者数は欧米の10分の1以下であっても既に医療崩壊が叫ばれています。
医療システムが高度に構築されていると思ったのに、鏡に映る姿は「医療従事者に無理強いさせながらの綱渡りの医療現場」です。


そして、日本人科学者の頭脳と製薬会社のノウハウがあれば世界に先駆けてワクチン開発が進むと期待していました。
ところが、食糧と同じで輸入に頼るばかり、、、 「自給自足」の姿が映ることはありません。
挙げ句に今後は、途上国を置いてきぼりにした先進国間のワクチンの争奪戦が映し出されるのかもしれません。



さらに、、、
鏡に映し出された「政治」は惨憺たるもので、いちいち書き出していたら枚挙に暇はないでしょう。

東京オリンピック組織委員会の会長を映してみれば、そこには「女性蔑視の老害じいさん」が、、、
あれ!? よくよく目を凝らして見ればオリンピックじゃないや、“モリンピック”だった。

IT技術は最先端を走っていると思っていたら、とんでもない。
COCOAは4カ月も止まったままで役人と政治家にほったらかしにされ、、、 いつになったら不具合は解消されるんだろ!?
鏡に映し出されたのは技術の未熟というより、役人と政治家の「危機感と責任感の欠如」だった。

「不要不急の外出は避けましょう! 会食はやめましょう!」
言ってる奴を鏡に映してみれば、、、 ハイ、どこが映ったでしょうか?
訊くまでもありませんね。「銀座」です!
「1人で行きました! ママから景気動向を聞いていたんですよ!」
あらあら、でも、後輩議員を引き連れて飲み歩いてる姿が映っちゃてますよ!




新型コロナウイルスという「鏡」は、私たちの幻想を打ち砕いてしまいました。
そこに映し出された姿は、私たちがイメージしたものとかけ離れたものでした。
でも、ポジティブに考えれば、真の姿を見ることによって「これから何をすべきか」という課題が明らかになったともいえます。



ただひとつ心配なのは……
政治家のセンセイ達は、冒頭のおじいちゃん・おばあちゃんと同じで、鏡に映し出された真の姿を自分の事と気付かないこと―――

なんだかなあ <(`^´)>




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(参考:毎日新聞「余禄」)






posted by るしあん at 21:41| Comment(0) | 日記
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