2023年02月07日

雨乞い


今年は初詣の際、久しぶりに絵馬に願い事を書いて奉納してきました。
昨年末にはいろいろあって、新年こそはいい年にしたいなあと思い、、、
古(いにしえ)には本物の馬が奉納されたそうですから、願い事もお手軽にさせてもらえる現代、とてもありがたいことです。


奈良県の丹生川上(にうかわかみ)神社には、「天下のために甘雨を降らし、霖雨(りんう:長雨の意)を止める」という神様が祭られています。
この神社では大昔、奈良時代の頃より、朝廷による雨乞い(あまごい)と止雨(しう)の祈願が行われました。
その儀式において、雨乞いには黒馬、止雨には白馬が奉納されました。
これが、後の絵馬奉納の起源とされる儀礼です。

奈良時代から平安時代前期までの正史に記録された馬の奉納は黒馬が22回、白馬が20回だそうです。
灌漑設備の整っていない時代、飢饉のために圧倒的に雨乞いが多いのだろうと思っていたら、意外にも止雨も同数くらいあり長雨に苦しめられていた実態が伺い知れて面白いですよね。
大昔から、降りすぎる雨には苦しんできたこの列島の住民です――。



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さて、それとは裏腹な近頃の天気といったら、、、
今日は、朝から畑に出かけ、タマネギに水やりをしてきました。
農業用水から軽トラに200gの水を汲み、ジョーロでせっせと撒いたのですが、途中で腰は痛くなるわ、足がつるわで惨憺たる有様。
「これも雨が全く降らないせいだ」とうらめしくお天道様を見上げました。
今宵はにわか雨があるとの予報ですが、天気予報もあてにならないので、、、

ここ吉岡は、もう2ヶ月近くもまともな降雨がなく畑は乾ききっています。
歩くたびに土埃が舞い上がり、タマネギは先っぽが枯れ茎回りも貧弱になっていて、、、
雪でもいいから降ってほしいと願っても風花が舞う程度でお湿りにもなりません。



ホント、黒馬でも奉納したい気分です。



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posted by るしあん at 14:41| Comment(0) | 日記
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