今日は“シン”シリーズの枕から。
と言っても、現在公開中の仮面ライダーではなく、ゴジラの話し。
「シン・ゴジラ」の劇中のセリフです、、、
「首を斜めに振らない連中を集めて渡すよ」。
これは、対策本部の人選を任された作中の政治家が言った一言。
首を縦に振る(イエス)か横に振る(ノー)か、ちゃんと己の意思表示を出来る人材を選ぶということを表明しています。
とかく、公務員や政治家は日和見主義ばかりで、曖昧な答えではぐらかす連中ばかり。
首を斜めに振ることが処世術となっているのか!?
国の一大事だからこそ、“ちゃんとした奴を選ぶよ”ということなのでしょう。
映画ではクセの強いメンバーが集められ、ゴジラの謎を解き明かそうと奮闘します。
官僚も政治家も、全身全霊で立ち向かう姿が印象に残りました。
現実の政治や行政は爽快感からほど遠いありさまです。
あっちを立て、こっちを立て、そっちも立てなきゃだから結局曖昧な決着ばかり。
挙げ句は検討ばかりで何もしないなんてことも、、、

私の住む町では、統一地方選挙は県知事選を残すのみとなりました。
県議会議員選は無投票でしたが、町長・町議選は定数を超える立候補者があり無事選挙となりました。
政治に対する無関心が進む地方にあって、最も身近な選挙が定員割れを起こさなかったことはまずは一安心。
けれど、今の町政にあって明確な争点があるわけでもなく、どの候補も「子育て」「明るい町づくり」などを訴えていました。
首長候補はどちらも役場職員だった方で、町行政に民間のような新しい風が吹かせられるのか、いささか疑問の残る物足りない選挙でした。
結果、投票率も上がらず47.74%と、町の選挙なのに5割に届かない残念なことに。
前例踏襲といった役人の習性が出ないか、一町民として二期目の町長の手腕に注目したいと思います。
シン・ゴジラじゃないけれど、たとえ市町村という最も小さな行政単位であろうと、町民の代表が首を斜めに振ることは許されないのです――