2023年08月11日

鎮魂


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間もなくお盆を迎えます。
うだるような酷暑、外ではセミが鳴き、道路や遠くの建物はユラユラと揺れています。
ただ日付を並べただけの俳句なのに、私たち日本人には心の琴線に触れてきます。
まるで、一瞬で記憶と心に働きかけてくるかのよう、、、

この時期、テレビなどでは戦争をテーマにした特番やドラマが多くなります。
原爆の惨禍、戦争の虚しさや悲惨さが多くのメディアで語られます。
昨年、るしあんではウクライナの人々の幸せを願ってドッグランにヒマワリを植えました。
あれから1年、今年もヒマワリが花を咲かせました。
しかし、戦争は終結するどころか、ロシアは戦略核までちらつかせ、一向に平穏な日々は訪れません。



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先日はどこかのおバカさんが台湾まで行って「戦う覚悟」云々を伝えていました。
他国に干渉して“軍事による抑止力”を訴えるなんて、何よりメンツにこだわる中国をいたずらに刺激してどうするんだろう!?
たしか、この方、あまり漢字は得意でなかったかと存じておりますが、冒頭の俳句くらいは読むことはできるでしょう。



せめて、、、
せめて、八月くらいは「戦争のない平和な世界」を祈りたいものです。




さて、ところで冒頭の句を詠んだ俳人は一体誰なのでしょう?
実は、“自分が詠んだ”と手を挙げている人は6名いらっしゃるそうです。
どの方も真実だそうで、偶然にも複数の人物が同じ句を作ったことになります。
17音の世界ですから、複数の類似句が誕生することは珍しくありません。
しかし、6名もの方が、八月六日、九日、十五日という特別な日に同じ思いを込めたという事実は、日本人誰もがこの日を重く受け止めている証左なのかもしれません。




そして、もうひとつ……
私たちには忘れてはならない鎮魂の日があります。
それは、明日、八月十二日、、、
38年前、本県上野村御巣鷹尾根に旅客機が墜落し、520名もの尊い命が犠牲になりました。
お盆をふるさとで過ごす方、仕事の方、旅行の方などたくさんの人を乗せて羽田を飛び立った飛行機は目的地の大阪に降り立つことはできませんでした。

昨日の上毛新聞によると、あれから長い時間が過ぎ、遺族の高齢化が進み、慰霊登山の人も年々減ってきているそうです。
上野村では登山道の整備や高齢遺族の登山補助など、村を挙げてサポートしています。
悲惨な事故だったからこそ、亡くなられた人々のためにも事故の記憶を風化させてはならないのです。





御霊の安寧と世界の平和を心から願います―――








posted by るしあん at 22:45| Comment(0) | 日記
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