2024年09月18日

終活のはなし


父が亡くなり、早4週間近くが過ぎました。
弔問に訪れてくれる方はだいぶ落ち着いてきましたが、あまりにやることが多くて、、、
忙しない日々の連続で、正直、悲しんでいる間もない有様です。
就寝前に遺骨に「薄情なわけじゃないかんの。勘弁ね」と謝りつつ「おやすみ」を言う毎日です。



告別式を終えたばかりということもあって、最近は葬儀に関するニュースが気になって仕方ありません。
先日のモーニングショーでは、東京の火葬場事情が取り上げられていました。
なんでも民間の火葬の値段がバカ高く、更にすぐに焼いてもらえずご遺体の保管料もかなりの負担を強いられるのだとか。
インタビューを受けた人は「東京じゃ死ねない。退職後は千葉で余生を送るつもりだ」なんて答えていました。
番組で紹介されていた方は一週間霊安室に保管してもらって火葬費用が60万円だったとか。
民間だから高額、ということもあるのでしょうが、都内自治体の運営する火葬場は10日待ちは当たり前。
自宅ではドライアイス代が嵩んだり、ご遺体の損傷が進むので、結局、冷蔵(もしくは冷凍)できる設備付きの霊安室を使わざるを得ないそうで、公的施設といえどもかなり高額になってしまうそうです。

火葬費用は自治体(あるいは広域組合)ごとに決められているので、金額はマチマチですが東京23区のそれは異常なほど高いそうです。
ちなみに、群馬の場合、亡父がお世話になった渋川広域の火葬場は、地域住民なら無料、域外にお住まいだった方は3万円程度だったはず。


また、23区内では某国籍の外国企業が参入してきており、葬儀費用を巡るトラブルも発生しているそうです。

「東京じゃ死ねない」って、あながち冗談ではないようですね。



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そして、もうひとつ。
今、注目されているビジネスに遺影写真を専門に撮る写真家さんがいるそうです。
終活を始めた依頼者さんに密着し、「その人らしい」写真を写すそうですよ。
遺影はみなさんに見てもらう最後の1枚になるわけで、それ故、故人を偲ぶことができるように「らしさ」を追求するそうです。
たしかに、正面を向いた真面目顔に、用意された服やネクタイに着せ替えたんじゃ、旧知の方は“違和感”を覚えることもあるかもしれません。
かつて亡母の葬儀の際は、隣の釜に飾られた遺影は“作業着、ヘルメット姿で歯を見せて笑っている”ものでした。
それがすごくいい写真で、、、ああ、こんな写真もありなんだ、と感銘を受けました。
母の遺影も見たこともないワンピースにコラージュするより、日常のスナップにした方が良かったかなあなんて思いました。
そんなことから、今回、父の遺影は母と行った海外旅行の笑顔のスナップを加工無し(背景はテクスチャ)にしました。
参列の方には「いい写真だね」と声をかけられ、父もきっと喜んでくれたことでしょう。



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自分らしい見送られ方を望むのなら、ホント、終活は必要なのかもしれないですね。
死亡保険金で葬式代くらい残して、写真はお気に入りの1枚を自分で選んでおくくらいのことをするだけで、残された家族は随分、楽になると思うんだけど。

ただ、面白いデータがあって、終活を始めることで自分の死を意識しだすと早死にするそうですよ。
長生きのコツは自分の死期を考えないこと。
いつまでも生きられると思いながら毎日を楽しく過ごすのがいいんだって。




最後に、笑えない話しをひとつ。
隣村に住む親戚の知人の話し。
吉岡(渋川!?)境あたりにある某神社。
別名、「ぽっくり稲荷」といって、そこに詣でるとボケたり寝たきりにならずにぽっくり逝けると評判なのです。
ある日、その知人のばあさん、終活を始めて、「ぽっくり死にてえから稲荷さんに連れてってくれ」と息子さんに頼んだそうです。
ばあさんがあまりにしつこく頼んでくるもんだから「しょうがねえばあさんだなあ」と、軽トラに乗せて連れていったそうです。
その1週間後、、、
なんと、息子さんの方が、心臓発作を起こして急死してしまったのです。


怪談じゃなくて、本当にあったお話しなんですよ(@_@;)キャ~~~


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posted by るしあん at 18:41| Comment(0) | 日記
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