2024年10月13日

万博のはなし


大阪万博開催まであと半年になりましたね。
リングは完成したもののパビリオンの建設はだいぶ遅れが出ているようです。
販売目標のチケット2,300万枚に対し、売れたのは700万枚だとか。
そこそこ売れているのに、あまり万博が盛り上がりに欠けるように感じるのは、私が関東の人間で大阪から遠い所に住んでいるからなのかなあ。
関西の方では期待が高まっているのでしょうか!?
一部には、“販売済みのチケットは関連企業による購入が多く、一般販売は開催間際に高揚感が増すと共に一気に増えるのでは”との見立てもあるようですが、果たして、、、



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前回の大阪万博は、私がたしか小学校2、3年生の頃だったと思います。
貧乏だった我が家は当然、観に行くことなど出来ず、クラスに数名いた観に行った子が羨ましくて仕方なかった記憶があります。
学校に販売に来ていた学研で、「科学」「学習」の臨時創刊の「日本万国博覧会特集号」を親に買ってもらって我慢しました(T_T)
その本には近未来の建築や発明品の数々が写真で紹介されていて、私はそれらを眺めながらあれこれ“空想”するのが大好きでした。

それ故、最初に映画「20世紀少年」を観た時は、とり肌ものでした。
ケンジやマサオ、オッチョとは正に同年代。
そこには私が育った頃と全く同じ風景が描かれていたのです。
万博がひとつのステータスになっていて、幼少期の体験をバックボーンに物語は進んでいきます。
主題歌がT・レックスの「20センチュリー・ボーイ」で、これまた懐かしくて、、、
中学生の頃、ラジオから流れてくる「20…」を夢中になって聴いたことも思い出されたのです。

今でもレガシーとして残る岡本太郎デザインの「太陽の塔」。
「日本万国博覧会特集号」の写真で初めて見たレーンで流れるお寿司は、今や「回転寿司」として全国に広がっています。
動く歩道も空港などでは当たり前の光景。
たしか、ウォシュレットや電波時計なども万博を契機に世の中に普及していったんじゃなかったでしたっけ!?
あの時代の、あの万博は、行くことができなかった私の心にも思い出として残っています。



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あれから55年も経った大阪で開催される万博は私たちの心に何を残してくれるのだろう。
そして、どんな未来を見せてくれるのだろうか。

国際博覧会条約は万博の目的を「公衆の教育」と謳っていて、人類の進歩と展望を示すことが規定されています。
これを踏まえて今回の大阪では、「生命が尊重される未来社会」をテーマに据えました。
ただ残念なことに世界を見ればロシアのウクライナ侵攻やイスラエルのアラブ侵略など多くの血が流れ、命が尊重される社会とはほど遠い状況にあります。

先日は「日本原水爆被害者団体協議会」がノーベル平和賞を受賞しました。
被爆者の立場から68年間にわたり核兵器廃絶を世界に訴える活動が高い評価を得ました。
この受賞が、世界で核兵器廃絶について議論を進めるきっかけになればいいと心から思います。

そして、半年後に始まる大阪万博が、生命が尊重される社会をいかに実現していくかの議論の契機となることを願ってやみません。




55年越しの“貧乏の恨み”を晴らすためにも、今度の大阪には是非行ってみたいなあ。

孫たちが生きていく未来社会をちょっとだけ覗いてみたいものです(*^_^*)












posted by るしあん at 20:53| Comment(0) | 日記
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