前回は、ゲル首相に政界の道を開いた師は田中角栄元首相と書きました。
ブルトーザーとの異名を待つカクさんは、当時小学校高学年だった私にも強烈な印象でした。
ご本人を見たことがない世代でも「まぁ、このぉ」のものまねで知っている人も多いのではないでしょうか。
キャラが立っている点ではトランプさんと同じですが、あんなしょーもないディール親父と違って、「日本列島改造論」を引っ提げてすべての国民の暮らしが豊かになるように突っ走る異色の政治家でした。
清濁両方を合わせ持っていましたが、国民が信頼を寄せられる稀有な存在だったと思います。
このカクさん、外交でも独自色を発揮しました。
1972年、アメリカに先んじて中国との“国交正常化”に踏み切りました。
翌73年にはエネルギー調達のために外交を活発化させています。
第4次中東戦争の際に、原油禁輸を回避するため、それまでの政策をアラブ寄りに転換したのです。
こうした路線が日米関係に緊張をもたらしたとも言われました。
後にロッキード事件で失脚することになるのですが、ムー民界隈では「アメリカにとって目障りなカクさんの政治生命を絶つために仕組まれた罠だった」という陰謀論が実(まこと)しやかにウワサされたものです。
さてさて、カクさんを師と仰ぐ我らがゲル首相。
トランプさんが大好きだったアベ元首相と政敵だったので、日米首脳会談を心配する声も上がっていましたが、終わってみれば終始和やかに進んで及第点を取れたとの報道でした。
しかし、ホッとしたのも束の間、ディール親父は来月2日に日本の自動車に25%の関税をかけると言い出しました。
「明日から課す」ではなく2週間ほどの期間が空くのがミソで、「この間にどんな妥協してくるんだろう。日本政府から何がもらえるのかなあ。楽しみ。」と考えているのが透けて見えてホント気分悪い、、、
安全保障についても金の無心ばかりしてきますが、日本の大事な国土を基地に提供していることや思いやり予算で国民の税金から大金を払っていることをトランプさんにしっかりレクチャーすべきでしょう。
(ちなみに日本にある米軍基地は130箇所。9万8,013ヘクタールもの国土を提供し、その米軍基地維持費の大部分を日本が負担しているのです。)
軍事費をGDPの何%かという物差しで計ることは、軍事力とイコールではないことも理解が不足しているようで、、、
米軍のイエメン(フーシ派)への軍事攻撃、イスラエルの一方的な停戦破棄によるガザへの攻撃再開、、、
シリアではIS残党が活発化してきています。
再び中東がキナ臭くなっています。
そして、ウクライナ問題や関税の応酬によってEUと米国の関係は冷え込み、またカナダも強い口調で米国批判をしています。
政権安定のためには、対米関係は緊要です。
ただ、トランプ流に深入りすると、国際規範から外れるリスクもあって余程慎重にならないと世界から総スカンを喰らうことにもなりかねません。
いつまでも、くだらない商品券問題で国会の時間を浪費しないでサ、、、
もっと大事な課題があるんじゃないの?
頭ん中は“予算成立”でいっぱいのゲル首相、“ここぞとばかり”批判に明け暮れる野党、“参議院選挙”しか考えていない与党……
なんだかなーー
粒の小さくなったセンセー達を見ていると、カクさんを恋しく感じてしまいます(>ω<)ハァーー