全世界に高関税を発動したトランプ大統領。
こんなに人騒がせで迷惑極まりない大統領は他にないようで、、、
ボブ・ウッドワード著「FEAR 恐怖の男」によると、トランプ氏は1期目の時から貿易赤字解消に固執していたそうです。
政権幹部が「赤字を減らしたかったら大不況に陥らせるしかない」と説得してもまったく聞く耳を持たず。
「経済大国のアメリカは消費が活発なんです。だから輸入だって多いんですよ」と説いても理解することができず、とうとう幹部はサジを投げて辞めてしまったのです。
ある経済評論家が面白いことを言っています。
「関税とは断末魔の叫びで、その国の経済がパンクした時に採る手法です。
アメリカはかつて全世界に2度高関税をかけたことがあります。
それは約160年前と100年前。
160年前には“南北戦争”が起き、100年前には“第二次世界大戦”が起きています。
トランプとは第三次世界大戦を引き起こす愚か者なのかもしれません。」
益々エスカレートするトランプ政権の“無理強い”は、これから一体どこへ向かっていくのでしょう。
さすがに第三次世界大戦は“盛り過ぎ”でしょうが、国際情勢の不透明さを見るにつけ一抹の不安がよぎります。
まるでジャイアンのような無理筋の話しを強引に通すやり方は激化するばかりです。
日本も交渉を本格化させていますが、高関税を逃れるためだけに、一方的な譲歩を迫られる恐れがあります。
そんな中で日本の交渉担当のセンセーは自らを「格下の格下」と卑下しまくっていました。
属国意識がこびりついているこのセンセー、きっと長いものに巻かれながら生きてきたんだろうなあ、、、知らんけど、、、
交渉とは名ばかりの威圧の場においてジャイアンとタイマンをはれるようなセンセーはいないものか――

そうそう、この格下の格下のセンセー、トランプからもらった「MAGA(Make America Great Again)」帽子を嬉しそうにかぶっていましたね。
前にも書きましたが、私がアメリカをグレートだなあと感じたのは、テレビ中継でアポロの宇宙飛行士が月面に立つのを見た時。
ケネディー大統領が「人類を月に送る」と宣言したことが、輝くアメリカの始まりだったと思えるのです。
ケネディー大統領は、こう言っています、
「関税は一方的であってはならない。
あらゆる国家が利益を得られる共同体をつくりあげる」と。
多国間の貿易自由化交渉を提唱したケネディーは、戦後の世界経済が発展したのは各国が関税を下げて貿易を活発にしたからに他ならないことを熟知していたのです。
協調をリードしたアメリカの姿は今や見る影もない、、、
愚かな王様のもとでは、再びグレートに輝くことはないのでしょうね――
