いつの国政選挙だったかもう忘れてしまいましたが、、、
引退する親父に代わって息子が出馬して初当選。
万歳三唱の選挙事務所からの中継で、現場にいた女性記者がこう質問したのです。
「世襲と言われていますがどうお考えですか?」
それを壇上にいた親父さんが気色ばって「そんなこと聞くんじゃねえ」と大声を上げたのです。
この親父、失言が有名で、それが原因で役職を辞任したことがあるのに、現役の時とちっとも変っていないなあと呆れたことだけが妙に記憶にありました。

先日、「買ったことはない」(ウケると思ったおやじギャク)、「売るほどある」(宮崎弁)と国民感情を逆なでして農水大臣を顰蹙辞任したセンセー。
ワイドショーではいろいろな映像を流して国民の怒りを煽っていましたが、その時のある映像を見て私、思わず「お〜っ、あの時の!」と膝を叩いてしまいました。
初当選の時の映像というのが、まさに記憶に残っていた“世襲批判に過敏に反応する”シーンだったのです。
そっかあ、あの時の坊っちゃんの方のセンセーだったのかあ。
宮崎ではきっと知らない人はいないというくらい有名な政治家親子なのでしょうが、私にとってはドラマの伏線回収のようなものでした。
それにしても、親子揃って、失言で役職を追われるとは、、、トホホ、、、
新農相に就いたのは小泉センセー。
実は、減反にずっと疑問を抱いてきた私としてはちょっと期待しているのです。
以前就いていた農林部会長の時には族の古ダヌキにやられちゃいましたが、あれから経験も積んでいるし、ゲル首相自身が改革路線の農林族なので、今度こそ農政改革をやり遂げてほしいものです。
さてさて、吹けば飛ぶような極零細稲作農家の私ですが、、、
今、田植えに向けて準備に追われる毎日です。
昨年は株が細かった(分けつが進まなかった)ので、稲刈り後に牛フンとケイ素を少し入れて土作りをしてきました。
さすがに無農薬、無肥料で7年も続けていると土が痩せてきてしまっているようです。
今年は丁寧に土作りをしたので増収を期待しているのですが、こればっかりは“お天道様”次第。
私としては人事を尽くすのみなのです。
GWにもやしのような発芽籾をJAライスセンターから運んできて早3週間。
こんなに元気に育っています。
苗床は、プラ屋根材で風除けを作り、気温低下や豪雨にはブルーシ−トをかけてあげ、、、
今年は土だけじゃなくて苗の方も「過保護」に育てています。
女房は“やりすぎだ”と呆れていますが、、、


コメを「買ったことはない」と言える我々コメ農家は汗水垂らして作っているんです。
センセー達が支援者から「売るほど」タダでもらえるコメと、「買ったことはない」の意味は全く違うんです。
安定価格、安定供給、安定流通のために、頑張って! シンジローセンセー!
<心の叫び>
ただし、貴方も世襲。政治を家業とする一人。
決して、親父さんがヘイゾーと組んでやった郵政民営化の真似をして、JAを解体して私達日本の百姓の大切な預金・共済・財産をアメリカ資本に差し出すような愚かなことだけはするなよ!!