日本の美徳は武士道に見られる「潔さ(いさぎよさ)」。
「恥」を重くとらえ「切腹」(Seppuku/Harakiri)は今では世界に通じる歴史として認識されています。
対して、お隣中国の美徳は日本の反対の「忍耐」。
唐の詩人の杜牧の「烏江亭に題す」は有名ですが、その一節が、、、
「羞(はじ)を包み恥を忍ぶは是れ(これ)男児」
「捲土重来(けんどちょうらい)未だ知るべからず」
捲土重来とは、敗者が再び勢いを取り戻すことを意味します。
落選したセンセーが懲りずにまた出馬する際によく使われる言葉ですが、元々は中国の故事に由来します。
紀元前202年、楚の項羽は長江北岸の烏江で漢の劉邦に敗れました。
項羽は自軍の兵士の寝返りに合い周囲をすべて敵に囲まれてしまったのです。
敵軍が四方八方から楚の歌い、項羽は孤立無援を悟り絶望したといわれています。
「四面楚歌」の由来です。
そして、項羽は四面楚歌の中、自害するのです。
この杜牧の「烏江亭」は、項羽に思いを馳せ「恥を忍んで生きてさえいれば、再起の機会もあっただろうに」とその死を惜しむ詩なのです。
歴史の“たら・れば”を想像すると面白いですが、鬼神と称えられる項羽が自害せずに再起したなら、もしかしたら漢は小国で終焉を迎え“漢帝国”は誕生しなかったかも!?

かつてケ小平は「三落三起」と呼ばれましたが、それはケが共産党内の権力争いに敗れ何度失脚しても復活を果たしたからだそうです。
巨大な人口の中国において「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」の忍耐力が無くしては、頭角を現すなど到底できないのです。
習近平然り。
トランプさんでは「我慢くらべ」に勝つことは容易なことではないのでしょう、、、
トランプさんの好きな「カード」でこの関税交渉をゲームに例えるなら、、、
防衛力Maxの怪物シューに対して、攻撃力Maxの化け物トラが攻撃。
防御されて逆にトラの145pが65p減って、現在80p、って感じ!?
(pはポイントではなくパーセント(^^*)v)

テレビでは今や「小泉米」などと命名した随意契約の備蓄米の話題ばかり。
アメリカの関税交渉が話題に上ることはめっきり少なくなりました。
どうしてテレビはこうも「一辺倒」になっちゃうんだろう!?
日本の報道って、一体???
ちなみに“へっぽこ”の私は「忍耐」「我慢」という言葉は大嫌い。
どんなに美味しいレストランやラーメン屋さんでも並んで待つことができません。
「寛容」「奔放」に生きた方が、出世はしないけど人生は楽しいと思うなあ、、、
根性無しの私は、きっと中国では生きて行けないんでしょうね、、、