2025年06月28日

図に乗る


イスラエル・イランの戦闘はアメリカ軍の参戦であっと言う間に停戦合意に向かい世界中がホッと胸を撫で下ろしました。
イランが強硬姿勢を崩さずホルムズ海峡を封鎖でもしようものなら、原油価格がどれだけ跳ね上がるか、、、
ガソリン暫定税率で野党に突き上げられているゲル首相がこの停戦を一番喜んでいるかもしれませんね。
トランプは鼻高々だし、ハメネイは米軍基地攻撃で(事前通告で米軍損害は有りませんでしたが)勝利宣言したし、まあ、一応これも“大人の対応”ということになるのでしょうか!?
今後、大義名分の無いまま他国領土に攻撃を加えたアメリカの国際法違反がどう問われるのか、、、
常任理事国同士のいがみ合いでどうせまた国連は機能しないのでしょうね (+o+)ナンダカナ~~




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世界の歴史の中では“大人の対応”が悪い方に転がってしまった例は数多あります。
特に、宥和(ゆうわ:大目にみること)政策の失敗例として引き合いに出されるのが、第二次世界大戦前の「ミュンヘン会談」。
ミュンヘン会談とは1938年9月、チェコスロバキアのズデーテン地方帰属問題解決のため、ドイツ・ミュンヘンで開催された国際会議で、イギリス、フランス、イタリア、ドイツの首脳が出席して行われました。
ズデーテン地方はドイツ系住民が多数を占めている土地柄。
そこで、ナチス・ドイツはそれを理由にズデーテンのドイツ帰属を求めて、チェコスロバキアに侵攻したのです。
そして、会談ではドイツのチェコスロバキア侵略を容認してしまったのです。
帰国した際には、イギリス・フランスの首脳は“戦争を回避した”として国民に歓呼で迎えられました。

ところが、、、
当のナチスには英仏伊は腰抜けと映ったのか、「力による侵略ってOKなんじゃね」と思わせた結果、ナチス・ドイツの武力侵攻が加速していくのです。
翌39年には、ポーランドに侵攻。
そしてとうとう、第二次世界大戦へと突き進むことになったのです――

歴史のタラレバ話しですが、、、
もし、ミュンヘン会談において宥和政策を取らずに、ナチス・ドイツの国際法違反を徹底的に糾弾し、ズデーテンをチェコスロバキアに返還することで、ナチスを増長させなければ第二次世界大戦は起こらなかったのかもしれませんね。




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このミュンヘン会談の失敗の話しはどこか既視感というものを感じませんか?
まさに現在進行中のロシアのウクライナ侵略と同じなのです。
2014年、ロシアは一方的にクリミア半島を併合しました。
この時、国際社会の批判は限定的で、即時返還を求める強い措置はありませんでした。
欧米諸国は経済制裁などを課し、外国企業はクリミアから撤退しました。
が、この措置はかえってロシアの銀行や企業を進出させてしまうことになり、一層の「ロシア化」が進むことになったのです。
通貨はルーブルに変わり、言語はロシア語に変わり、そしてロシアからの移住者も増え、とうとう元住民は帰る故郷を失ってしまったのです。

そして、22年2月、ロシアの更なるウクライナ侵略が始まったのです。
14年の段階で厳しい対応をとっていれば、プーチンの増長はなかったのかもしれません。




就任1日でロシア・ウクライナ紛争を解決できると大風呂敷を広げたトランプもこのところ、「プーチンは手強い」などと匙を投げたご様子。
そればかりか、アメリカ自身が圧倒的な武力でイランを攻撃して、「力こそ正義」を世界に向けてアピールしてしまいました。

こうした空気が世界に広がり、独裁者が図に乗ってしまえば、何処に戦火が起きても不思議じゃありません。
今、世界は極めて不安定にあることを自覚しなければならないと思います。



どうか、ロシア・ウクライナ戦争が「ミュンヘン会談とその後の大戦」と同じ轍を踏みませんように!!












posted by るしあん at 22:22| Comment(0) | 日記
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