2025年08月24日

裏庭


ここ数日、台湾での住民投票が話題になっていましたね。
福島第一原発の事故を目の当たりにして、放射能リスクを身近に感じた台湾では“脱原発”に舵を切り、2017年に電気事業法を改正し、今年5月に原発ゼロを達成しました。
しかし、近年、半導体製造業が活況を呈し、またAIの普及に伴って、電気の需要が急激に増えてきたのです。
そこで、「逼迫する電力に対応して、原子力発電所を再稼働させるか」の是非を国民に問うたのです。
TSMCを筆頭に半導体産業が台湾経済の屋台骨を支えていることを知っている住民にとってはさぞ悩ましい投票になったことでしょう。
結果は再稼働賛成が反対を上回ったものの有権者の4分の1を超えなかったので、原発ゼロは維持されることとなりました。
今後、電力供給の不安定が見込まれることから、まだまだこの問題は後を引きそうですね。



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小さな島国である台湾では、再稼働したらしたで今度は使用済みの核燃料の始末も頭の痛い話し。
日本の場合は、使用済み核燃料の他に、福島第一原発事故で生じた汚染土の処理も深刻な問題となっています。
東京ドーム11杯分もの土を福島県外に移すメドは依然として立っていません。



ところで、「NIMBY(ニンビー)」という言葉を聞いたことがありますか?
これは「ノット・イン・マイ・バックヤード」の頭文字をつなげた言葉で、日本語に訳すと「私の裏庭ではイヤ!」という意味です。

「福島第一原発で発電した電気は首都圏で使われていたのに、汚染された土を福島県だけに押し付けるのは可哀想だよねえ。」
「そうよねえ、消費地の東京でも受け入れればいいのにね。」
「あっ、でも、うちの街に来られると困るわ〜。」
「そうそう、なんか危険かもしんないし、絶対、嫌だわ〜!」

はい、これが「NIMBY(ニンビー)」なのです。
必要性は理解できるもののそれが近所に来ては困る……
清掃局、葬儀場なども然り。
数年前には子どもの声がうるさいという理由で保育所の建設が断念されたケースもありましたね。
生活に欠かせないものなのに、、、でも自分の生活が棄損されるかも、、、

個人の権利と公共の利益が真っ向からぶつかりますので、なかなか難しい問題です。



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日本では、東京電力旧経営陣の刑事責任が問われることなく、いつの間にやらシレ〜っと原発回帰の動きが進んでいます。
政治家のセンセーってどうしていつもこう姑息なんだろう!?
台湾のように、「なぜ今必要なのか」と「なぜ不要なのか」の意見をとことん出し合い、論議し、そして国民ひとりひとりに問うてみることをしないのだろうか。

センセーにとっては原発問題は所詮、「利権」の問題でしかなく、国民が主権者だということが全く解かっていないということなのでしょう。


そして、本当に必要なものなら、ニンビーを説得するのも政治の仕事なんじゃね!?









posted by るしあん at 22:30| Comment(0) | 日記
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