2025年12月06日

武力に頼らない平和のはなし


身近にキリスト教徒がいなかったせいか私はキリスト教の事はあまり詳しく知りません。
かつて、レバノン・ベイルートのアメリカン大学の礼拝堂で和太鼓のライブをやったことがありましたが、それが教会に入った初めての経験でした。
もちろん結婚式に招待され何度か“なんちゃって教会”には行きましたが、あれは教会というよりイベント会場ですからね。
荘厳な教会内でパイプオルガンをバックに思いっきり大太鼓を響かせ、ステンドグラスがビリビリ震える様は最高に気持ち良かったなあ、、、
演奏者冥利に尽きる喜びでした。



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確か、この学内の教会は独立した組織と伺ったので、プロテスタント教会だったと思います。
本国アメリカでもプロテスタント(新教徒)が圧倒的に多いと聞きます。
1850年代には「ノウ・ナッシング」という移民やカトリック(旧教徒)を排斥する運動があったといいますから、アメリカ人の根っこには常に「差別」があるのかもしれないですね。
カトリックの大統領が登場するのは1961年になってから。
かのJ・F・ケネディーが“初”だそうです。
そして、前大統領であるバイデンが2人目。

カトリックが少数派の歴史を持つアメリカにおいて、同国出身のロバート・プレボスト枢機卿が第267代教皇に選ばれたことはホント驚きでした。
折しも映画「教皇選挙」を観た時でしたので、薄学の私でもコンクラーベに関心を寄せていました。
教皇名は「レオ14世」。中道派であり、バランスに配慮するお人柄だとか。
多様性を真っ向から否定するトランプ大統領とどう向き合うのでしょうか。
政治だけでなく宗教においても動向が気になるトランプ2.0です。



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アメリカとは逆に、カトリック教徒が多いのが東欧の国々。
第二次世界大戦の末期になると、イギリスのチャーチル首相は教皇の意向に配慮し、戦後処理にだいぶ頭を悩ませたと伝わっています。
そのチャーチルに対し、ソ連の独裁者スターリンはこう言い放ったそうです。
「教皇? 彼はいったい何個師団、持っているんだね。」
嘘か真か定かではありませんが、実にスターリンらしいエピソードですよね。

もしかしたら、トランプもこんな独裁者のような暴言を吐くのだろうか?

ちなみに、バチカンを守るのはスイスの衛兵がわずか135人だけ。
それでも、師団など持たなくても、ソ連のように崩壊することも、軍事進攻されることもありません。
それはなんといっても、バチカンが他国の人々を動かすことができる強大な「ソフトパワー」を有しているから。
そして、信徒14億人のトップに立つのが教皇。
軍事、経済などの「ハードパワー」がどんなに強くても、所詮は「ソフトパワー」には勝つことはできないのでしょう。



仏教やイスラム教、、、宗教は違えど、レオ14世の「武力に頼らない平和」の演説は私たちにも響きました。



もうすぐクリスマス。
「ケーキだ、パーティーだ」などとあまり騒がず、静かに“平和”について考える機会としたいものです――









posted by るしあん at 23:20| Comment(0) | 日記
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