2026年01月10日

雪の解けた場所には、、、


この連休は最強クラスの寒波が大陸から張り出してくるそうで、、、
日本海側は北から西にかけて軒並み大雪注意の予報となっています。
降雪が無いであろう関東地方には強い冷たい北風が吹くようです。
こんな日には、熱い温泉に浸かって身体の芯から温まりたいものです。
膝を痛めてからというもの私は大好きな温泉に行けず少々落ち込んでいます。
浴場内に杖は持っていけないし、杖無しじゃ転倒が怖いし、、、
せめてもの慰みに“日本の温泉シリーズ”という入浴剤を買ってきて自宅風呂で“名湯気分”を味わっています。



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さて、「さいのかわら」と聞けば温泉県に住む私たちは草津温泉の「西の河原」を真っ先に思い浮かべますが、お隣の栃木県民のみなさんは那須「殺生石(せっしょうせき)」の「賽の河原」を思い浮かべる人が少なくないそうです。
この殺生石はかの松尾芭蕉が「奥の細道」に記したことで全国的に有名になりました。
現代語で表現するなら、、、
「殺生石は温泉の吹き出る山かげにある。
岩の裂け目から吹き出る毒ガスは衰えることなく、蜂や蝶々の死骸で地面が見えないほど埋め尽くされている。」
という風に説明しています。
まさに冥土の三途の河原を表わす「賽の河原」という名称がピッタリの様子ですね。
“芭蕉も少々大袈裟に書いたんじゃね”という気がしないわけではありませんが、現在でも実際、数年前には野生のイノシシ8頭が硫化水素で死んでいるのが発見されています。
この殺生石は「九尾の狐が毒石に化けた」との言い伝えがありますが、九尾の狐にビビリながら歩く芭蕉を想像しながら「奥の細道」を読んでみるのも面白いかもしれません。



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群馬においては草津温泉のある白根山系でも硫化水素ガスが吹き出す場所が多々あり、殺生石と同様に決して侮(あなど)ってはいけません。
ちょうど50年前のことですが、県内の女子高生2名と引率の教諭1名が本白根の林間学級中に亡くなる事故が発生しました。
登山中の列に有毒ガスが襲いかかったのです。
私が中3の時の出来事で、ここから高校の林間学級は廃止されました。
群馬では、私たち以降の高校生は林間学級や登山学習の経験は無いのです。



記憶に新しいところでは、昨年、福島市高湯温泉で、源泉の点検のため吾妻山中に向かった3名の方がお亡くなりになりました。
降り積もった雪のせいで現場では硫化水素の濃度が高くなっていたそうです。
空気より重いガスが窪地に貯まっていたことが原因でした。

これからスキーに出かける方も多いと思います。
積雪時にはガスの熱で雪が解け雪洞ができることもあるようです。
山の中で「いい風除けがあった」なんて不用意に雪洞や雪が解けた場所で休息を取ったりビバークすると事故につながるケースがあるので是非、ご注意を!

そして、ガスの発生の無い安全な雪洞にはクマが隠れている危険性もあります。
いずれにしても、この時期は雪洞に近づかないことが肝要です。



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山遊び、雪遊びにはこれを心がけましょう!!

――君子危うきに近寄らず――








posted by るしあん at 20:38| Comment(0) | 日記
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