河津桜が満開を迎えました。
春の陽気に誘われて、この連休、伊豆は大変な人出となっているようです。
かれこれ15年近く経ちますが、るしあんの開業準備のため伊豆高原で喫茶店を営む友人を訪ねたことがありました。
友人から経営のノウハウだとか料理だとか諸々の事柄を教えてもらったのです。
「せっかく伊豆まで来たんだから観光でもしていきなよ」と勧められ、初めて河津桜を見に行ったのです。
ピンクの満開の桜の下には黄色い菜の花が広がり見事なコントラストを描いていました。
私が行ったのは確か3月になってからのことでしたので、今年は満開が半月ほど早いようですね。
ソメイヨシノに先駆け春待ちの季節に満開の桜を堪能できるなんてチョット得した気分になれますよ。
河津町のあとは、私の大好きな昭和の名曲『天城越え』に出てくる名所を巡って、御殿場ICの鈴廣に寄ってから帰宅の途に着きました。
ところで、桜といえば、日本に自生する桜の野生種は約10種類あるのだそう。
それに比べて、栽培種の里桜はなんと約500種類もあるそうですよ。
お花見といえば、今や、ソメイヨシノが寡占状態。
それ以外の桜は、八重やしだれをたまに見るくらいです。
ソメイヨシノは江戸時代後期に生まれたそうですが、、、
栽培種は接ぎ木で育てるクローンだそうですから、全国に数ある名所と言われるソメイヨシノはすべて一つのDNAだと思うとなんかすごいですよね。
一説によると、野生種と違って葉が出る前に一斉に花が咲くので、その「華やかさ」からソメイヨシノの人気が一気に高まったのだとか。
ただ一方で、病気に弱く、寿命も60〜80年と短いという弱点もあるようです。
るしあんの東隣にあるお社は川原田不動尊(通称:お不動さま)といいますが、一本桜が有名なんです。
不動明王を祀っていますので、「戦勝、厄除け」の御利益で古くから地域の住民に信仰されてきました。
江戸時代には博徒(バクチ打ち)がよく願掛けに訪れていたそうで、近年では競輪選手が練習走行の途中に寄っていきます。
昔から「勝負事」に携わる人達には知られた社なんです。
戦中、「武運長久祈願」として一本のソメイヨシノが植えられました。
今は大木となって、満開の花を咲かせて人々の目を楽しませてくれているのですが、、、
私が幼少の頃は鮮やかなピンクだったのですが、近頃は年々白くなってきています。
樹齢は八十余歳、、、そろそろ寿命を迎えるのかなあ、、、
戦後の復興期に植えられたソメイヨシノが寿命を迎える自治体も増えているようです。
植え替えのこのタイミングで、別種の桜の植樹を検討しているところも多いのだとか。
寒桜、河津桜に始まり数種類の桜を植えることで長く住民に楽しんでもらえる公園を作り、併せて防災公園の機能を持たせる狙いもあるようですね。
先の大戦でじいちゃんたちの出征を見送ってくれた一本桜。
今度は私がその桜を見送ることになるんだろうか……