2023年10月02日

冷たいお酒、温かい気持ち


先月のこと、伊香保祭りの後、渋川に下り、たまに行く蕎麦屋さんに立ち寄ったのです。
美味しい日本酒があるので必ず注文するのですが、今回は女房が飲んで私が運転手の番。
以前は新潟の『鶴亀』や『菊水』などがあったのですが、近頃は県内地酒を推していて地元産のみのラインナップに変わっていました。
『群馬泉』『巌』『赤城山』『清りょう』『龍神』などなど並んだ銘柄を見るとご主人の日本酒好きは想像に難くありません。
女房が『群馬泉』を選んで、たちまち冷酒瓶2本を飲むと、ご主人が嬉しそうにテーブルにやってきて、、、
「最近は日本酒を飲んでくれる人が少なくなってさみしい。
メニューには無い私のとっておきなんだけど試しに飲んでみて。」
グラスに差してくれたのは『流輝(るか)』。
藤岡の小さな酒蔵の銘酒だそうで、なかなか入手できない逸品なのだそう。

県内のお酒は知っているつもりでしたが、初めて見る銘柄でした。
女房の破顔を見ると相当おいしいのだろうなあと想像できたのですが、私はハンドルを握る身、、、泣く泣く我慢したのでした。



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女房との日本酒談義が盛り上がったせいなのか、私が余程物欲しそうな顔をしていたのか、帰り際に、
「美味しく飲んでもらえて嬉しかった。
よかったら、これ、持ってて!」
なんと、試飲のために封を切った先ほどの『流輝』を瓶ごとプレゼントしてくれたのです。

おかげで帰宅後、私もご相伴に預かることができたのです。
最近では珍しくなったちょっと甘口の大吟醸で、鼻腔に麹のほのかな甘いフルーティーな香りが広がり、味も芳醇なのです。
後味も甘口なのにすっきりして、とても美味しいお酒でした。
蕎麦屋のご主人にはホント、感謝、感謝です。

まるで、“飲兵衛の絆”というものがあるかのような出来事でした。


ごちそうさまでした!!!






posted by るしあん at 21:32| Comment(0) | 日記

2023年10月01日

国、富んで、、 民、貧す、、


増税メガネの野郎、絶対、許せん!!

先日、稲刈り中の先輩百姓に会った時のこと。
近頃の物価高、増税に余程腹を立てているらしく、鼻息荒く、怒りをブチ撒けていました。
先輩はコメと野菜を有機栽培していて、独自に販路を持って収入を得ています。
都内の某有名レストランの契約栽培をしているんです。
ところが、そのレストランからインボイス制度参加を求められているそうで、、、
レストラン側にしてみると、契約農家納入分の消費税まで負担することはできないとのこと。
先輩にしてみれば農家の経済的自立は厳しくギリギリのところで生活しています。
そこにきて、肥料、農業資材、燃料の高騰。
食料品を始め諸物価の高騰で、節約しても生活費は増える一方。
挙句、最低賃金引き上げの影響で、農繁期に手伝いをお願いしている近所のおばちゃんたちの賃金を上げなければならず、、、
現状、消費税まで負担する余裕は全くないそうです。

インボイス制度に参加をすれば生活が破綻するのは明らかなので、離農し、今後は家庭菜園程度の“家族で食べる分”くらいを作るつもりなのだとか。
「増税メガネのせいで、農家を続けられなくなった。
自給自足の生活になっちまう。」



農家にインボイスなんて正直、あまり関係ないんじゃないかと思っていました。
特に、私みたいに極小貧乏農家にとっては。
先輩んちが特異な例だと思っていました。
ところが、某農業団体から通知があって、農協組合員以外でこれまでのように古米・クズ米を引き取ってもらいたかったら、インボイス制度に参加して古米・クズ米代金分の消費税を負担しろとのこと。
「へえ、政府は農協に特例を設け、組合員以外の零細農家から小銭のような税金を取ろうとしているのかあ〜。」
ホント、呆れるばかりです。
古米・クズ米なんてほとんど値が付かないんだから、消費税なんて微々たるもの。
例えは不適切ですが、賽銭泥棒みたいなもん?

マスコミは、インボイス制度に関してはフリーランスばかりに焦点を当て報道しますが、農家の直面する問題にも目を向けてほしいもんです。



ちなみに私の場合JA組合員ですし、そもそも古米・クズ米を出さないようにしているので、どうにか無事(!?)に済んでいます。
クズ米は乾燥・籾すりの段階で廃棄し、古米は、在庫管理をして余剰分を予測して今年米を“子ども食堂”に寄付してしまうので、前年米を発生させません。

そうだ!! コメ農家の方でこのブログを読んでいる人がいたら、余っている令和4年米を「子ども食堂」に寄付していただけませんか?

増税メガネに賽銭を投げるより、よっぽど有意義です!!




そうそう、話しは逸れますが、、、
先月、ガソリンスタンドに立ち寄った時のこと。
お隣のヤンキー風のバカップルが、、、
「キシダ、やるよねえ。ガソリン、170円台に下がってんじゃん〜!」
貴方の頭の中はお花畑なの?
政府は「国民の負担軽減のためガソリンに補助金を出します」なんて恩着せがましく言ってるけど、そもそもそのガソリン代の6割は税金なんだよ。
補助金なんか出さなくたって、ガソリン税を下げればいい話し。
50ℓ給油したお花畑さん、貴方の財布から知らぬ間に5,400円抜かれているのに「500円ももらえちゃった」と喜んでいるようなものですよ。
キシダさんはなんでガソリン税を下げようとしないのか!? ←こういうところを知ろうとしなくっちゃ!




スミマセン。
先輩に感化されて、今日は過激な物言いになってしまいました。
反省しております。



「増税メガネ」「ドリル優子」などなど、言いたい奴には言わせておきましょう。

私は、心の底ではセンセイ達を応援してしています (-。-)y-ホントカヨ?゜゜゜




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posted by るしあん at 21:55| Comment(0) | 日記

2023年09月30日

稲刈りA


今日は玄米になった新米を引き取りに行ってきました。
義弟の同級生がオペレーターと乾燥を生業としているので、いつも彼にお願いをしています。
JAライスセンターは、大型乾燥機械に大量に籾(モミ)を入れてしまうので、結果、仕上がったコメは自分で作った物ではなくなってしまうのです。
他の田んぼのコメと混ざってしまうという表現の方が正確かな!?
そんな理由から、私はJAを使わず、義弟の友人にお願いしているんです。



自分の田んぼで刈り取り脱穀した籾は、それだけで乾燥する。
他の田んぼのコメは絶対に混入させない。
自分で作ったコメを自分で食べる――
これって、意外と重要なんですよ。

美味いコメにするのも、不味いコメにするのも、「自己責任」で作らなければなりません。
だから、美味しくするための努力を惜しみません。
量より味に軸足を置くのです。
そして、無農薬農法、省農薬農法で作ったコメに、他のコメが混ざらないから「安心・安全・美味」を自信を持って提供できるのです。



な〜んて偉そうに屁理屈を書きましたが、そんな難しい話しじゃないんです。
私なんぞ極めて単純な動機、目的でコメ作りをしています。
ただ、この2点がすべて。
・孫たちに安心して食べさせられる。
・孫たちが「おいしい」と言ってくれる。
これだけです。

でも、たったこれだけのことを達成するためには、けっこう努力は必要なんですよ。
ホントなら刈り取った稲をそのまま田んぼで天日干し(はざ掛け)したいのですが、さすがに狭窄症の私の腰ではムリ…
自分のできることを、できる範囲内で最大限、頑張るのみです。



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ところで、今年の出来栄えですが、株が太く粒が大きく育ったいう実感はあったのですが……
脱穀、籾すりをしてみないことには、“捕らぬ狸のなんとか”なんてこともありますしね。

結果、昨年比で4袋(2俵)、重さで約120sの増産となりました(*^^)v
新しい田んぼになってこの5年で一番の豊作になりました。

味の方は、、、
精米していないので、じつはまだ食べていないんです。
開花期から穂ばらみ期まで充分な日光を受け、掛け流しで登熱障害も防ぎつつ受粉を促したので、味の方も期待できると思います。

私が食べるのは、神様のあと。
明後日、神社に行き、初穂を奉納し精米した新米を氏神様に上げてから、ゆっくり味見をしたいと思います。
私が子どもの頃は新嘗祭(にいなめさい)と称して、田植え・稲刈りを手伝ってくれた親戚縁者と酒盛りしたものです、、、なつかしい、、、



るしあんの新米切り替えは、10月6日(金)からを予定しています。
併せて、新米の店頭販売も始める予定です。



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豊作のため、米びつに入りきらない分は玄関先に山積み。
ボロ屋なので、床がギシギシ鳴ってますヽ(・∀・)ノ






posted by るしあん at 22:35| Comment(0) | 日記