2025年12月14日

旅と水のはなし


昨日は、琵琶湖疏水(そすい)界隈を旅したいと書きました。

琵琶湖疏水は今も湖水を京都に運ぶ現役の水路です。
明治維新により天皇が東京に奠都(てんと)(*)され衰退してしまった京都を振興するために疏水工事は始まりました。
産業・発電用のための水路建築は心血を注ぎ、1890年に完成。
その後、第2疏水が作られ、その用途は生活用水(水道)にも広げられていったのです。



biwamizu03.jpg
南禅寺と水路閣




全国には水路設備が名所になっている所は多々あります。

熊本県山都町の「通潤橋」は日本最大級の石造アーチ水路橋ですが、こちらは土木構造物として「国宝」に指定(2023年)されています。
圧巻の放水は必見です。


biwamizu01.jpg




県内では丸沼のバットレス式ダムも必見。
昭和の初めに全国でたった8基しか造られなかったバットレス式を間近で見ることができます。
湖上を観光ボートで進み静謐な世界に分け入ると、まるで異世界の雰囲気を味わえます。
ダムカード収集家の界隈では「丸沼のバットレス式ダム」は大人気のカードなんですって。
冬は雪に閉ざされてしまうので、夏の観光に是非どうぞ。


biwamizu04.jpg




そういえば、水道管の経年劣化が全国的に進んでいるそうです。
埼玉の道路の大陥没を引き起こしたのは下水管ですが、突然、道路を突き破り噴水のような水柱が立つ上水道管の破裂事故のニュースも時々見かけます。
事故の報道を受け、上下水道設備のメンテナンスのため水道料金を上げる自治体もあるようです。

そんな中で、東京都は今夏、4カ月限定で都内の一般家庭などを対象に水道基本料金を無償化しました。
たしか、その分をエアコンなどの猛暑対策に充ててもらいたいということでした。
どんな成果が上がったのか? 検証結果は発表されたんでしたっけ!?
「これで独居高齢者の熱中症死が少なくなればいいなあ」と都の手厚い政策をうらやましく感じていました。

「財政が豊かな東京都はいいよなあ」、もしかしたら地方のこんな声が、今回の「東京の税収の一部を地方に回すべき」という動きにつながったのかもしれませんね。
早速、ユリコ知事は「許さん!」と吠えていましたが、、、


yabamizuo2.jpg




そして、もうひとつ大きな問題が、、、
それは水源の地を外国人が取得しているという事実。
政府はきちんと全国でこうした事例が何件発生しているか把握しているのだろうか。
私の友人が喫茶店を経営する別荘地では上流の○○湖周辺の土地を中国人企業が買い進めているそうで、地域住民はみな心配しているのだそう。
「景観」を守るのはもちろんのこと「水」を守ってほしい旨を行政に訴えても、役場の方では「法に則っている」と言うだけ、、、
友人は「現行法の不備について考えようともしない」と行政の姿勢に怒っています。


yabamizu01.jpg




私が育った一昔前は「日本は“安全”と“水”はタダ」と言われていました。
島国で雨が豊富な列島では水は利権の対象ではなく、いつもそこにあるのが当たり前。
家に鍵を掛けなくても平気なくらい犯罪も少なく、凶悪事件は稀でした。
こんなのんびりした時代を生きてきた我々ジジイ世代や後期高齢者が政治家をやってるんだから「危機感が欠如」しているのかもしれませんね。
国会は議員削減の問題で紛糾していますが、まずはこうした“寝ぼけた”センセーに退場してほしいものです。



孫たちの世代のために、「水の未来」を心から憂う私なのです――





*奠都(てんと)とは……
奠都は新しい場所に都(みやこ)を定めること。
ですが、遷都(せんと)とは違います。
遷都は都を移すことですが、奠都は元の都を残したまま新たに都を設けることをいいます。
明治維新の際は「東京奠都」でした。
従って、天皇ご一家は京都に都を残したまま東京という新しい都にお出かけなさっているのです。

嘘か真か判りませんが、、、
新幹線で御所に向かわれた天皇を迎える京都駅の駅長は「お帰りなさいませ」とご挨拶申し上げるそうです。
信じるも信じないも貴方次第――









posted by るしあん at 23:41| Comment(0) | 日記

2025年12月13日

本と旅のはなし


膝関節治療で通っている病院の担当医は、かつて脊柱管狭窄症の手術をしてくれた先生。
外科技術の高さから人気があって、先生が外来当番の日はいつも患者がいっぱいなんです。
だから、受付から診療までは2〜3時間待ちが当たり前。
おかげで、私にとっては大事な読書の時間になっています。
2回の通院で1冊のペースで読めるので、買っただけで開いていなかった小説を読みふけっています。
先月は成瀬シリーズの続編と3巻目(完結編)を読破しました。
「成瀬は天下を取りにいく」(宮島未奈著)があまりに面白くて「成瀬は信じた道をいく」「成瀬は京都を駆け抜ける」も買っておいたのですが、家ではYouTubeと動画配信ばかり見てしまって、、、

昨年の本屋大賞の時に“成瀬”については書いたので今日は舞台となった滋賀県の話しを少しばかり書きます。
人気アニメの聖地巡礼はよく聞く話しですが、成瀬人気で滋賀県、特に大津市や琵琶湖に観光客が増えたそうですから、この小説がたくさんの人に読まれ“成瀬あかり”というキャラクターがいかに愛されたかがよく分かります。

滋賀というと群馬と同じく関西地方の「いじられキャラ」の県のようです。
“滋賀作”と京都人や大阪人から田舎もんをいじられ、お返しに“琵琶湖の水を止めんぞ”がお決まりのやりとりのようで、、、



biwamizu05.jpg



私はかねてより(成瀬シリーズを読むずっと前から)琵琶湖疏水(そすい)を訪ねてみたいと思っていました。
なかなか機会が無くて実現はしていませんが、犬喫茶経営を退いたらのんびり旅したいなあ、、、
ミシガンクルーズで琵琶湖を遊覧した後は、大津の取水口から西へ。
京都南禅寺まで疏水(水路)に沿って“ぶらタモリ”よろしく景色を楽しみたいんです。
今年、夏、「国宝」に指定されてからは一層行きたくなりました。
なにせ、近代木製建築物では初めて国宝になったわけで、、、
もっと大々的に報道されるかと思いきや、今年は「国宝」といえば映画一色でしたからね。

近代の木造国宝も横浜流星・吉沢亮にはかなわなかったということでしょうか(T_T)



biwamizu02.jpg
琵琶湖疏水





映画と言えば、「翔んで埼玉2」でホントに琵琶湖の水を止めようとするシーンには笑ってしまいました。
前作で未開の原始人が住む県とされた私たち群馬人は、滋賀県にすごく親近感が沸いたのです。

豊かな税収の上に踏ん反り返るユリコ都知事に“利根川の水を止めんぞ”くらい言ってやれ、イッタちゃん!










posted by るしあん at 20:55| Comment(0) | 日記

2025年12月12日

あの券のはなし


「女王様、百姓どもにはパンがございません。」
「そうか、ではケーキを食べるとよい。」
これはかの王妃マリー・アントワネットの言葉だそうです。
が、、、実は、王妃がこのようなことを言った記録はなく、ルソーが著書で述べたことが誤って後世に伝えられたようです。
今でも、王族や政治家が一般庶民と考え方や価値観が乖離している時に「パン⇔ケーキ」が引き合いに出されるんだから、マリー・アントワネットも草場の陰で嘆いていることでしょうね。



komesuz02.jpg



「大臣様、庶民どもには高くてコメが買えません。」
「そうか、ではおコメ券を配るとよい。」
こんな場当たり的な発想なのか、コメの小売価格が下がるような施策を考えもせず国民のご機嫌取りをして一体何をやってんだか。
記憶に新しいのはコロナ下での宿泊補助。
補助金が出るのをいいことにチャッカリ宿泊料金を値上げしていた宿泊施設も少なくありませんでした。
私なんぞおコメ券が配られるのをいいことにチャッカリ販売価格を上げちゃう小売が出てくるんじゃないかと穿(うが)った見方をしてしまいます。
まっ、さすがに露骨な値上げは無くたって、おコメ券のおかげで高止まりは続くのは明らかです。
発行元のJAや全米販は「利益誘導」の批判に晒されたので、さすがに発行券にもうけを乗っけるのはあきらめたようですが、、、

すでに、配布しないことを表明している自治体も出ており、政府と地方の“乖離”が顕在化してきています。



私のような自給自足のコメ小作農にはおコメ券は必要ないんだし、JAで肥料に交換してもらえれば嬉しいんだけどなあ。

いや、今の時期ならマリー・アントワネットじゃないけど「ケーキ券」をもらった方がありがたいナ……




まっ、この暮れに来て“あーじゃねえ”“こーじゃねえ”と話しがまとまらないんだから、配られるとしても2〜3月ってとこか!?
お年玉にもなりゃしない。

政治家にスピードを求めること自体、無理筋なお願いなんでしょうね。



komesuz01.jpg



スズキ農水相がマリー・アントワネットに見えてしまう今日この頃――











posted by るしあん at 22:02| Comment(0) | 日記