2025年03月10日

ラーメン一杯2,000円也


大阪関西万博の開催がいよいよ秒読みになってきましたね。
半世紀前の大阪万博は、貧乏な我が家は連れて行ってもらえず、今回は「仇打ち」のつもりで絶対行くぞぉ、、、と、このブログに書いたのは数カ月前のこと。
あれからチケット販売は相変わらず芳しくないようで、先日はついに「当日券」の販売をすることが決定されました。
「あれだけすったもんだして、結局売るんかぁ〜い」、思わずツッコミを入れたくなるような発表でしたね。
昨日、朝の情報番組を見ていたのですが、司会の女子アナの鋭いツッコミにヨシムラ知事が焦って目が泳ぎまくって面白かったです、、、
うろ覚えですが、こんな感じ、、、

ア:「ラーメン1杯が2千円もするんですが知事はどう思いますか? 高いとお感じになりませんか?」
吉:「特別な会場で食べるラーメンということで、まあ、妥当かなぁと、、、」
ア:「海外からの観光客には妥当かもしれませんが、日本人には高くて手が出ないかと。」
吉:「大阪の街はいろいろな食文化がありますので、そちらを楽しんでいただくこともよろしいですし、会場はお弁当を持ち込むこともできます。」
ア:「大阪といえば値切るのも、楽しい文化のひとつですが、それでは2千円のラーメンも値切ればまけていただくことも可能なのでしょうか?」
吉:「あぁ、いや、それはちょっと、、、 無理かなあと。」

万博の話題で、ラーメンを深掘りしてここまで突っ込まれるとは思ってもいなかった知事。
若い女の子の率直な疑問や意見をぶつけるアナウンサー。
二人のやりとりに思わず吹き出してしまいました。



それにしても、、、
入場料はバカ高いし、ラーメンも1杯2千円かあ、、、
周辺ホテルは便乗値上げ、、、 大阪までの交通費も結構かかるしなあ、、、
いろいろ考えると、どうもこりゃ「仇打ち」は無理かも (;▽;)
女房は「万博より九州の孫の所に遊びに行く旅費に充てようよ」なんて言い出すし。

で、結局、あわてず様子見して、始まってからの模様で行くかどうか決めようということになりました。



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1杯2千円のラーメンを高いと感じる日本人と妥当な値段と感じる外国人観光客。
ここまで日本は世界から遅れてしまったのかと悲しくなってきます。
つくづく日本経済の「失われた30年」で失ったものの大きさが身に沁みます。

思い出されるのは野中郁次郎一橋大学名誉教授の言葉。
残念ながら、先月25日にお亡くなりになりました。
ベストセラー『失敗の本質』では、日本軍の敗因を分析して論評しているので近代史の教授と思われる方もいると思いますが、日本を代表する経営学の大家です。
その野中教授が「失われた30年」の原因をこう語っているのです。



――日本企業が競争力を失ったのは、人間の野性味から出る創造性や実践的な智恵を大事にしなくなったから――

かつて日本企業は経営陣や平社員、ベテランや若手社員など関係なく画期的な商品の開発を目指して議論を尽くす企業文化がありました。
それを通じて、優れた“暗黙知”が結集したのです。
暗黙知とは、個々の社員が仕事を通じて身に付けた知識やノウハウなどを指します。
それが、バブルの崩壊を機に大きく変わってしまいました。
経営者は「目先の利益」に固執し、社員を単なる「コスト」と考えるようになったのです。
コストと考えるから、リストラ(リストラクチャリング)とは本来、組織や事業構造を再構築することを指すのですが、単なる“首切り”に終わり、業績が回復することができないのです。
これこそが、デジタル時代に乗り遅れた日本企業の「失敗の本質」なのでしょう。



ここ群馬では、眼鏡屋の社長さんなどが中心となり民間主導で毎年「イノベーション・アワード」が開催され、行政も強力にバックアップしています。
結果、新しいアイディアやビジネスチャンスが生まれ、起業する人、ニュービジネスを取り入れる企業などが現れ、地域経済の活性化に一役を買っています。
また、高校生なども積極的に参加して、若い世代の起業精神の向上にも寄与する取り組みになっているようです。
この大会の素晴らしい点は、まさに「知の結集」なのです。

地方発の“技術革新”が日本を元気にしていく――こんな風に考えるとワクワクしてきますよね。

そして、誰もが2千円のラーメンを普通に堪能できるようになればこんなに嬉しいことはありませんヽ(*´∀`)ノ



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「イノベーションは科学技術によってではなく、人間によってもたらされる」
野中教授の最後の言葉です。




日本企業の復活を願う教授の遺言を政治家のセンセー達はどう聞くのだろうか。













posted by るしあん at 00:03| Comment(0) | 日記

2025年03月08日

防犯のはなし


先日のこと。
仕入れの買い物を終えてるしあんに食材を置きに来たのですが、、、
女房がうっかり警備システムの解除を行わず表ドアから入店してしまい、、、
通用口の異常警告音が鳴ったのに、自動車の方に食材を取りに行っており、それに気が付かなかったのです。
車から戻って警報を聞いて、慌てて警備会社に電話を入れたのですが、既に警察署の方にもアラームが転送されてしまっていたんです。
数分後には覆面パトカーで警官が2名、少し遅れて警備会社が到着。
事情を説明して、平謝りしたのです ゚(゚´Д`゚)゚
「すみません」「ごめんない」を何回言ったことやら、、、
「空き巣や強盗じゃなくてよかった」と、警官もガードマンも笑って許してくれたのですが、ホント申し訳ないことをしてしまいました (+o+)

るしあんをオープンして彼此丸12年、、、
うっかりで警察まで出動させたのは初めての事。
年とって凡ミスが増えてきたのかなあ。

それにしても、「警察って、なんて早さで来てくれるのだろう」と、ちょっと頼もしく感じたのです。
少し雑談をしたのですが、実はこの近所で盗難事件があって特別警戒していたのだそう。
この数日前に不動産屋さんや学童託児会社の窓ガラスが割られ現金が盗まれたそうで、、、
るしあんは警備システムが入っていて警備会社のステッカーやカメラが威嚇するので、犯人も避けたのだろうとのこと。
警察としては口には出さなかったけど「逮捕のチャンスだ!」と思って、はりきって飛ばしてきてくれたのでしょうね。

ご迷惑をかけてしまいましたが、あらためて警備会社と警察には感謝の気持ちを強く感じたのでした。



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そして、そんな事があって2、3日後。
作業服姿のいかにもあやしいオッサンが自宅近所をうろついていたんです。
近所の家を順番に覗きこみながらファイルに何やら書きこんでいるんです。
「流動型強盗の前には必ず業者を装った下見係が来ている」とテレビで見て女房も心配そう、、、
「じいじ、話しかけてきなよ。防犯意識の高い地域と思わせれば、奴等も警戒して来ないんだって。」

そこで、「なめられちゃいかん」と思って、アニメTシャツを脱いで黒の防寒作業着1枚になって、帽子をとってスキンヘッドを目立たせ、角細の真っ黒レーバンを着けて、見た目を整えたのです。
そして、その男の後ろに回り、声をかけたのです。
「おい、あんた、さっきから何?
なんで、この辺りをうろついて、人ん家を覗きこんでいるんだ?
てめえ、強盗の下見じゃねえだろうなあ、、、 あ?」
ビビリの私。声が上づらないように注意しながら、なるべく低い声を出したのです。

振り向いたオッサンは、私を見てビビリまくり。
震える声で、、、
「決してあやしい者じゃありません。
道路管理の下請けをやらせていただいている会社の者です。
ちょっと、お待ちいただけますか。
車に戻って、すぐ名刺をお持ちしますので、、、
会社に電話をかけて確認してください、なんなら役所に電話してもらえばちゃんとした会社だとお判りいただけると思いますので。」

「いいよ、いいよ。
そこまで言うんじゃ本当なんだろうから。
仕事の邪魔して悪かったね。」

少し涙目になってたオッサン、
「番地を確認したくて表札があるかを見ていただけなんです。
先日もトクリュウと勘違いされた方から通報されそうになって、、、
本当にやりづらい仕事になってしまって、、、
不安にさせてしまって、申し訳ありません。」



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さてさて、あのオッサン、本当にまっとうな会社員だったのか、それとも闇バイトに応募した金欠中年だったのか、、、




いずれにしても、「防犯意識を高く持つ」ことが「最大の防犯」になるようです。

犬の散歩の時にご近所や犬友とおしゃべりするのも効果があるそうですよ。
コミュニティーがちゃんとしている所は、下見係が目立ってしまうので、来づらいそうです。

あなたのご自宅や職場は大丈夫?
ちゃんと備えていますか?










posted by るしあん at 21:57| Comment(0) | 日記

2025年03月05日

しょーもな (-。-)


アメリカの掲げる理想や民主主義の姿勢は素晴らしい。
月には立っちゃうし、ならず者には立ち向かうし、、、
私が子どもの頃は、アメリカは皆が憧れる“理想の国”と習ったんだけどなあ、、、


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アメリカのトランプ大統領とウクライナのゼレンスキー大統領の激しい口論には驚きました。
これまでのアメリカのウクライナへの支援額は約18兆円にものぼり、全体の支援額の約半分を占めています。
トランプ大統領にしてみれば、「こんなにも支援してるんだから見返りを寄こすのは当たり前だろう」。
ゼレンスキー大統領にしてみれば、勝手にプーチンと和平交渉を進め領土は涼め取られたまま、そのうえ安全保障の確約も無いのだから、「トランプの独善は許せねぇ」という思いが強いのでしょうね。
まっ、何はともあれ、「最初は決裂させて次回以降アメリカの言いなりにさせてやる」というのが見え透いていて、あんなにひどい“弱い者いじめ”は不快の極みでした。
最初に「ホワイトハウスにふさわしくない服装はいかがなものか?」と因縁を付けるような質問をした記者はトランプの御用番。
確か、イーロン・マスクが平服・野球帽で子供まで執務室に連れてきて遊ばせている時は、服装にイチャモンを付けるどころかニコニコしながら報道していた奴。
そして、バンスなんてたかが副の立場なのに、首脳会談に調子こいて口を挟んで、わざと喧嘩に持ち込んで。

トランプの狙いは、飼い犬の米企業がウクライナの“チタン利権”で巨額の利益を得て、そこから自分に金を還流させたいということなのでしょうね。
頭ん中は“和平”じゃなく、“選挙”“金”で一杯なんでしょ、、、知らんけど、、、



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最初にトランプ大統領が登場して以降、世界はどんどん自国第一で先鋭化していくようで漠然とした不安感を覚えます。
第二次世界大戦後、反ナチスを国是としてきたドイツでさえ極右政党が台頭しています。
幸い日本は極右と呼ばれるような極端な思想信条を掲げる政党はありませんが、、、

それでも、、、気になることが、、、
先月のこと。日本政府は国連への拠出金を女性差別撤廃委員会の活動に使わせない措置を取りました。
委員会が皇位継承を男系男子に限る皇室典範を批判し是正を求めてきたからです。
イワヤ外相は「経済的威圧には当らない」と話していますが、報復であることは明らか。
なんで、きちんと「皇位資格は、国家の基本に関わる事項であって、そもそも女性差別撤廃委員会が取り上げる問題ではない。一般的な女性蔑視問題とごっちゃにするな」と日本の立場を伝え、明確に突っぱねればいいのに。
皇室を巡る伝統や歴史、重み、そして日本の文化をきちんと説明して理解を促せば事足りるのに、「気に入らねえから金は使わせねえゾ」なんてトランプのディールとやってることは一緒じゃん。
皇室をこよなく愛する私は、外務を担う政治家が皇室を駆け引きの材料のように扱うのがどうにも我慢ならなくて、、、



いずれにしても、それがまるで世界の潮流と言わんばかりに自国第一で先鋭化していくのは、すごく危険なことです。
人々の命さえをゲームのカードに例えるような政治家同士が衝突したら戦争にだってなりかねません、、、

こんな時代だからこそ政治に無関心になってはいけません。
SNSにどっぷり浸かって、考えることを放棄していけません。




それにしても、いつからアメリカはあんなしょーもない国になっちゃったんだろう……











posted by るしあん at 14:05| Comment(0) | 日記