2025年06月14日

文化の殿堂にTACO


私、NHKの「the Covers」という番組が好きで時々見ているのですが、、、
先日は竹内まりや特集で数名の歌手が往年のヒット曲を歌っていました。
さすがどの歌手も竹内まりやをトリビュート(讃辞、敬意)しており、原曲を生かしつつ自分の色を乗せていて「さすが」の一言。
特に、クレージーケンバンドの横山剣の歌う「駅」は、ビートも声質も違うのに“切なさ”が沁みて、、、鳥肌がたってしまいました。
そして、前回の特集の名シーンもあって、ファンの方には恐縮ですが、亀梨和也があんなにうまいとは、ホント驚きました。
亀梨の「カムフラージュ」も最高でした、、、


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トリビュートといえば、フレディ・マーキュリー追悼で開催されたトリビュート・ライブもいいですよー!
昔、このブログでジョージ・マイケルについて書いたことがありましたが、彼が歌う「愛にすべてを」も鳥肌ものなのですが、私のオススメはエクストリームの「クイーン・メドレー」。
ブライアン・メイに「クイーンの最大の理解者」と言わしめた彼等の演奏は正に“トリビュート”そのものです。
動画サイトで検索して、是非、聴いてみてください。

そして、オススメがもうひとつ。
もう13年が経つのですが、レッド・ツェッペリンが「ケネディ・センター名誉賞」受賞の記念で行われたトリビュート・パフォーマンス。
レッド・ツェッペリンのメンバーがプレミアムシートに腰かけ、舞台では様々なトップアーティストが彼等の名曲をカバーします。
中でも、ハート(ウィルソン姉妹)がカバーした「天国への階段」は痺れますよ!
アンのパワフルなハスキーボイスは本家ロバート・プラントを凌ぐほど。
こちらも、是非、動画サイトで視聴してください。


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さてさて、なんとも長〜い枕になってしまいましたが、今日の本題は「ケネディ・センター」の話しなんです。

「ケネディ・センター」はアメリカ・ワシントンDCに建つ“文化の殿堂”です。
正式名称は「舞台芸術のためのジョン・F・ケネディ・センター」。
凶弾に倒れたJFケネディ大統領を記念して1971年に誕生しました。
昨日のブログに書いたアイゼンハワー大統領が58年に署名した「国立文化施設法」に基づいて落成された建物なのです。
「コンサート・ホール」の他、オペラやバレエなどが催される「アイゼンハワー・シアター」、「オペラ・ハウス」「ファミリー・シアター」などがあり、首都の文化を代表する施設となっています。



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先々月、このケネディ・センターに衝撃が走りました。
トランプ大統領が理事会に腹心の輩を送り込んでいたのです。
そして、トランプ自らが理事長に就任していまいました。
さっそくトランプは理事会を一新。
その理由は「芸術と文化における黄金時代のビジョンを共有していないから」なんだそう。
トランプといえばSNSで「“ドラァグクイーン”ショーは反米的プロパガンダ」と呼んで同性愛者を猛攻撃しています。
案の定、今後はGLBTQ関連の舞台芸術は締め出すそうです。
アメリカのエンターテインメント界はリベラル派が多いのですが、当然、反発は大きくなっています。

トランプ政権による「センター乗っ取り」、、、
とうとうTACO野郎は文化芸術をも征服しようとしているのです。

もしかしたら、そんな大層なことじゃなくて、幼稚な頭で考えた「『ケネディ・センター』を『トランプ・センター』に改称する作戦」なのかも。




さてさて、今年の12月には誰が「ケネディ・センター名誉賞」に選ばれるのでしょうか?

世界中のファンを喜ばせてくれる優れたパフォーマンスが消えて無くなりませんように!!











posted by るしあん at 23:54| Comment(0) | 日記

2025年06月13日

真ん中


昨日は90歳を超えたお年寄りが高速道のトンネル内を逆走。
その前は、若い人が国道を逆走し重大事故が発生しました。
最近、妙に、逆走による事故が増えているように感じます。


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かつてアメリカ第34代アイゼンハワー大統領はこう話していました。
「道の中央部はすべて使用可能だが、過激な左右は側溝の中にある。」
これは“逆走”の話しではなく、政治姿勢の話し。
アイゼンハワー元大統領は中庸を旨とし中道的な政策を重視しました。
この言葉を引き合いにユーモアを交えて語ったのはサッチャー元英首相。
「道の真ん中に立つのは危険だ。両側からぶつけられる。」
サッチャー元英首相も中道路線を目指しましたが、右派からも左派からも批判されるリスクを指摘していました。



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トランプ政権発足以降、世界的に分断、二極化が進み、まさに“中道受難”の時代に。
大戦以降、自戒の念から中道左派の政治を行ってきたドイツでも「極右」が躍進し、世界中が驚きました。
トランプは時代が生んだ稀有な“いびつな寵児”なのだろうか!?
まるでトランプに呼応するように、世界の至る所でナショナリズムが叫ばれています。
先日はインドとパキスタンがカシミールを巡って武力衝突しました。
核保有国どうしで全面戦争かと、世界中が固唾を飲んで見守りました。

そして、つい今しがた、イスラエルがイランに突然、武力攻撃を加えたとの速報ニュースが流れました。
イスラエル軍は、テヘラン、イスファハンなど7都市を空爆。
核施設といわれている施設100カ所以上に攻撃を加え、80人程が死亡し300人超が負傷したとのことです。
放射能漏れは? なんて愚かなことをしでかしたのでしょう。
ネタニヤフの狂気は留まることがないのだろうか。
ネタニヤフは極右勢力の協力がないと政権基盤を維持できないので、極右の言うことを聞かざるを得ないということですが、果たして本当のところどうなんだろう。
私には、道路の右端の側溝の中を暴走している好戦家の狂った政治家にしか見えないのですが、、、
アラブ諸国は一斉に反発。
下手すりゃ中東戦争が勃発しかねません。



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はるか昔にアリストテレスはこんなことを言っています。
―― 過激や不足は「よさ」を喪失せしめる。
「中」はそれを保全する。
「徳」とは「中庸」に他ならない ――

そして孔子は、
―― 過ぎたるは及ばざるがごとし ――

洋の東西を問わず、賢者は中庸を最高の徳と考え、後世に金言を残してくれました。



穏健な政治のかじ取りをしようと考える為政者はもはやいなくなってしまったのだろうか。













posted by るしあん at 19:54| Comment(0) | 日記

2025年06月08日

水田にて


昨日、一昨日は臨時休業でお客様にご迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。
おかげさまで、令和7年の田植えが無事終わりました。
今年も“辰”の日を避け、芒種・友引に植えました。
古来より稲作は神事と密接な関係にあり、禁忌とされる事は謹んで行わないようにしています。
稲穂が頭(こうべ)を垂れることが豊作の象徴であり、稲が実らず穂がピンッと立ってしまわぬように辰(たつ=立つ)の日に田植えをしないというのが、昔からの“ならわし”なのです。

今年はコメ騒動を受け、少しでも多く収穫できるよう2日間かけて“直し”の手植えをしました。
と言っても、腰痛持ちの私は水田の中を歩くことができないので、女房が田んぼの中に入ったのですが、、、
田植え機で植えるとどうしても植え損なって10円ハゲのような空白が出来てしまうので、そこに手植えしたのです。
例年だと機械植えだけで済ませてしまうのですが、苗ひとつがご飯茶わん1杯分と思うと1株も無駄にできないと頑張っていました。



毎年、自宅の田植えを済ませたあと、女房の実家の田んぼに移動して田植えをするというのが恒例となっているのですが、、、
実家の田植えは今年が最後となるのです。
工業団地の造成が来春に始まる予定なので、ご近所の田んぼ含めて周辺の田んぼは稲刈り以降は耕作を放棄するんです。
数年前から計画が持ち上がっていて、高齢になって離農を考えていた農家にとって“渡りに船”で農地の売却に賛成していたのです、、、が、しかし、、、
最近、にわかに巻き起こった「令和のコメ騒動」、、、
今までコメを買ったことがない人達ばかりですから、田んぼを手放したあとコメを買うことに不安が生じているようです。
果たして計画通りに工事は進むのだろうか!?

私は当事者ではないので「この田園が広がる里山の景色が無くなるのはもったいないなあ」と感情論でしか語れないのですが、、、
ずっと関わってきた田んぼが無くなってしまうのはなんとも寂しいものです。



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今年は田植えが終わった後、3人で記念写真を撮りました。
義兄を田植え機に乗せて植えたばかりの水田を背景に写したのがこれ。



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そして、思い出の一枚にしようと思って、加工したのがこれ。
AIに「ジブリ風のアニメーションにして」とお願いしました。
なかなかいいでしょ!
やさしそうなジジ・ババにしてもらって満足してますv(^^
それにしても凄いな、AI!!



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posted by るしあん at 22:57| Comment(0) | 日記