「ライアーゲーム」や「アカギ」など、“ゲーム”がベースの作品は緊張感や人間のエゴが渦巻きハラハラドキドキしますよね。
博打はおススメできませんが、「麻雀放浪記」など“坊や哲”ものは実に面白い(^O^)
なかには「ゲーム理論」や「確率論」を分かりやすく解説してくれるものもあって、単にドラマを楽しむだけじゃなく勉強できる作品もあります。
みなさんは「囚人のジレンマ」というゲーム理論をご存知でしょうか?
これは、「2人の参加者がそれぞれ自分の利益を最大化しようと合理的に行動した結果、2人とも協力した場合よりも悪い結果に陥ってしまうこと」を指してこう呼びます。
○共犯である2人の囚人AとBが、それぞれ別の部屋で取り調べを受けています。
○2人には「自白」するか「黙秘」するかを選ばせます。
○2人にはまず量刑を説明します。
●2人とも黙秘した場合:2人とも懲役1年という軽い刑に処す。
●1人が自白、もう1人は黙秘:自白した方は釈放、黙秘した方は懲役10年の重い刑に処す。
●2人とも自白した場合:2人とも懲役5年という中程度の刑に処す。
さて、あなたが囚人Aなら黙秘しますか、自白しますか?
そもそも仲間だと思っているBって、ホント信用できる奴なんですか?
あなた(A)はBがどうでるか分かりません。
もしBが黙秘するなら、自分は自白して釈放される方がいいよなあ。
もしBが自白するなら、黙秘して10年になるより自白して5年の方がマシ。
どっちにしても「自白」の方が得じゃん!
あなた(A)はこう考えるのですが、相手(B)の方も同じことを考えているのです。
で、結局のところ2人とも自白を選んで懲役5年となってしまうのでした。
あ〜あ、2人が心から信頼し合って、2人とも黙秘すれば懲役1年で済んだのに……
実は、この「囚人のジレンマ」は国際関係を語るときに引用されるゲーム理論なのです。
対立する2国間において互いに信用して“軍縮”した方が、双方とも国家予算的にも国民生活的にも利点が多いのです。
「そうは言ってもなあ、、、 攻め込まれたらどうしよう、、、」
結局、こんな風に疑念を抱き、互いに“軍拡”に走ってしまうのです。
得策は分かっているのに、相手を信頼できないために結果として損な道を選んでしまう――
このジレンマから脱出する方法はひとつ。
「互いに信頼を築き、個室から出てみんなで行動する」ことなのです。
この解決方法に基づき、集団行動を試みたのが「サミット」だったのです。
時は50年前、フランスのランブイ城にて、初の主要国首脳会議(たしか当時は先進国首脳会議と呼んでいた気が、、、)が開催されました。
オイルショックで混迷を極めた世界経済を協調して共通政策を打ち出すために集まったのです。
あれから半世紀、今、世界では、アメリカ・トランプから始まった「自国第一」の潮流が広がり、国家間の紛争が深刻な状況となっています。
そして、主要国首脳会議(サミット)の存在感は無くなってしまいました。
まさに、世界の国々が「囚人のジレンマ」に陥ってしまったかのよう。
先程このジレンマから脱出する方法は「互いの信頼と集団行動」だと書きましたが、実は国家間においてはもうひとつ有効な手段があります。
それは、「自利」ではなく「利他」を考えることにより、「私益」を「相互利益」にすること。
つまり、どんなに気に入らない国であろうと「ウィンウィン」の関係を築ければ紛争や戦争には発展しないのです。
とは言え、理屈・理論じゃ解かっていますが、、、
私は器の小さな人間。私の度量なんて猫の額に留ったノミほどしかありません。
だから国を挙げて嫌がらせをしてきたり、モラル無く日本を傷つける奴が許せません。
正直、観光客が減って清々しています。
こんな私の感情も小さな小さな国民感情のひとつです。
私と反対に大好きという感情を持っている国民もいるでしょう。
様々な感情を持つ国民を納得させるのは至難のワザ。
しかし、そのうえで、国家間の関係を構築するのが、外交であり、政治なのです。
センセー達には、半世紀前、サミットを始めた先達の矜持に思いを馳せてほしいと思います。