2023年03月20日

脱マスク


コロナ禍が収束し、長引いていたマスク生活もようやく終わりを告げました。
病院や高齢者施設、満員電車などは引き続き着用が望ましいとされていますが、一区切りついたことで、なんとなく気分も春の陽気のように晴れやかになります。
るしあんもカフェ内、ドッグランともに原則マスクは不要となります。
ただ、コロナウイルスが絶滅したわけではありませんので、感染防止のため私たちスタッフは引き続き着用しますが、お客様に着用のプレッシャーをかけているわけではありませんので、どうぞお気になさらずに (^O^)



ところで、先日の『湯道』は14日(マスク自由化の次の日)にイオンシネマに行ったのですが、映画館内もショッピングモールのお客さんもみんなマスクをしていたんです。
相当な数の人がいたと思うのですが、していなかったのは通路の長椅子でおしゃべりをしていた中年のご婦人、たった2人のみでした。
半分くらいの人が外して顔を出しているのかと思いきや、みんなマスクをしていたのでちょっと意外でした。
まっ、かく言う私たちもマスクをしていたんですけどね。

この間、不自由な生活を3年も強いられてきて、習慣化してしまった生活様式を急に元に戻していいよと言われてもなかなかすぐには変えられないですよね。



顔が見えないネット社会のように、匿名ならぬ「匿顔」社会が到来したということなのかなあ!?
顔が隠れることで人間関係が希薄になりゃしないか、なんて心配は杞憂に過ぎないのでしょうか。
表情や仕草、声のトーンや話す速さがコミュニケーションに影響するとされています。
顔の持つ役割をあらためて考えさせられます。

昨年度の文化庁の「国語に関する世論調査」で面白い結果が出ていました。
「マスクを着けたときの生活の変化とコミュニケーション」について尋ねたところ、「話し方や態度が変わることがある」と答えた人が6割を超えたそうです。
多くの人が声の大きさや発音、相手の表情や反応に気を配りスムーズな会話を心がけていることがわかりました。
「匿顔」は、匿名と違って、相手を気づかうやさしさをもたらしたようです。



マスク不足でドラッグストアを奔走した日々、、、
端切れでオリジナルのマスクを作ったり、、、
布マスクを何度も洗った日々、、、
アベノマスクなんてのもありましたよね、、、
マスク警察など極端な正義感で突っ走った輩もいました、、、
そうそう、不織布と布を2枚重ねて使え、なんてのもありましたっけ。
地産地消の群馬マスクを通販で買ったこともありました。

いろいろありましたが、なんかもう遠い昔の出来事のよう……

収集癖のある私は、アベノマスクをきちんと保管してあります。
いつか“コロナ遺産”となる日を信じて。
まっ、何十年経とうが骨董価値はゼロでしょうが、、、



ところで、私にとっては価値のある大事なマスクがこれ。
クイーンの大ファンのお客さまからいただいたマスクです。
もったいなくて使うことができず、私のクイーン・コレクションとして大切に保管しています (^O^)



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マスクを巡る様々な出来事もようやく思い出話しになる時を迎えられますね――









posted by るしあん at 23:04| Comment(0) | 日記

2023年03月19日

ジャガイモ


今回の腰痛はどうもジャガイモ植えの作業が原因のようです。
トラクターに乗っていて後輪の跳ねる衝撃を受けて、腰に違和感を感じ、、、
畝を作るのに、中腰でずっと鍬を使い、、、
最後は種イモを、これまた中腰で並べて、土をかぶせて、、、
左脚が痺れ始めた時に止めればよかったのですが、ついつい最後まで作業を続けてしまったのが良くなかったみたいです。
夕方には痛みで歩くどころか立ってさえいられず4年前の悪夢が蘇りました。
先週金曜日はまる一日、安静にして横になっていました。
どうにか回復できましたが、今日も夕方頃には歩くのが辛くて、、、 (T_T)

さて、そんなことで今日はジャガイモ(馬鈴薯)の話題で書き進めようと思います。




ジャガイモ(馬鈴薯)がタイトルの小説といって思い浮かべるのは国木田独歩。
国木田といえば『武蔵野』『忘れえぬ人々』が有名ですが、我が上毛カルタに登場する田山花袋と交流が深かったということで何となく親近感を持ってしまうのが不思議です。
国木田は小説家のイメージが強いのですが最初の頃は詩人でありジャーナリストでもありました。
私が好きな『牛肉と馬鈴薯』は、牛肉を現実主義に、馬鈴薯を理想主義に例えて議論を交わす話しなのですが、これがなかなか面白いのです。
国木田の人生観を反映した作品で実に奥が深いのです。
この中で、その変節ぶりをなじるセリフが出てきます。
「無暗(むやみ)と鼻をぴくぴくさして牛の焦げる臭いを嗅いで行(ある)く、その醜体(ざま)ったらない。」
酒宴の席の話しなのですが、これがけっこう手厳しい。



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さてさて、昨今の政治に目を向けて見ると、どうもキシダさんは焼き肉のおいしいそうな匂いに抗(あらが)うことができなかったようです。
“馬鈴薯派”から“牛肉派”に変節したようで、、、

キシダ内閣発足当初は「国民の声を聞き、新しい資本主義によって経済を立て直す。多様性を認める社会にする。政治とカネの問題について説明責任を果たす。」と理想を掲げていたはず。
ハト派の宏池会の領袖らしく、アベ路線とは一線を画して、キシダ色の政治になるものと期待していました。
しかし、理想の馬鈴薯の味は、牛肉にはかなわなかったようで、“聞く耳”は国民ではなく3A(今は2Aになってしまいましたが)の方を向き、タカ派よろしく自衛隊明記を含む改憲や敵基地攻撃能力保有に意欲を示し、防衛費増額についても議論のないまま決定してしまいました。
そして、社会保険値上げ、退職金課税値上げ、国民年金納付5年延長などなど。
“検討使”の本領を発揮しているのが、消費税15%に値上げの検討。
これって、たしか1年前には「これから10年上げない」って言ってなかったっけ?
さらに検討は続きます。
走行距離税導入の検討、炭素税導入の検討、所得税値上げの検討……
所得倍増計画が、所得が上がらないうちに所得税だけが倍増なんていうんじゃシャレにもならん (# ゚Д゚)

この変節ぶり、国木田独歩が存命ならきっと叱られていますよ。



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今年、るしあんでは「インカのひとみ」「シンシア」「シャドウクイーン」の3種類のジャガイモを栽培します。

キシダさん、確かに牛肉はおいしいのですが、時には馬鈴薯もいかがですか?
ホクホクのジャガイモにバターとコーンをたっぷり乗せ、ほんのちょっぴりお醤油をたらして食べれば美味しいですよ〜。

なんなら収穫したら新ジャガを官邸にお送りしますが……








posted by るしあん at 22:44| Comment(0) | 日記

2023年03月18日

さみしい…


著名人の訃報に接すると、まだまだご活躍できるのに残念だなあ、なんて思います。
かく言う私も、若いころは自分がじじいになるなんて想像もできなかったけど、気が付けばすでに還暦を過ぎているんですもんね、、、ホント嫌になっちゃう。
もう一花咲かせようと思っても腰痛で体力もないし気力もないし、パーーッと遊びたくてもお金はないし、、、
999(スリーナイン)に乗って、機械の身体をもらいに行きたい……



先月、漫画家の松本零士さんが85歳でお亡くなりになりました。
私たち昭和に青春時代を過ごした年代は、なんといっても『宇宙戦艦ヤマト』『銀河鉄道999』ですよね。
みんなテレビにかじりついて見ていました。
この歳になってもヤマトのテーマ曲を聴くとゾクゾクして、心が躍ります。
そして、大学時代は『男おいどん』のような極貧生活でしたので、松本漫画にはとても親近感を覚えました。
文字通り「大宇宙から四畳半までの世界観」の松本零士ワールドに魅せられました。

松本漫画にはふたつの顔があると言われています。
それは「憧れの大人を見上げる少年」と「未完成の若者を見守る大人」。
私もそんな少年から若い人たちを見守れる大人へと成長できたかなあ!?



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るしあんのカウンターには岩手ヘリオスビールの“メーテル缶”“ハーロック缶”“車掌さん缶”が飾られているのですが、お気づきになりました?

そして、お宝ビールの他に私のもうひとつのお宝がJR時刻表(JTB版)の999号。
999号を記念して表紙が銀河鉄道999デザインになっているんです。
発売日の朝、本屋さんに並んで買ったんですよ。
普通、記念号といえば1000のようにキリがいい数字なのに、さすが時刻表!
いつかこの表紙に松本零士さんのサインをもらうのが夢でしたが、、、残念です、、、



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そして、心を悼む訃報がもうおひと方。
大好きだったボビー・コールドウェルさんが先日、71歳で逝去されました。
ボズ・スキャッグスにハマっている友人の影響でAORを知り、以来、AORが大好きになったのです。
ボビー・コールドウェルさんといえば「ミスターAOR」と呼ばれ、まさにAORの旗手でした。
AORとはアダルト・オリエンテッド・ロックの略。
ロックとはいえ、むしろ洗練された大人の都会的なR&B、フュージョンって感じかなあ。
振り返れば、私の場合、ゴリゴリのブリティッシュ・ロックばかり聴いていた中二病少年が、ちょっと大人の音楽に憧れたって流れだったかも。
クイーンばかり聴いていたのが突然、ボビー・コールドウェルやクリストファー・クロス、ボズ・スキャッグスに夢中になったんです。

今、YouTube動画がきっかけで日本のシティー・ポップが世界中でバズっているそうです。
懐かしの大滝詠一、山下達郎を始め大貫妙子、竹内まりや、稲垣潤一などが外国の若い人達に流行っているそうで、、、
逆に、日本の若者にもAORが再認識されないかなあ。
80〜90年代は洋の東西を問わず名曲ばかり。
埋もれたままにしておくのは、実にもったいない!


そんな私が、若者にオススメのCDがこれ。



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『Melodies –The Best of AOR-』という2枚組CDです。
AORを代表する名曲が網羅されています。
これをBGMに飲む酒は格別おいしいんです。

もちろん、ボビー・コールドウェルの『風のシルエット』も入っています。




なんか、青春時代に憧れ、大好きだったアーティストが鬼籍に入られると心に穴が空いたような、、、なんとも寂しい気持ちになってしまいます。

まだまだ松本零士さんの新作を読みたいし、ボビー・コールドウェルさんの新曲を聴きたい……



天に召されたおふたりのご平安を心よりお祈り申し上げます。







posted by るしあん at 18:27| Comment(0) | 日記