2025年05月31日

根差すもの


日本の美徳は武士道に見られる「潔さ(いさぎよさ)」。
「恥」を重くとらえ「切腹」(Seppuku/Harakiri)は今では世界に通じる歴史として認識されています。
対して、お隣中国の美徳は日本の反対の「忍耐」。

唐の詩人の杜牧の「烏江亭に題す」は有名ですが、その一節が、、、
「羞(はじ)を包み恥を忍ぶは是れ(これ)男児」
「捲土重来(けんどちょうらい)未だ知るべからず」
捲土重来とは、敗者が再び勢いを取り戻すことを意味します。
落選したセンセーが懲りずにまた出馬する際によく使われる言葉ですが、元々は中国の故事に由来します。

紀元前202年、楚の項羽は長江北岸の烏江で漢の劉邦に敗れました。
項羽は自軍の兵士の寝返りに合い周囲をすべて敵に囲まれてしまったのです。
敵軍が四方八方から楚の歌い、項羽は孤立無援を悟り絶望したといわれています。
「四面楚歌」の由来です。
そして、項羽は四面楚歌の中、自害するのです。

この杜牧の「烏江亭」は、項羽に思いを馳せ「恥を忍んで生きてさえいれば、再起の機会もあっただろうに」とその死を惜しむ詩なのです。
歴史の“たら・れば”を想像すると面白いですが、鬼神と称えられる項羽が自害せずに再起したなら、もしかしたら漢は小国で終焉を迎え“漢帝国”は誕生しなかったかも!?



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かつてケ小平は「三落三起」と呼ばれましたが、それはケが共産党内の権力争いに敗れ何度失脚しても復活を果たしたからだそうです。
巨大な人口の中国において「臥薪嘗胆(がしんしょうたん)」の忍耐力が無くしては、頭角を現すなど到底できないのです。
習近平然り。
トランプさんでは「我慢くらべ」に勝つことは容易なことではないのでしょう、、、



トランプさんの好きな「カード」でこの関税交渉をゲームに例えるなら、、、
防衛力Maxの怪物シューに対して、攻撃力Maxの化け物トラが攻撃。
防御されて逆にトラの145pが65p減って、現在80p、って感じ!?
(pはポイントではなくパーセント(^^*)v)



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テレビでは今や「小泉米」などと命名した随意契約の備蓄米の話題ばかり。
アメリカの関税交渉が話題に上ることはめっきり少なくなりました。
どうしてテレビはこうも「一辺倒」になっちゃうんだろう!?
日本の報道って、一体???




ちなみに“へっぽこ”の私は「忍耐」「我慢」という言葉は大嫌い。
どんなに美味しいレストランやラーメン屋さんでも並んで待つことができません。
「寛容」「奔放」に生きた方が、出世はしないけど人生は楽しいと思うなあ、、、


根性無しの私は、きっと中国では生きて行けないんでしょうね、、、












posted by るしあん at 19:18| Comment(0) | 日記

2025年05月30日

推しのはなし


ある心理学者がテレビで話していたのですが、やる気スイッチを押すためや、仕事の効率を上げるためにお気に入りの曲(BGM)をルーチン化するといいそうですよ。
音楽を聴くのが大好きな私は以前からいつもBGMをかけているのですが、、、
寝起きはヴィヴァルディ「四季」の「冬」。
掃除、片づけはエルガー「威風堂々」に決めています。
朝から前向きな気持ちになって、なかなかいいですよ。

そして、嫌な思いをした時やイライラした時にはこれ、、、
ストレス解消は車の中でレッド・ツェッペリンの「移民の歌」を大音量でかけて、「あああ〜〜〜あっ!!」と大声で歌います。
和太鼓をやめてからは大きな声を出す機会が無くなってしまったので、ロバート・プラントに被せて大声を張り上げるのが実に気持ちいいのです。
時々、女房の車でこれをやってボリュームを下げ忘れたままにして、「エンジン掛けたらビックリして飛び上がった。いたずらでわざとやってるんでしょ。もう車貸さない!」と怒られています。



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そして、物想いに耽ったり、眠れない夜はビリー・ジョエルの「ストレンジャー」「素顔のままで(Just The Way You Are)」や、クリストファー・クロスの「セイリング」「ニューヨーク・シティ・セレナーデ(Athurs Theme)」を流しています。
私世代にとって80年代はまさに青春真っ盛り。
あの時代は不思議と洋楽・邦楽ともに名曲が次々と誕生したんですよね。


先日のこと、ビリー・ジョエルのニューヨーク公演が病気で中止になったとのこと。
また日本でライブをできる日は来るのかなあ、、、
いつか、生のピアノ聴いてみたいなあ、、、
ファンのためにもどうぞお大事に!



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先週、友人から素敵なおみやげをいただきました。
虎屋特製「竹内まりやSouvenir羊羹」。
念願叶って、竹内まりやの武道館ライブに行けたそう。
抽選に外れ続け、8回目の申し込みでやっとチケットをゲットできたそうです。
昔からずっとファンだった友人は「心からライブを堪能できた。一生の思い出だ」と顔をほころばせていました。
何回かの公演で申し込みは述べ50万を超えたそうです。
凄い確率によく当選したものです。
まさに「好き!」という気持ちが天に通じたのかな!?
友人のように往年の大ファンもいれば、近年の海外での日本のシティポップブームが逆輸入され若い人達のファンも増えているのだとか。
私も竹内まりやは大好き。
夜ひとりで「駅」なんて聴けば、学生の頃手ひどいふられ方したのを思い出し古傷が痛みます、、、
いつまでもお元気でファンを喜ばせてほしいなあ。



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いつだったか、「るしあんのお客様にリアルな“露地裏の少年”がいた」なんて話題でブログを書いたことがありましたが、、、
みなさん、「推し」の話しをする際は自然と笑顔になります。
“推し活がアンチエイジングに効果的”ってことがよくわかります。



あなたの推しは何ですか?
それはきっとあなたの若さの秘訣なのかもしれませんね。












posted by るしあん at 21:13| Comment(0) | 日記

2025年05月24日

がんばれシンジローA


「トートロジー」という言葉をご存知ですか?
同語反復というものなのですが、、、
数年前にこのブログで、中学3年生の時に国語の先生から教えてもらった文章を紹介しました。
「古(いにしえ)の昔の武士の侍が、
馬から落ちて落馬して、
骨を折って骨折し、顔を赤く赤面し、
腹を切って切腹し、命を落して絶命した――」

今、ネットでは新農相発表後、にわかに「小泉構文」なるものが大流行しています。
まるで“大喜利”状態で、洒落の効いた投稿に思わずクスッと笑ってしまいます。
シンジローセンセーと言えば、トートロジーや意味不明の抽象表現(セクシーなど)、時には当たり前(プラスチック石油由来)のことなどを議員口調で話すものだから、いつの間にやらコイズミ構文なるジャンルが出来上がってしまいました。

たしかにシンジローセンセーの迷言は枚挙に暇はありませんが、このことが逆に「何か面白いことを言ってくれるんじゃないだろうか」という期待を生み、視聴者側が聞き耳を立ててくれることにつながるという珍現象も起きているようです。
長野県では具体策を何ひとつ話していないのに、就任コメントだけでコメの店頭価格が下がったそうですよ、、、すごいナ、、、



「コメ不足は、、、そう、、、家にコメが無いということなんです。」

「おコメって田んぼで作っているんですよね。意外にこれ知られてないんですけど。」

「環境保全のためおコメの袋の有料化を推進します。」

さすがに、ここまでの迷言は出ないでしょうが、ちょっぴり期待している私なのです。



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日本を少しでも明るくするために頑張って! シンジローセンセー!




<心の声>
私、川柳(読む方)が好きで新聞・雑誌の投稿欄をまず最初に開きます。
秀吉の聚楽第の落首の頃より庶民の権力者批判には“想像力”と“洒落”が必要なようで、、、
昨日、YouTubeで見つけた句は、
「馬鹿が辞めまた馬鹿を指名する馬鹿な奴」。
う〜ん、どうなんだろう!?
名指しせずとも誰を批判しているか想像に難くありませんが、表現がストレート過ぎて、、、

センセーたちをおちょくる時はやっぱりユーモアのセンスが大事だよなあ!!













posted by るしあん at 19:53| Comment(0) | 日記